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九月カラフル活動報告


 九月のカラフルデモクラシーでは「地方の過疎化と都市一極集中」をテーマにしました。メンバーのほとんどが地方生まれではなく都市部で生まれ育っているので、実際に地方で暮らしている方たちの感覚と乖離してしまっている部分もあるかもしれませんが、大胆な案も出たりして面白かったです。以下、みんなの話の内容を共有します。


おるっくす まずはみんなが考えてきてくれたことを話してもらおうかな。じゃ、まずは事務局長から。

ゆの このテーマの問題点としてよく言われるのは首都直下型地震じゃん。システムごと全部首都に集まってるからほんとにそこがやられたら全部だめになるっていう風に考えたら、省庁ごとで分けるんじゃなくて、バックアップを取るっていう感じで、一つの省庁の機能をいろんなところに作ったらよいんじゃないかっていう学者さんの論文を読んだ。

おるっくす 省庁の小さいのをたくさんみたいな感じ?

ゆの そうそう。

おるっくす ゆのとしては都市部の一極集中という側面からみてこの問題は問題であるっていう認識っていうことでいい?

ゆの そうだね。首都圏で災害が起こったときに全機能が失われてしまうっていうことがこのテーマの一番の問題だと思う。普段認識しないけど、首都圏がやられただけで、多くの機能が失われるっていうのはすごい危ういことかなって思う。その危うさは消したほうがいいと思う。

 過疎化の例えば医療の不足とかいう点で見れば、いま遠隔医療が発達していて、遠隔手術が成功してるっていう例もあるって聞くから、こういう技術が日本にも流れてきたら、解決できるかなって思う。ほかの問題に関しても、ネットワークが発達してきたら、そこに住んでる人が少なくても、例えば実質的な商店街がなかったとしてもネットで名産を売り出すとか、そういう方法で、今の時代に則した新しい在り方ができていくんじゃないかな?

もやし 思ったのは政府とか行政とかが集中してるのに関しては、人材的な意味で危ないと思うけど、情報はネット上にあれば物が壊れてもなくなるわけじゃないから、今の自分の知識では災害で中央省庁が壊れても直接的な問題が出てくるのかなって思う。勿論そのためには省庁のペーパーレス化が必要だけどね。

自分は都市にいたいと思う。楽だし、住みやすいし?地方が減少して、自分にとって直接的な問題があるっていうことが思いつかない。例えば都市部だけに集中したとしても、逆に田舎はアメリカとかみたいな大規模な農園みたいにするとかもあり得るのかなって思う。無理にそこで自治体を維持していこうって考える必要があるのかな?

ともとも 個人的に言えば田舎も好きだしいいところもあるけど、都会の生活はやっぱり便利だし、それを捨ててまで田舎に住みたいって思うほどのメリットは感じないかな。

おるっくす 僕は地方の一極集中と地方の過疎化は解決すべき問題であると考えています。その大きな理由の一つは、都市部の人間とっても重要なライフラインである農林水産業の担い手がいなくなってしまうことは、田舎だけにとどまらず日本全体の活力低下につながるんじゃないかなという点が一点。それからもうひとつ都市部で人口が過密になることで、公共交通機関の慢性的な混雑とか、都市部での生活の低下を招くことになる。

 それから、都市部では今そんなに人口減少の影響は感じられないかもしれないけど、それは人口減少の第一段階にいるからで(資料記事参照)、これが第二、第三段階に入ったときに急激に人口減少の影響を受けて高齢化することになって、地方で起きているような問題が東京で爆発的に起きる可能性が高い。

 もう一つは今コロナが流行ってるけど、今回の事で分かったのは人口が密集していると感染症のリスクはとても高いっていうことだよね。やっぱり大阪とか東京とか感染者数が多くなってるよね。

 どういう方向で解決していったらいいのかなっていう話なんだけどね、まずは地方に住む人を増やすことが必要かな。さっきのゆのの話は都市部から地方へオンライン環境を利用して医療とかのサービスをできるんじゃないかっていう話だったけど、それができるなら逆に、例えば都市でオフィスにいってやっていた仕事が地方の家からでもできるようになるよね。そういうことが進んだらいいのかなって思う。

 同時に農林水産業が利益になるような仕組みを作っていったほうがいいよね。これは同時に日本の食料自給率の問題を絡めて考えられると思っていて、今カロリーベースの食料自給率が日本は38%なんだけど、地方で農業をしたい!っていう人が一歩踏み出せるような仕組みを作っていけたら、地方の過疎化と食料自給率の問題が一緒に解決の方向にむけていけるかなと、考えたんだ。

もやし 農業やりたい人ってどのくらいいるのかな?

