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日本の伝統色_オミナエシ

日本こども色彩協会が提供する色のお教室
こども色彩知育教室。
その中で、「織物の色」についてワークをしました。

織物の色

織物の色、さて、どんな色か。
織物はたて糸とよこ糸の色を変えて、
糸を織ることで柄や色を出しています(先染め)。

チェックの先染め
よく見るとヨコ糸とタテ糸で色が違うのがわかる

この話をしていたら、10歳女子さん
「何それ、めっちゃ、大変じゃん!」
と驚いていました。
そうなんです。
今や服や布って安く変えてしまうけれど
実はとっても大変で
すごい技術がたくさん隠れてる。
だから、服、大切に着ようよ
という話にまで広がりましたよ。

ヨコ糸とタテ糸の色の違いが顕微鏡で見えるか。
見えすぎて、色の違いではなく繊維が見えました!


さぁ、工作はじめ!

そんなインプットから、さぁ、ワークを始め。
細く切った紙を縦に置き、細く切った紙を間に差し込んでいいく。

どんな配色にする?
どんなイメージで作る?
と言いながらひたすら編み込んで沈黙。

途中、
炭治郎じゃん、禰󠄀豆子じゃんと言いながら
これ、和柄が完全再現できるねと
アニメの服の模様にまでイメージが湧く。
こどもの発想力や想像力はすごいですよね。
一つのことからどんどん広げられる力があるのだから。

6歳男の子の紙織物


そして話は、日本の伝統色に

そして、このワークの後、
私はこどもたちに話したい話があって
それが「女郎花おみなえし」色の話。

女郎花の花と青いハチ

オミナエシは秋の七草の一つ。
黄色い小さな花が群がってさく
可憐で可愛らしい花。
緑みがかった、この黄色を女郎花おみなえしの花になぞって
女郎花おみなえし色」という色名がついています。

この女郎花おみなえし色は織物で表現すると
タテ糸に青、ヨコ糸に黄色を使うんです。
ただ単色の色を使っただけでは

この小さな花たちが群がって咲いているとき
風に揺られて小さくゆらめいているとき
空の青さが黄色の花の隙間から透けて見えるとき

そんな情景の奥深さを表現しきれなかったんだろうなと
そんなことを思うと
この女郎花おみなえし色を
織物で縦横の糸の色を変えて
表現しようとした
繊細な感性がなんて美しいと思うのです。


6歳男の子、機織り体験

段ボールで機織り体験

母が、作ってみたかっただけではありますが、
この女郎花色を段ボールの機織り機で再現してみました。
こども色彩のワークでやったのと同じ。
縦に糸を置き、横に糸を交互に入れていく。


ヨコ糸の黄色からタテ糸の空色がのぞいて
単色では出ない美しさ。

人間も色も
色々な感情が織り混ざっている方が
奥深くて美しい。

子供に伝えたかったのは
混色はただ絵の具を混ぜるだけではないこと。
さまざまな色の表現があること。
一色では表現できないイメージがあること。

そして、それを表現しようと
作られた日本の色が存在すること。

自分で作って体験して
身近なものを愛する気持ちを持ってほしいな。

最後、6歳の息子は自分で織り上げてできたものを
カメラで撮影してました。


色で子育て。

母である「私」の得意を活かして
子供とのコミュニケーションを楽しめば
それが全てこどもの力に代わっていくこと。

私は色が得意だから、色を使っている。
私は色を取り入れると
ただただ癒されて、自分が楽しくて
頑張らなくても会話が続くから好き。

子育て、
もっと力を抜いてもっと楽しみたいな。

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