Collable周年祭に参加して改め感じた、インクルーシブデザインの重要性【中編】
寄稿していただいたイベントレポートを連続で載せていきます!
今回はイベントの前半の内容についてです!
前編はこちら!
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目次
1.Collableさんについて
2.インクルーシブデザインとは
3.今回の周年祭について ←今回はここ
└概要
└タイムスケジュール別レポート
17:00 開場、受付スタート
17:30 オープニングトーク
18:15 スペシャルトーク session.1
「こどもと多様性:学校でつくる遊びと関係性」
19:00 スペシャルトーク session.2
「おとなと多様性:インクルーシブデザインのこれからの可能性を語る」
・彼らが語るインクルーシブデザインとは
・インクルーシブデザインと混同して考えられがちな言葉との比較
・インクルーシブデザイン事例
4.参加してみての感想
3、今回の周年祭について
今回はCollableの発足5周年を記念して開催されました。70名以上の方が参加し、軽食、お酒も用意され、終始和気あいあいとイベントが進んでいきました。当日の内容は以下のように進んでいきました。
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17:00 開場・受付スタート
17:30 オープニングトーク
18:15 スペシャルトーク session.1
「こどもと多様性:学校でつくる遊びと関係性」
19:00 スペシャルトーク session.2
「おとなと多様性:インクルーシブデザインのこれからの可能性を語る」
20:00 クロージングトーク
20:30 終了
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17時00分~
【開場、受付スタート】
私は少し早めに参加させていただき、プチインクルーシブデザインワークショップに参加しました。テーマは最近の流行である「スマートスピーカー」についてです。視覚に障がいがある方がどのように使うのか、どうすれば使いやすいかのかを質問、ディスカッションしていました。
17時30分~
【オープニングトーク】
代表の山田さんからCollableの「今までとこれから」についてご紹介がありました。前編でもお伝えしましたが、Collableは2013年の発足から100回以上の企画を行い、ワークショップの参加人数は実に5000人以上にのぼるとのことです。
ここまで多くの方がインクルーシブデザインについて知ったこと、そして多様性を認めていくような社会の動きもあり、2013年の発足当時よりもCollableの目指す社会に近づいていると感じたそうです。
「ためにからともにへ」を意識する社会へ向かい、「多様な人との関係性を築くことが、当たり前の世の中」に近づいてきている。だからこそ、Collableではこれからの動きとして以下4つのことを積極的に行っていくそうです。
①インクルーシブデザイナーを増やすこと。
②コラブルの目指す価値を一緒に生み出すコラブルアンバサダーを創出すること。
③コラブルを継続的に応援し盛り上げていくコミュニティを創出すること。
④コラブルの団体イメージを変えること。
それぞれの詳細は今年度から1つずつ動き始めているようなので、ぜひCollableのFacebookページなどをチェックしてみてくださいね!
18時15分~
スペシャルトークsession1
「こどもと多様性:学校でつくる遊びと関係性」
▲ 左:演劇家の柏木陽さん 右:小学校教諭の桜井朋美先生
Session.1では、小学校で行われた「通常学級と特別支援学級のこどもたちが合同で行うワークショップ」について、依頼をくださった桜井先生とワークショップの講師として参加した演劇家の柏木さんにお話ししていただきました。
依頼当初、桜井先生は障害を持っている人に対してよい印象を持っていなかったそうです。その後特別支援級の担任となって、多様なニーズのあるこどもたちと過ごすことで印象ががらりと変わります。同時に、もっとこの子たちが、他のこどもたちと日常的に関われる機会を学べたらと考え、Collableとの取り組みが始まりました。
とはいえ、こどもたちに対する監督責任があること、そしてこのワークショップ自体新しい取り組みであることから、周りの先生からの理解を得られることも決して簡単なことではありません。
しかし桜井先生は、自分が知った「偏見の払しょくの仕方」をこどもたちに体験して欲しいと思い、今回の機会となったそうです。
ファシリテーターとして入られていた柏木さんは、この授業の意義についてこう語ります。
「学校の先生方に(特別支援学級と通常級が一緒に活動する)意味を見つけていただかないといけない」
学校では「支援級と通常級が一緒に交流する重要性」について語られることは多くあります。多くの学校で取り組む「交流及び共同学習」という学習機会がそれを示しています。しかし、それはあくまで支援級と通常級の交流の域を出ないものが多くあります。その学習機会の意味を、先生方が自分たちなりに理解できない限り、もったいない時間が過ぎていく。そういう意味ではこの授業は先生方が、多様な子どもたちがお互いにどう関係を作ろうとしているのか、第3者となる柏木さんがいるからこそ見えてくる現象から学ぶ機会でもあります。
桜井先生が授業に顔を出せない回もあったので、そのときは桜井先生以外の先生方に、特別支援学級と通常学級のこどもたちが一緒に活動をする意味を考えてもらうよう、授業後にも先生方とのコミュニケーションを取って、授業の意義やこどもたちの普段との違いについて共有していました。
演劇家と小学校の先生。立場は違えど、インクルーシブデザインの考え方を広めていきたい、理解してもらいたいという気持ちは変わらない。この気持ちが、開催に至るまでの数多き壁を乗り越え、小学校でのワークショップ開催ができたのではないでしょうか。
このワークショップは、先生方に意味を見つけていただかないとならない。すぐに芽が出るものだと思われる方も多いが、いつか芽が出れば良い、という気持ちでやってもらいたい。(柏木さん)
通常学級でも毎日トラブル起こるので、障がいの有無は関係ない。どうしたらみんなが“生きやすく”生活していけるかを毎日考えている。(桜井先生)
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中編では周年祭前半についてのレポートでした!
次回は後半、「おとなと多様性」をテーマに、塩瀬先生とのセッションについてのレポートです!
コラム執筆:相模 和恵 編集:栗野 紗也華・山田小百合 撮影:加藤甫
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