無駄な経験がないということ
昨年末に約9年以上勤めた会社を退職して
いまは転職活動中で絶賛将来に迷っている最中。
そんな時に佐久間ゆいさんのnoteを読んでグッとくるものがあった。
辞めてしまったけどそこから見えてきたものが私にもあった。
約9年間の中でもちろん楽しい時期ややりがいを感じた時期もあった。
特に入社した最初の4年間ほどは先輩達にも恵まれて、プライベートな事も相談に乗ってもらったり
仕事に関しても業務以外の+αの部分も教えて頂いたりダメな部分も丁寧に指導してもらった。
あと個人的には他の同期などと比べたりせず育ててもらったことも感謝してる。
先輩達の役に立ちたいと思い働ける環境が、わたしの成長に繋がっていると感じていた。
異動してからガラッと年代や売上の規模、環境が変わっても
先輩達のお陰で業務に手こずることなく
むしろ評価して頂くことが多くて「良い先輩に指導してもらえたんだね」という言葉が嬉しかった。
大変なことがあってもわたしはなんだかんだで
この仕事は辞めないなと思っていた。
職種としては向いている思ったし、評価にも繋がっている。
ただ、プライベートで大きな問題が起きないかぎり一生ここで働くのか…と考えることもあった
転機となったのは会社の代表が変わったこと。
「お客様のため、社員のため」から
「売上のため」に本当に大きく会社が変わった。
退職者もたくさん出た。
その部署で同じ職種が6人いた時期もあったのに最終的には2人になった。
それでも“わたしにできること”をと思い必死に頑張ってきた。
“やりたいこと”を考えずに“できること”をひたすらやった。
ある日上司と話していたら
「あなたの職種はこれからどんどん減らしていくのが会社の方針。いつかは無くなる」
「仕事をしていない人もいる(男性社員)それは分かってるけど、それを女性が負担するのは仕方がない」
この先は要らない職種だと感じて、女性である限りどうしようもないことを言われたときに心がぽっきり折れてしまった。
帰りの車の中で号泣しながら退職を決意した。
その数ヶ月後、上司に退職を伝えたときに上記の理由を伝えたとき
半笑いで「〇〇さんは女性の立ち位置変えたいんだもんね」と言われたことも本当に忘れられない。
「女性を」なんて言葉をわたしは一度も使ってないのに
辞めると心の中で決意してからは本当に辛かった。いまの職場では味方なんていないと感じ
優しくしてくれる人達のことも少し疎ましかった
元々今の部署になってからは人間関係にある程度の距離を取っていたのもあり
「ここは友達を作りに来る場所でなくて、仕事をする場所」と心に決めて働いていた。
特にその職場は噂好きの人が多く不倫などや略奪などの恋愛ゴタゴタが多いと有名な部署だったから
わたし自身も少し異性と仲良くするだけで「あの2人はできている」と散々言われたのも面倒くさかったから
心がなく働きながらも「もう辞めるから」と手を抜かず、むしろ去った後に分かりやすいように手順書なども、しっかりまとめて辞めて行った自分は今思うと本当に偉いなと思う。
辞める前は、前部署の仲良い先輩達以外、この部署の人達を含めて全員全て縁を切るつもりだった。
それくらいあの会社が嫌いだった。
でも最終出勤日に近づくにつれて
以前の上司や同僚達からたくさんの感謝の言葉や仕事に対しての評価を頂いた。
電話でやり取りするくらいの人にも寂しがって貰えて仕事を褒めて下さった。
最終日の挨拶や送迎会などはしないという上司の意向で退勤後は速攻で帰ろうと思っていたが、
同僚達がこっそりお花など用意してくれて
一部の同僚達はそのあと送迎会を開いてくれた。
今まで働いた人達が集まってくれた。
送迎会を企画してくれた人から終わったあと「みんな〇〇ちゃんのことが大好きだから、辞めたからってもう一生会わないなんて言わないでね」とラインがきた。
最初出勤を終えた後は両親や最初の4年間お世話になった大切な先輩達から「お疲れ様」や「一緒に働けて良かった」と連絡がきた。
その中の先輩の1人は退職を決めた連絡をしたとき
「そんな辛かったのに何もしてあげられなくて、ごめんね」と泣かせてしまった。
自分が思っている以上に周りは見てくれていて大切に思ってくれていたんだと気づいたときに“働いてきた”意味を感じた。
もう人間と関わりたくない。人の関わらない仕事がしたいと思っていた数ヶ月だったけど
やはりわたしは人が好きで、それが原動力だったんだと今になって思う。
“やりたいこと×大切な人達”が実現できる職場で働けたら最強だと思う。
でもそれは凄く難しいことだと知っている。
でも大きな決断を経験して
新しい道を歩いたのだから“やりたいこと”から見つけて、いつかこんな仕事に辿り着きたい。
そして数年前に妻子持ちの人に付き纏いやプライベートの詮索やボディタッチをされたり
しまいに告白もされて本当に辛かった時期があり
その後もどうにか距離を保ち同じ場所で働いてきた年上同僚ともお別れできたし
この件も含めて“辞める”決断をした自分を褒めたい。
この経験で見えたものを大切に「わたしの働き方」を見つけたい。
そして元上司とは最後までカチンと来ることもあったし、言われた言葉今でも悲しいけど
あの時の上司の立場も全く理解出来ない訳ではない。
いつかわたしが楽しく働ける場所を見つけたとき「こんな人もいたよね」と思える様になりたい。“このままでいいのかな”の悩みから抜け出すきっかけを貰ったことには変わりはないから。
わたしはこういう結果で退職を決めたことで
「何もやってこなかった。自分にはなにもない」という気持ちが強くなっていた。
9年間無駄にしたような気持ちになっていた。
でも周りの人達のお陰で自分がやってきた事が“強み”であったり、わたしだから出来たことだと教えて貰えた。
退職した理由はマイナスな気持ちからかもしれいないけど
離れなければ気づけなかったこともたくさんあった。
これからの人生は自分で正解にしていきたい。
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