Yet to Come in BUSAN エンディングメント雑感
Yet to Come in BUSAN
一夜限りの特別なステージだった。
初披露のRUN BTSをはじめ、セトリもパフォーマンスも予想を遥かに超え、最高だった。
コンサートが終わった後で、兵役履行の準備に取りかかるというニュースが発表された。
そこで私達は、彼等が兵役前7人全員揃ってのコンサートはこれが最後だと覚悟を決めて臨んでいたことを知ることになる。
私はあの日を振り返って、彼らの口からアミに直接伝えられた言葉と、その様子に注目した。
一番大切な対面コンサートの場で、
7人のバンタン完全体としての暫しのお別れ。
きっと彼等はそれぞれ沢山の想いを抱え、
これから再集結を待つアミの胸に残るのが
涙のコンサートではなく
笑顔と歓声溢れるものにしてくれた。
20221015、これは釜山コンのエンディングメントのテテペンによる感想文だ。
それぞれのメント
ホソクさん
未来について、とても大切な話をしてくれた。
これからの私達に大切なことは信頼。
お互いに信じる気持ちで未来を描いていく。
ホソクさんはこういう優しい言葉で、アミとの温かい感情のやりとりがとても上手。
沢山愛をくれて、沢山安心させてくれる人。
ジミンさん
「これで最後じゃない」「全然怖くない」ってアミが今一番聞きたい言葉を言ってくれた。
30年、40年、って走り出すのも可愛くて、ずっとジミンさんはそのままでいてくれると思う。
自信あるって言ってくれたことが何より嬉しい。
約束だよ、ジミンさん。
ナムジュンさん
「今日は何も考えずにステージに上がった」というナムジュンさん。
BTSのリーダーという重い荷物を束の間下ろした彼の、アーティストとしての真価が遺憾なく発揮された最高のステージ。
エンディングメントで最後の順番を嫌がった彼は
少し控えめにメンバーの言葉を大切そうに聞いている姿が印象的だった。
ジョングクさん
ナムジュンさんとは逆にいつもとは違って今日はちゃんと考えたんだというマンネ。
ジョングクさんがいつもバンタンのこと、アミのことを凄く考えてくれていること、本当はみんな知ってるんだよ。
でもヒョン達にありがとうだなんて急に泣かせにくるのは反則。
そんな真っ直ぐな言葉で一番大切なことを思い出させてくれてありがとう。
ソクジンさん
明るくて美しくて、本当にアイドルが天職なソクジンさん。
兵役が間近だからきっと一番想いが溢れていて、でも涙を見せたくないと沢山堪えて全部を優しい笑顔に変えてくれたんだと思う。
ソロデビューの嬉しい報告が何だか謙虚過ぎるのもあなたらしい。
あなたの優しさ、強さ、賢さがBTSの弟達と私達アミを守ってくれる。
ユンギさん
一緒に老いていこうだなんて、最早アミへのプロボーズ。
世界中に溢れるYoongi marry meへのお返事かな?これだからユンギさんには敵わない。
あなたがずっとこの場に立ってくれるというだけで、これからも一緒に歩いていける幸せな未来を信じられる。
ユンギさんは音楽で私達を導く、夜空で一番明るく輝く星。
テヒョンさんのメント
そして最後はテヒョンさん。
泣きまね混じりの芝居がかった口調でこんなことを言い出した。
「この前僕たちが泣きながら団体活動を中断してソロ活動を始めますと言ったのですが、またこうして7人でコンサートができましたね。」
間髪を容れずユンギさんに
「僕たち団体活動を中断するなんて言ってない。記事書いた人がそう書いたんだよ。」って突っ込まれていた。
テヒョンさんは会食の時の「団体活動中断」報道は記者の方たちが勇み足で書いちゃったんだよ、本当は違うよ、ということを改めてアミに知らせてくれたんだと思う。
テヒョンさんってこういうところが天才的。
真向から「あの記事は違います」なんて否定するんじゃなくて
「ああ記事がそうなったんでしたか。」なんて笑って自分をピエロにしながら
記事は間違いだったんだと改めて印象づける。
誰も傷付けないそのやり方は優しくて、流石は1から10まで考えてるテヒョンさんだと思う。
メンバーの反応
私が疑問に思っているのは、テヒョンさんがユンギさんにはこんな話をするよ、って先に伝えていたかどうかだ。
鋭いツッコミは余りにもスムーズな流れだったから事前に伝えていたのかもしれないし
ユンギさんならそんなの無くても阿吽の呼吸でできちゃうのかもしれない。
お互いに瞬発力のある賢さがあって、特別に通じ合っている2人だと思うから。
テヒョンさんのメント時の他の6人を見ると、
ユンギさんに続いてジンさんやジョングクさんも違うよと声をあげ、皆笑っている中で
ナムジュンさんは少し視線を逸らして「テヒョンには敵わないな。」みたいな顔をしている。
その後ジョングクさんが隣のナムジュンさんに何か話しかけて楽しそうに笑いあってるのは
こんな感じだったのではないかと勝手に想像している。
パターンA
JK「ナムジュニヒョンはテヒョンイヒョンがこんな話するの知ってた?」
RM「知らなかったよ。流石テヒョンだ。うまいね。」
パターンB
JK「ユンギヒョンはテヒョンイヒョンがこんな話するの知ってたのかな?」
