自信がないから、自分を売り込む
フリーランス仲間と集まるとたびたび話題に上がることがある。
それは営業してるか、どうか問題だ。
ちなみに言うと、私はめちゃくちゃしている。
それはどこかに依存してしまうのが怖いと言うのと、飽き性だからというのと、それから……シンプルに生活費のためだ。
夢がないことを言って恐縮だが、自分の文章で人を感動させたいと思ったことは一度もない。もちろん自分の思うがままに書いて、心揺さぶられたとの感想をもらえることは、めちゃくちゃ嬉しいなと思うけど、最初からそれを狙って書くのは、なんだか本来の“伝える”という目的からずれてしまいそうだから。
となると、やはり働くのはお金のためである。旅行するのも好きだし、好きな服を着て生きていきたい、そして好きな家に住みたい。となると、シンプルにこれらの欲を満たすのには、お金が必要なのだ。
話を営業に戻そう。
そんな風に「営業をかけている」と言うと、人様から「いや〜すごいな〜自分は営業をかけるのが苦手で……。来た仕事をやっているだけです」とちょっとだけ“営業かけてない方が偉いマウント”的なのを取られる。
なんで“営業かけてない方が偉い”のか“営業をかけているのがすごい”のかは、こうやって書いてみると、謎だが、そりゃあそうか。
自分から「私と付き合って!」って言うよりも「気づいたら好きになられて告白されて……」と言う人の方がなんとなくかっこいい気がする、あれと同じか(そうか?)。
と考えると、恋愛に関しても私は昔から積極的だ。夫と出会ったのだって、私から「友達になりたいです!」と声をかけたから。恋愛も仕事もやりたいことのためには泥臭く、自分からアピールするタイプである。
でも、これは自信があるからではない。むしろ逆だ。
もしも私のようなありふれた人間が、手を挙げずにいたら、きっと誰からも気づいてもらえない。そう思っているから、自分から手を挙げて、相手に気づいてもらおうとしているにすぎないのだ。
それで好きな人に、書きたい媒体に振り向いてもらえたらラッキー。そんなスタンスなのだ。
ちなみに、撒いていたタネが花を咲かせることは、本当にたまーにだけどある。
応募したメールにうんともすんとも返事がなくて、空振りに終わることが9割。
ただ、そこから忘れた頃、例えば1年とか2年経って「あのときはありがとうございました~!仕事をお願いしたく……」とメールをいただいたことが、これまでに何度かある。
嘘みたいだが、本当の話だ。
だから、とにかくタネは撒いた方がいいというのが私の自論だし、そう言って自分をいつも鼓舞している。そして、花がいつ咲くかわからないながらも、そこに見合う自分になるために努力をする。そしたら、いつか手を挙げていたことを思い出してもらえることもなくはない。はず。
そう信じて私は、来月から、固定収入の消えた世界線を生きていこうと思っています。
恐怖でしかないけど。
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