おるっくす 調べてみたんだけど、新規就農者は減り続けているんだけど、49歳以下の新規雇用就農者と新規参入者は少しだけど増加傾向にあるみたいなのね。だから、この流れをどんどん加速させていけたらいいんじゃないかと思う。

まーちゃん やっぱり農業や水産業をやってしっかり儲かる仕組みが必要だよね。

ゆの 食料自給率の話だけど、今のような多様な食文化を保ったままじゃ無理だよね。

おるっくす うん。でも嗜好品みたいなものは無理でも、一番の基盤になる食料、米、肉、野菜?の自給率を上げるのは不可能じゃないんじゃないかと思うんだけど。かつてはやってたわけだし。勿論人口規模は小さかったけど。でもどうしたってこの先、少なくともしばらくは日本の人口は減っていくわけでしょ?少なくなることを前提とした政策展開をしてみるっていうのも一つかなと思うけど。勿論財政とかもあるからそう一概に言えないのはよくよくわかってるけど。

ともとも 人口が増えすぎたとも考えられるよね。

もやし 例えばさ、千葉、埼玉、神奈川とかさらにその周りとかを含めたさらに大きな都市部を構築して、田舎は別に町がなくても大きな農地にして下宿とか作って都市部からの派遣で食料を作るっていうのはできないのかな。地方のコミュニティーとして孤立させずに、都市部が経営するようにして回していくことも可能なんじゃないかな。まあ、問題は多いと思うけど。

ゆの もやしのいった派遣型の農業の提案は実習でいった農場でも話されていた。勿論中心になる人は必要だけど、労働者は都市部からの派遣みたいな形でもいいんじゃないかって私も思った。そうしたら、都市部にいても生産側を知ることもできるし。 

おるっくす 日本人の77.2%は日本にとって過疎地域は必要だと言っています。その理由として最も多く上がったのが、1.飲食料の生産地としての役割、2.生態系を保全する役割、3.都市とは違う新しいライフスタイルを提供する役割、などがあげられているよ。

もやし でも1と2はさっき言ったようにシステム化したほうが実践しやすいように思うけど。

おるっくす 人が住むのは都市だけで、地方を生産の場としてしまったときに問題は起こらないかな?

ゆの それはあるんじゃない?気持ち的なものも大きいと思うし。

まーちゃん やっぱり田舎はあってほしい。

おるっくす 僕もあってほしい。将来的には田舎に住みたいな、って時々思ったりする。実現するかわかんないけど・・・。

もやし 今の田舎の過疎化を止めようとするんじゃなくて、新しく管理された田舎を作るのはどうかな。過疎地域があまりに多いから解決されないという面もあると思う。

おるっくす もやしの言うように野菜を工場で育てるとして環境への影響は大きくなるよね。

もやし うん、でもすべて機械化するっていうよりは作物に対して需要の大きい地域の近くで、管理されて安定した経営の元、安全な農業ができれば、運搬も少なくなるし、スピーディーだよね。その分雇用は減るかもだけど。

ゆの 自分は過疎化を改善するというよりは、人がいないならいないで小さなコミュニティーで回せる仕組みを作ればいいと思う。もやしの発想とは逆で、小さなコミュニティーをたくさん作ってそこに都市部からの派遣やオンライン活動を合わせて、より多くの人に自分たちの小さなコミュニティーを知らせる活動をすれば、都市部からのコンタクトも増えていくと思うから。

おるっくす それがたぶん関係人口の考え方だよね。(資料記事参照。)           

都市部だと子供は育てづらいっていうよね。親が近くにいなかったりするしね、人口減少に都市の一極集中がかかわっているって聞いたことがある。あと、日本の経済を支えているのは中小企業だから、その中小企業を点在させておくっていう意味でも田舎は大切だと思う。 地方と都市部は互いに補完する関係にあると思うな。どっちかがダメになればもう一方もダメになるんだと思う。

皆さん、どう思う?

ともとも みんなの話を聞いていてなるほどとは思うけどぱっとは思いつかないかな。帰ってもいろいろ考えてみる。

たんたん うん、私もパッとはないかな

まーちゃん 私も。


ということでした。少々収まりきっていない話もあります。できる限り基礎的な知識を調べ、勉強して話をしていますがやはり一緒に話をしてくれる詳しい人がいるといいなと思ったりしました。おそらくそうじゃないよーって突っ込みたいところとかあったりすると思いますが、最後までお読みいただいた皆さん、ありがとうございました!

 カラフルデモクラシーは月に一回の集まりを中心に、前回よりは今回が良くなるように努力して少しづつ進化しています(と、信じています・・・。)引き続き、このnoteでも報告の記事など書いていきますのでフォロー、好きなどしていただけると励みになります。よろしくお願いいたします。

               カラフルデモクラシー一同

                     (文責 松浦薫・梶原由季)

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