【014】ヒュッゲのすすめ~長続きの秘訣はよく話すこと
彼とはもう7年目の付き合いとなる。
その間、一度も別れたり、距離を置いたことはない。
だから「長続きの秘訣は何ですか?」って聞かれることも多いんだけど、別に特別なことはない。ケンカはわりとよくする。ただ、たいてい30分くらいで仲直りする、お互いに「今、あなたのこういうところが嫌でした、次回からはお気をつけください!聞いてくれてありがとう!解散!」みたいな。例えるなら、フルハウスでよくみるDJとステファニーの喧嘩みたいな。(伝わりづらかったら、ごめんなさい)
ただ、そういうマイナスなこと込みで「よく話す」ということはあるかもしれない。お互いの趣味をめっちゃ共有し合うから、お互いの好きなことを好きになるし、ニュースとかSNSを見て「私はこう思ったんだけど、どうだろう」と話すし、ドラマやラジオの中の些細なセリフについて延々と話すこともある。もちろん仕事のことも。判断に迷ったときは、自分の中で答えがきまっていても、決まっていなくても話す。
と、そうは言ってもなんとなく気軽に話せないときもある。人間だもの。
自分の中で認めたくない感情があるとき、自分でもモヤモヤの原因がわからなくて、そもそもひも解くことをしなきゃダメなとき。
そんな状況にどちらか(主に私)がなったとき、我が家ではもう一人が「ヒュッゲする?」と提案する。
Hygge(ヒュッゲ)…デンマーク人がとても大切にしている、時間の過ごし方や心の持ち方を表す言葉です。日本語ではぴったりくる言葉が難しいのですが、ほっとくつろげる心地よい時間、またはそんな時間を作り出すことによって自然と生まれる幸福感や充実感、そして暮らしを楽しむ姿勢とも呼べるかもしれません。
(出典:デンマークの「ヒュッゲ」から学ぶハッピーライフ~幸せへのヒント10 | キナリノ )
(日本語にするのが難しい言葉なので、私たちがヒュッゲと呼んでいるものが違うと言われたら、それまでなんだけど)私たちがヒュッゲをするときは、まず部屋、いや家中を真っ暗にする。それで、キャンドル風の形をしたアロマディフューザーに森っぽい香りのアロマを入れて、ランタンの中に入れたキャンドル風の形をしたライトのスイッチをオンにして、去年の正月に奮発して買った50インチちょいあるテレビでYouTubeにあがっている焚火の動画をつける。これで準備完了。
「それでどうしたの?」なんて言わない。焚火がゆっくりと燃えて、パチパチパチパチ…って時折なる映像を見ていたら、なぜか不思議と話しだしたくなる。話し出したとき、まずは最後まで聞く、質問はするけど、聞く側の意見を話すことは最後までしない。もう話すことがないとなるまでとにかく話す。なにをそんなに話すことがあるんだろうと思うくらい、毎日喋っているけど、意外と話せてなかったことは出てくるものだ。終わった後の言葉では言い表せない幸福感でいっぱいになることは、言うまでもない。
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#おうち時間 という言葉を初めて聞いたとき、私は真っ先にこのヒュッゲが浮かんだ。ヒュッゲがもたらす温かい幸福感って、今のひんやりとしたちくちくする時間をちょっとだけ明るくできる気がする。
もし、無理に笑顔になろうとすることにつかれている人がいるとしたら、そんなときは、ぜひ焚火を見ながら、今思うことにあえて真正面から向き合ってみるのもたまにはいいかもしれない。
どんな辛い状況も楽しめる。今、こんな状況の毎日の中でも前向きになれたのは、彼がいるからだと強く思う。うまくいえないけど、映画『ライフイズビューティフル』のグイズみたいなひとだなって。本当に自分が落ち込みやすい性格な手前、感謝しかない。
このnoteを私の友人、彼の友人、そして彼本人と、家族たちが見ている手前、彼について書くことは当分ないだろうけど。
早くみんなに笑って会えますように!
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