お買い物を通してリスペクト
私が制作しているときに、その3人が集まると、縁側でおしゃべりしている。賑やかな笑い声が聞こえて、気になって観に行くと。
クロミ:いいよ、仕事してて。今日の話題は、エカキには興味ない話だか
ら。
サンポ:エカキ、子供の頃からテレビをあまり観ないものね。
エカキ:親が観せてくれなかった。半分教育方針、半分貧乏(笑)
コトハ:昔のドラマの話をしていたのよ。
私たちが若い頃真似したがった俳優さんたちが、気づけば、ヒロイ
ンの親の役になっていたっていう。
クロミ:選択肢がテレビしかなかったともいえるんだけど。
今思うと、めっちゃ洗脳されてたっていうか、騙されてたっていう
か、もちろん、責めてるわけじゃなくて、積極的に憧れてたわけで
(笑)
サンポ:今はネットで世界中のドラマを観ることができるけどね。
コトハ:海外のインテリアなんて、映画か、洋書を見るしかなくてね。
エカキ:中高生の頃、洋書を求めて都内まで遠征していたのも、
あれはあれで楽しかったけど、あの情報量だと、今の私の仕事は
成り立たないな。
で、なんでドラマの話になったの?
クロミ:先輩世代のvlogより、若い世代のvlogの方が参考になるって話を、
サンポがしてて。
コトハ:裕福な老後で、憧れだった暮らしを実現している様子も素敵だけ
ど。
サンポ:それを観ていたら、若い頃に観ていたファッション雑誌を思い出
すのよ。
「◯◯みたいな、憧れの◯◯風インテリア」
「映画のワンシーンのような(◯◯◯飯)」
とか。
否定するわけじゃなくて、既視感があるって話をね。
コトハ:そうそう、素敵なんだけど。
中高生の頃、少しお姉さんのファッションやユーミンを真似してい
たような感覚。
それを、年上世代のvlogを観ると思い出すんだよねって。
クロミ:で、ドラマの話をね。
エカキ:私はいろんな世代、いろんな国に住んでいる人のvlog観てるよ。
たしかに、今でもドラマはほとんど観てない。
サンポ:vlogっていろんな意見あると思うけれど、家族の暮らしの記録とし
て、みたいな動画が残せるって素敵だなと思うよ。
コトハ:わたしも!
動画に残せたら残しておきたかった。
ひとさまの生活を観ちゃっていいのかしら?っていう、年寄り感覚
は否めないんだけど(笑)
うちと同じ家族構成の方の観ていて、「ああ、そうそう、うちも長
女がパパの隣に座って、下の娘が私の膝に・・・」なんて思い出し
たりしてね。
サンポ:「写真」だと、ポーズ、意識して一時停止したシーンもいいけれ
ど、なんていうか、時間が経つにつれて、ノスタルジックになっ
て、情報・記憶が改ざんされちゃうんだよね。
コトハ:そうなんだよね。
子供達と一緒に料理していた日常を少しでも動画で残しておきたか
ったなって思う。
クロミ:やばいよエカキ、このひとたち孫が生まれたら、動画撮りまくる
よ。
エカキ:(笑)
夢をかなえたお姉さんたちの動画も素敵だけど、自分より若い世代
の暮らしvlogは勉強になるよ。
モノ選びのセンスとか、いい意味での抜け感にインスピレーション
もらえて、自分流にアレンジするのが楽しい。
特定のインフルエンさーさんのフォロワーになるってことはしてな
いのだけど、「いいな」と思う発信をしている人が手作りで何かを
販売していて、それが私の生活に必要なものであれば、結構よく
「ポチっ」てる。
どうせ買うなら、素敵な暮らしをしているその人からって、ささや
かな感謝の気持ちでもあり、自分も気持ちが良いから。
クロミ:若い頃あんなに散財した私がいうのもなんですが。
リスペクトする人から譲ってもらう、買わせてもらう。
ということに、豊かさを感じる今日この頃なんです。
サンポ:わかるよ。
子供が育ち盛りって頃は、それより、いかに手軽にお安く手に入れ
るかが優先事項だったけれど。
コトハ:「誰からそれを買うのか」っていう楽しみをすっかり忘れていた時
期があったよね。
わたしもそれをむしろ、娘たちとか若い後輩たちに思い出させても
らった気がする。
クロミ:お買い物を通してリスペクト。
そんなん、考えたこともなかったんだけどね。
いいものだよね。
・・・
noteの記事もそうです。
自分とは違った仕事や暮らしをしている、いろんな人たちが書いた文章や写真は、私にたくさんのインスピレーションや気づきを与えてくれています。
いつもありがとうございます^^