RM「知らなくてもあの二人ならできるよ~」
私はどちらかというとパターンBを推しているのだが、どうだろう。
テヒョンさんが最高のリーダーであるナムジュンさんを尊敬し、憧れているのと同じくらい、
ナムジュンさんはテヒョンさんの素直さやしなやかさに憧れているんじゃないかと思う。
全然違って、でも感性がとても近い二人。
会食の記事の話だけでなく、テヒョンさんはコンサート開始前にスタンディングのアミ達を気遣って、押さないで、安全に気をつけてと呼びかけていた。
彼は本当に思慮深く、率先してチームの為に行動できる人だ。
テヒョンさんがあからさまにそれとは知られないやり方で、そっとリーダーやグループを助けていることを一番感じているのはきっとナムジュンさんだと思う。
テヒョンさんの目論見
ユンギさんも言っていたように、釜山コンまではBTSにとって大きな紆余曲折があった筈だ。
ソロ活動開始やら万博誘致、そして兵役。
いつにも増して酷くなるアンチ。
対する彼等の答えはセトリやパフォーマンスにも十分に込められていた。
招待されたお偉方には分からないかもしれないけれど、世界中のアミにはちゃんと伝わった。
これからの待つ時間を「信頼」で繋いでいく私達にとって今必要なのは、ジミンさんやユンギさんが言ったようにBTSがずっと活動を続けていくという決意を信じて応援し続けることだ。
だから独り歩きしてしまった「団体活動中断」をここで改めて訂正する必要があった。
兵役の準備を開始することの発表がされてからでは充分な意味をなさない。
この1回きりのタイミングで、
この柔らかで上手い訂正をする。
きっと勇気がいることだと思う。
そしてきっと、テヒョンさんにしかできない。
ともかくテヒョンさんの目論見は大成功だ。
メンバーの誰一人、テヒョンさんの話に驚いたり慌てたりなんかしていないし
チングのジミンさんが「良くやった!」って感じで爆笑しているのを見ても
テヒョンさんの芝居が成功して、みんながその真意を理解してるのが分かる。
テヒョンさんは続けて、RUN BTS等公演の準備を凄く頑張ったこと、それをアミが喜んでくれることを期待していたと語った。
自分が頑張る原動力はその結果をアミが喜んでくれると信じているからで、
そのアミの心を真っ直ぐに信じて、ワクワク可愛く期待している純粋な人が
私の推し、キムテヒョンさんという人だ。
重い荷物を分け合う最高のチーム
今回のエンディングメントは、いつもならリーダーが総括するアミに向けた大切な言葉を、他の6人で分け合ったように見えた。
ナムジュンさんは会食の時かなり疲弊していてギリギリのように見えたし、
その会食で泣きながら話したことが彼の本意ではない方向に拡がってしまって、更に深く傷ついただろうと思う。
メンバー達はそんなリーダーの気持ちを慮り、その重すぎる荷物をみんなで分け合って背負って、
それぞれが得意な方法でリーダーとグループ全体を支える姿を見せてくれた。
ナムジュンさんはそんな風に成熟したメンバーを見て、どんなに心強く、誇らしく思っただろう。
先に兵役に就くことになるだろうヒョン達も、どんなに安心しただろう。
7人が信じ合っていれば大丈夫だという言葉を裏付けるように、
ソロ活動を始めて一層強まった彼等の絆が感じられた。
ARMY TIME
ARMY TIMEではみんながスローガンに何て書いてあるんだろう、って興味津々だったけれど、
テヒョンさんはアミの持っていたスローガンを直接貰いに行っていた。
彼はステージに戻ってからも
「変化は多かったけど変わりはない私たち Best moment is yet to come」
と書かれたスローガン大切そうに何度も見つめていた。
きっと彼自身が今一番欲しい言葉だったんだと思う。
ステージを後にするときも最後に振り返ってスローガンを口に咥えて
大きなハートを作って見せてくれた。
この光景をずっと目に焼き付けるように、
少し潤んだ眼差しで。
テヒョンさんだけではない、
バンタンみんなが少し潤んだ眼差しでアミを見ていたこの日のことを
私達はずっと忘れることはできない。
Yet to Come
BTSはまだ進化を続けている。
会食の時今は出来ないと言っていたRUN BTSのステージを披露してくれたことからも、
ソロ活動や休暇を通じてあの時よりも前進し、彼等の未来に対する決意、必ず全員でアミに会うために戻ってくるという決意を更に強固にしてくれたのだと思っている。
釜山コンを涙のコンサートにしないでくれてありがとう。
最高の思い出をプレゼントしてくれてありがとう。
これから一人ずつ兵役でチームを離れたり、
ソロで活躍する姿を見たり、
変化はきっと沢山あると思うけれど、
この日の笑顔も、バンタンを応援する気持ちも変わることはないよ。
Best moment is yet to come.
聴く度に好きになるこの曲のように、
これからも、ずっと。
読んでいただいて、ありがとうございます。
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