水が合わない?
皆さま、こんにちは。
私、遅めの「夏休み」をいただいて、関東にお出かけでした。
前々から、ずーーーっと行ってみたかった神奈川県小田原市のアートスポット「江之浦測候所」。
無事予約も取れてルンルンで行く日を心待ちにしていましたが、出発前日「台風10号の接近により臨時休館」のお知らせメールが…ジーザス!
まぁ仕方ないですよね…自然の猛威に為すすべなし
また今度の楽しみにとっておきます。
*-*-*
単なる旅行なら止めとこうか、ともなるのですが、今回は“野暮用”でどうしても行かねばならぬ。
しかし、道中の荒天をどうやり過ごすか…
以前、東名高速で滝みたいな雨にやられマジ死ぬかと思ったので、豪雨に突っ込みたくない。そもそも東名や中央道では通行止めも。
そうだ、北へ。
北陸道があるじゃないか。
こうなったら、久しぶりの金沢にも寄ってやる。
待ってろ21世紀美術館!
車って便利ですね。どうとでもなる。
だがしかし、北陸道周りの関東…遠い…
私も愛車もクッタクタでした。
*-*-*
さて、私は前から気になっていたことがあります。
それは「関東に行ったら肌荒れる」
また、関西人が関東の悪口言うてるのか!
違います。落ち着いてください。
私はすこぶる敏感なヤッカイ肌で、長年のスキンケア難民です。
多少の環境の変化ですぐに荒れてしまうのです。
これまでから、東京をはじめ、埼玉、千葉などで宿泊すると、洗顔フォームなどはいつもより泡立たない…
しかもお風呂上がり、顔を中心にガッサガサ。
2泊もしたら、もうヒリヒリして辛いことになります。
旅行に行く時は、自宅のお風呂をそのまま引越すぐらいに、洗顔料からシャンプー、ボディーソープまで全部同じものを持っていきます。
それでも全く歯が立ちません。
そして、自宅に帰ってお風呂に入るとヒリつかない。
皮膚科で処方されている薬を塗って回復です。
で、これ何でなん?
と疑問に思っていたわけです。
何となーく「水道水の違い?」ぐらいは勘づいていましたが、今回ガサガサ度合いがひどかった…
*-*-*
そこでちょっと真面目に調べてみたところ、面白い研究を発見!
東京大学の先生が、全国の水道水の水質(硬度)を測定したというもの。
何でも研究ってされているんですね。
都道府県別に水道水の硬度が色分けされていて、Google mapで採水地ごとの詳細も記載されています。
https://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/news/topics/files/20210629watanabe_horisoubun01.pdf
この研究結果によると…
全国平均は48.9 mg/Lで「軟水」
関東の水道水は硬度が60mg/L以上(中硬水)
琵琶湖を水源とする
滋賀、京都、大阪は40mg/L程度(軟水)
硬度は関東地方で高く、北海道・東北で低い傾向
硬度は原水の水質に由来するのだそうです。
しかし、全国665地点の水道水の水質を検査するなんて…すごい労力と地道な研究ですね。ひたすら尊敬します。
全国では、20mg/Lから100mg/Lを超える場所まで…
東京都内でも約26mg/L(奥多摩)から96.9mg/L(調布市)まで
水道水の硬度にこんなにも違いがあるなんて、驚きです。
確かにサントリーの「天然水」も、南アルプスと大山の採水地の違いで、全然味が違いますしね。
*-*-*
軟水のメリットは、
・出汁がよく取れたり、米が柔らかく炊けるなど、日本料理に適している
・石鹸の泡立ちが良く、肌や髪に優しい
・雑味が少なく日本茶など香りを楽しむ飲料に適している
のだそうです。
こうした水の硬度の違いが、お料理、お酒、お茶など、地域ごとの味や食文化の違いにもつながっているのかも知れませんね。
と言うことで、
硬度の高い関東のお水は、私のお肌には厳しいようです。
水との相性って大切。
私は生まれてこの方、びわ湖(淀川)の水で育っているので、柔かい関西風が合ってます。
ただの慣れ、かも知れませんが。
「Mother Lake(びわ湖)」に感謝!!
【参考文献】
堀まゆみ他『あなたの水道水、「硬さ」調べました~ 日本全国水道水の硬度分布 ~』東京大学教養学部附属教養教育高度化機構 2021
https://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/news/topics/files/20210629watanabe_horisoubun01.pdf