でこぼこガールズトークとカミングアウトの話
私はここで、友人との対談記事を連載している。
それが、タイトルにもある『でこぼこガールズトーク』だ。
先月出した第一回に始まり、今月も無事第二回を掲載することができた。
それぞれ10スキをもらえるほどには好評なようで、実際に「読んでますよ!」と伝えてくださった方もいる。本当にありがたい話だ。
この連載は友人の協力なしには成り立たないため、改めてここで感謝を述べておこうと思う。
いつもかわいいイラストをありがとう。早く仕上げてくれるので毎回目を見張るばかりです。
さて、私はこの連載を続けるにあたって、大きな壁を一つ越えた。
それはカミングアウトだ。
私はSNSを始めた当初、発達障害の情報収集用のアカウント以外では、自分が発達障害の当事者だということを明かさずにいた。
別段明かさなくても困らなかったからという理由もあるが、一番大きかったのは「せめてネットでは“普通”でいたい」という思いだった。
四六時中ついて回る「発達障害」という属性を、電子の海だけは身体ごと脱ぎ捨てていたかったのだ。
考えてみてほしい。
私はその属性によって、「宇宙人」とからかわれ、理解されないことに苦しみ、疎外感を覚えて生きてきた。
嫌になっても当然ではないだろうか?
そうして私は属性を隠しながら、発達障害を持つキャラクターを小説に描くようになった。
彼女を描くことで、僅かにその属性を愛することができるようになってきたが、それでもカミングアウトしようという気持ちにはならなかった。
それを変えたのが「友人と合作をしたい」という思いだ。
私はその思いに突き動かされるまま、自分が発達障害を公表していないことも忘れて「私たちの発達障害の話を記事にしよう」と持ちかけてしまったのだ。
そして事はトントン拍子に進んでゆき、いざ公開して宣伝しようという時、ようやく自分が後先を考えず行動したことに気がついた。
「ヤバい……私自分が発達障害ってこと言う踏ん切りつかないまんま記事書いちゃった……」と震え声で打ち明けられては、そりゃあ友人も「踏ん切りつかないまんま記事書いたの!?」と反芻したくもなるだろう。
その後どうカミングアウトに至ったかといえば、もうヤケクソだ。
「やっちゃったもんは仕方ねぇやアッハッハ〜!!」とアホ極まりない声を上げて、勢いに任せツイートしたのを覚えている。
とまあ、こんなしょうもないオチで申し訳ないのだが、私は今のところカミングアウトをしてよかったと思っている。
創作物としてオープンにしてしまうことで、自分の属性のマイナス面にブチ当たっても「まあネタにしちゃえばいいかもな……」と、ほんの少し気を楽に持つことができるようになった。
故にもし私と同じような人がいたら「創作のネタにしちゃうのオススメだよ」と笑いかけたいな、なんて思うのだ。
最後に、ここまで読んでくださったあなたに感謝を。
あなたが少しでも、気を楽に持って生きることができますように。
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