暗号文で始まる恋ってアリですか? 4
クリスマスは仲良しグループの1人の家でやろうってことになってみんなで集まった。
少しおしゃれして、プレゼントを持ち寄って。
ただ食べて飲んだだけだけど、楽しかった。
誰か友達の家でお菓子を持ち寄って
遊ぼうってときもたびたびあったけど、
その最初の時に私はポテトチップスを持って行った。
お菓子と言えば定番はコレかな?と思って。
そしたらいわっちゃんに
「一番嫌いなものを持ってきたな」って言われた(笑)
そのとき以来、うちではポテトチップスは買わないし出てこない。
もし私が食べるとしたら、違う部屋で食べる。
嫌いなものを知るのも幸せ
中学生のお正月は早朝から仲良しグループで集まって、みんなで初日の出を見ようと近くの山に入って行った。
山道で真っ暗の中歩くし、普段から何もないようなところでよくつまずく私は、やっぱりと言っていいほどに転倒。
尻もちをつく始末。
だって暗いんだものしょうがない。
いわっちゃんやみんなに大笑いされる、かわいい中学生だった。
手を引かれて少し山登りして見た初日の出。
きれいだった。
春はお花見。
学校近くの小さな山で桜がとてもきれいに咲く場所がある。
そこは、お花見の時期にはたくさん近所の人がお花見飲みをしてる。
私たちは中学生だけどジュースのようなお酒を飲むことがあって、今でもあるのかな?フィズっていうお酒。
炭酸と割って飲むジュース。中学生はもちろん飲んじゃだめなやつ。
でもそんなの私たちにはおかまいなく、気軽に飲んで酔っ払ってた(笑)
今では考えられないね。
その日、楽しくお花見していたらおじさんが1人うろうろしていた。
そして、悪ふざけをする男子たち。
男子のうちの1人が「あのおじさんに、一緒に飲もうって言ってこい」
というと、違う男子が本当にそのおじさんのところへ行って
「おじさん、一緒に飲もうや~」と声かけてしまった。
おじさん「君たち、中学生でしょ?何やってるの!」
実はこのおじさん、私たちの中学校の校長先生というオチ。
私たちは全部を片づけして急いで帰ったけど、帰りながら大笑い。
あーあーって。
翌日、グループのうち男子だけ呼び出されてめちゃくちゃ怒られた。
男子たち、女子は飲んでないって言ってくれたみたいで女子はおとがめなし。
担任の先生や校長先生にすごく怒られたって後で聞いたけど、中学生で何やってるんだかって感じだな。
何をやっても楽しいんだからしょうがない。
学校行事のオリエンテーリング。
私たちが住んでいるところは漁師町で、すぐ近くの海には小島がたくさんあって、その島を班でうろうろするイベントがあった。
この時、私といわっちゃんは同じ班で(同じってことは中学2年の時だな)一緒に行動していて、写真が今でも残っている。
たまに見ては懐かしく思う。
(キッチンに飾ってたまにニヤニヤ眺める(笑))
その島から帰るとき、私は飴を持っていたのでいわっちゃんにもあげた。
すると翌日、顔が腫れて学校に来ていたいわっちゃん。
私の飴を噛んで食べたら、歯が砕けたんだって。
今でも言われる。
「お前の飴は危険だ、歯が砕ける」って(笑)
ゲームが好きだった私たち。
いわっちゃんはたくさんファミコンのゲームを持っていたので、解いたゲームを借りていつもやってた。
特にアドベンチャーや、ロールプレイングゲームが好き。
こういうゲームは夢の中のよう。
ファンタジーの世界が好きな私たちは、テーブルトークもやってた。
D&D(ダンジョン&ドラゴンズ)
本とサイコロで進めるファンタジーの世界。
サイコロを振って出た目でページを進めていく、自由に会話しながら進んでいくゲーム。
ゲームマスターはいつもいわっちゃん。
想像力豊かに、何にでもなれる。
今も昔も。
今、そのファンタジーの世界D&Dのレシピ本が出るらしい。
「昔やったよねー、懐かしいなぁー。」とけっこう高い本だけど買う気満々の私たち。
あの頃話していた料理が作れるのか~ってことですごく待ち遠しい。
初めていわっちゃんの家に遊びに行ったのは、
いわっちゃんの家で子猫が生まれたとき、
「見に来る?」って誘われて、ドキドキして行った。
そこには2匹のとてもかわいい子猫がいて、大事にされてた。
実はいわっちゃんの実家も猫屋敷。一番多い時で10匹以上いたらしい。
それを聞いた時点で、もう大好きになる。
初めて入ったいわっちゃんの部屋は、すごく片付いていてびっくり。
後で聞いたところ、私がお邪魔する前に大片付けしてたんだって。
模様替えしたり、なんとかごまかせるように(笑)
そんな中学生時代、ケンカは一度もしなかった。
全てが新鮮で面白かったし、幸せいっぱいだった。
初めての彼氏だし、知らないことを知ってる人っていうのが新鮮だった。
実は、最初からいわっちゃんって呼んでるわけじゃなくて、高校卒業してからそう呼ぶようになった。
それまでは苗字で呼んでた。
ココが同級生の照れ屋な私たちの関係かもしれない。
しかも、いわっちゃんは私のことは中学・高校の頃は苗字で呼んでいたけど、今は呼ばない。
もう呼べないに近いけど、問題ないから良しとしてる。
それになんとなく特別感があって嬉しい気もする。
中学校最後のとき
高校は別々の高校に通うことになったので、学校で会うことができないし、毎日会えないかもって思うと悲しくて、
悲しすぎて、悲しすぎて、一晩中一緒に居た。
そして、朝帰り(笑)
純粋な気持ちが溢れてたんだろうなぁ。
ただ、一緒に居たかった。
今思えばなんで同じ高校を選択しなかったんだろう?
でもこの時の選択が違っていてもきっと結果は同じだったと思うけど。
この頃流行してたプリンセスプリンセスの「M」をよく歌った。
♪いつも一緒にいたかった、隣で笑っていたかった♪
私たちの物語は、高校生に入ります。
to be continued
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