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自分なりの楽しみを持つことで人生の彩りは180度変わる

「人間はなぜ生きているのか?」


という問いに対し、的確な答えを出せる人は少ないだろう。


かくいう私もこの問いに対し、的確な答えを持ち合わせてはいない。


しかし、ひとつだけ言えるとしたら、それは、


「幸せになるため」


とは答えられるかもしれない。


一言に「幸せ」といっても人にはそれぞれに尺度がある。


ある人は身体を動かすことに幸せを感じても、ある人は身体を動かすことは苦しいだけと感じるかもしれない。


またある人は食べることに幸せを感じても、ある人は食に対して不安があり、幸せを感じることが難しいかもしれない。


人にはいろいろな事情や背景があり、もし自分がなにかをすることで幸せを感じても、必ずや他の人も幸せであるか?とは言いづらいものだ。


もうひとつ、「幸せ」を感じるのは人間としての権利であると私は考えている。


何かしらの病だから、幼少期に嫌な体験をしたから、コミュニケーションが苦手だから、お金が無いから、仕事がうまくいかないから、など。


そのような事実の現象とは別に、どのようなタイミングでもどのような生い立ちでもどのような立場でも、「幸せ」を感じる権利は皆平等にあると思っている。


さて、心の病に陥ってしまった人に多いことだが、幸せを感じ取る力が下がっているように思う。


どのような心の病に陥ったとして、幸せを感じる権利は当然あるし、誰もそれを否定することなど出来ない。


だが、普段の苦しさやつらさが先行して少ししまい、幸せを感じ取る余裕が無いとも言えるだろう。


しかし、少しでも幸せを感じ取る力、感度が上がれば状況が一変することはザラにある。


幸せを感じる力を通し、自分が生きている意味を見出せるかもしれないし、失っていた自信を取り戻せるかもしれない。


また、それらを取り戻していくことで最終的に心の病が離れていくかもしれない。


その期待は十分にある。


不安や怖さ、心配、落ち込みなど色々な感情によって幸せを感じにくくなっているかもしれないが、小さくても良い、あえて自分なりの幸せを感じ取ることが大切だ。


幸せを感じ取る力、感度を上げるためにできること、ここからはそれをお話していこう。


興味のあるものを見つけ出す


何かしら趣味があれば別だが、これといって趣味や楽しみが無いのであれば、まずは自分は何に対して興味があるのか?幸せを感じるのか?探していこう。


昔好きだったことはなにか?楽しかったことはなにか?心が充実したことはなにか?笑顔でいられたことはなにか?


制限したり気持ちを抑えるのをやめて、改めて自分の心に質問してみる。


心の病だから、外出できないから、お金が無いから、気持ちに余裕が無いから、といった否定や言い訳は一旦脇に置いておく。制限は一切必要ない。


心に質問をし、気持ちが華やぐ、心地よいと感じる、気分が上がる、と思うものをセレクトしてみる。


そして、できればセレクトしたものをノートや紙に書き出しておこう。


まずは自分の中にある「幸せを感じるカギ」を見つけることが大切だ。

セレクトしたものを心で感じ取ってみる


いざ興味あるもの、好きだったものをセレクトできてもすぐに行動に移せるとは限らないだろう。


様々な事情、背景、都合があるので、すぐに取り組めないかもしれない。


まずは純粋にセレクトしたものを心に思い描き、楽しかった、嬉しかった、笑っていた、気分が上がった、という体験を振り返ってみよう。


人の最大の特徴として、イメージできる力があることだ。


イメージ力は諸刃の剣でもあるが、自分が幸せを感じていたことをありのままに感じてみる、思い描いてみることで、幸せを感じる力は一気に跳ね上がる。


解釈をしないこと、無理だと思わないこと、いまさらできないと否定しないこと。


自分の中で思い描くイメージは自分だけのものだ。それは誰にも止める権利はない。


まずはイメージを通し、感じ取ってみよう。

イメージを思い描いたら実践に移す


自分なりの楽しいこと、嬉しいこと、喜びをイメージを通し感じ取ることができたら、今度はできるものを実践していこう。


できれば小さめなこと、実践までに時間がかからない、どのような状態でも実践できるようなものが望ましい。


最初の段階でいろいろとセレクトしたと思うが、中には今すぐは難しい、まだ先と感じるものもあるだろう。


セレクトした中でひとつを選び、まずはそれを実践に移していくことを考えていく。


どうしたらそれを実践できるか?どのタイミングで実践できそうか?実践するには何から手を付ければ良いか?


いろいろと考え、実践に向けて突き進んでいく。


実践に移すにあたり、ひとつのポイントがある。それは、


難しく考え過ぎないこと。


難しく考える、捉えてしまうと思考の罠にハマり、実践は遠のいてしまう可能性がある。


できるだけ楽な気分で、楽しんでいる自分をイメージし、実践までの過程を組み立ててみてほしい。


まずはひとつだけでも、小さな幸せでも感じ取る、実践を通しつかむことができたら、あとは他にセレクトしたものもタイミングをみて実践していく。


心の病全般に言えることだが、心の病は幸せを感じ取る力が下がっている、幸せを感じる余裕が無い者に近寄ってくる。


頭でっかちに考えず、力を抜いて、できない理由を探さずに、気持ちを楽にして。


小さなことでも十分良い、ぜひ、あなたなりの幸せを思い返して感じ取ってみてほしいと思う。

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