気づけば、止まる。
目の前でバケツの水が溢れていて、蛇口が 開きっぱなしになっているとき。
蛇口を閉めれば、水は止まります。そりゃ そうです。誰だってそうです。
(↑元ネタが分かる人は スタンド使い)
だけど、
目の前で バケツの水が溢れているかのように、
心や 体、人間関係の問題・トラブルが起こっているとき、
多くの場合 私たちは、蛇口が開いていることに、気づくことができません。
気づけた と 「思っている」
または
気づけていないことに 「気づけない」
ことが ものすごく多いのです。
そして、溢れているバケツに対して、
『"今"、どこかで 蛇口が 壊れてしまった』
『"今"、蛇口が ぎゅっと回されて、めいっぱいの水が出されている』
と 思って 蛇口を探したり 閉めようと対応すると、たいがい解決できません。
なぜなら、蛇口からの水は
『ずっと』
『同じ水量で』
注がれ 続けていた からです。
ずっと、少しずつ溜まり続けていたバケツの水が、
"今"、溢れたに過ぎないのです。
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「いやいや、ずっと 蛇口が開きっぱなしなんて、気づかないワケがないだろう」
私たちはそう考えます。
だからこそ、
開いている蛇口が 視野に入らなくなってしまう。(心理的盲点と言います)
だからこそ、
"気づけば 止まる"
のです。
気づくこと さえ できれば、
必ず「閉める」ことに繋がっていく。時間が どのくらいかかるかは、その人次第だけど、
だけど、必ず 繋がっていく。
蛇口を閉めることは、蛇口に気づくことよりも ずっと簡単なのだから。