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日本の伝統色_オミナエシ
日本こども色彩協会が提供する色のお教室
こども色彩知育教室。
その中で、「織物の色」についてワークをしました。
織物の色
織物の色、さて、どんな色か。
織物はたて糸とよこ糸の色を変えて、
糸を織ることで柄や色を出しています(先染め)。
![](https://assets.st-note.com/img/1670371296342-bojRh8H4Vz.jpg?width=1200)
よく見るとヨコ糸とタテ糸で色が違うのがわかる
この話をしていたら、10歳女子さん
「何それ、めっちゃ、大変じゃん!」
と驚いていました。
そうなんです。
今や服や布って安く変えてしまうけれど
実はとっても大変で
すごい技術がたくさん隠れてる。
だから、服、大切に着ようよ
という話にまで広がりましたよ。
![](https://assets.st-note.com/img/1670371584596-zEbZUmvWaH.jpg?width=1200)
見えすぎて、色の違いではなく繊維が見えました!
さぁ、工作はじめ!
そんなインプットから、さぁ、ワークを始め。
細く切った紙を縦に置き、細く切った紙を間に差し込んでいいく。
どんな配色にする?
どんなイメージで作る?
と言いながらひたすら編み込んで沈黙。
途中、
炭治郎じゃん、禰󠄀豆子じゃんと言いながら
これ、和柄が完全再現できるねと
アニメの服の模様にまでイメージが湧く。
こどもの発想力や想像力はすごいですよね。
一つのことからどんどん広げられる力があるのだから。
![](https://assets.st-note.com/img/1670371906249-jA1PsXFfEv.jpg?width=1200)
そして話は、日本の伝統色に
そして、このワークの後、
私はこどもたちに話したい話があって
それが「女郎花」色の話。
![](https://assets.st-note.com/img/1670372095402-QWhVpsbDaC.jpg?width=1200)
オミナエシは秋の七草の一つ。
黄色い小さな花が群がってさく
可憐で可愛らしい花。
緑みがかった、この黄色を女郎花の花になぞって
「女郎花色」という色名がついています。
![](https://assets.st-note.com/img/1670373127166-tZNAUB9a6g.png?width=1200)
この女郎花色は織物で表現すると
タテ糸に青、ヨコ糸に黄色を使うんです。
ただ単色の色を使っただけでは
この小さな花たちが群がって咲いているとき
風に揺られて小さくゆらめいているとき
空の青さが黄色の花の隙間から透けて見えるとき
そんな情景の奥深さを表現しきれなかったんだろうなと
そんなことを思うと
この女郎花色を
織物で縦横の糸の色を変えて
表現しようとした
繊細な感性がなんて美しいと思うのです。
6歳男の子、機織り体験
![](https://assets.st-note.com/img/1670373976178-JgqME5FWdN.jpg?width=1200)
母が、作ってみたかっただけではありますが、
この女郎花色を段ボールの機織り機で再現してみました。
こども色彩のワークでやったのと同じ。
縦に糸を置き、横に糸を交互に入れていく。
![](https://assets.st-note.com/img/1670374301293-WdOLYc9ziL.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1670374321264-OcZDqTmM6H.jpg?width=1200)
ヨコ糸の黄色からタテ糸の空色がのぞいて
単色では出ない美しさ。
人間も色も
色々な感情が織り混ざっている方が
奥深くて美しい。
子供に伝えたかったのは
混色はただ絵の具を混ぜるだけではないこと。
さまざまな色の表現があること。
一色では表現できないイメージがあること。
そして、それを表現しようと
作られた日本の色が存在すること。
自分で作って体験して
身近なものを愛する気持ちを持ってほしいな。
最後、6歳の息子は自分で織り上げてできたものを
カメラで撮影してました。
![](https://assets.st-note.com/img/1670386185786-Aup0l2t3tu.jpg?width=1200)
色で子育て。
母である「私」の得意を活かして
子供とのコミュニケーションを楽しめば
それが全てこどもの力に代わっていくこと。
私は色が得意だから、色を使っている。
私は色を取り入れると
ただただ癒されて、自分が楽しくて
頑張らなくても会話が続くから好き。
子育て、
もっと力を抜いてもっと楽しみたいな。