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小学生をロビー活動に邁進させたレミングス
こんにちは。Co-Liftのミドリです。最近、主食をさつまいもに変えました。
今日はnoteのお題として挙がっていた「#はじめてのインターネット」をテーマに、はじめてインターネットと出会った時の話をしたいと思います。
小学校のコンピュータ・ルーム
私がはじめてインターネットというものに触れたのは、小学校に新たにできたコンピュータ・ルームでした。
田舎の小さな小さな学校でしたが、そんな小さな学校に似合わないくらいの立派なコンピュータが20台ほど、整然と並べられていました。学校も気合が入っていたのでしょう。コンピュータ・ルームの床は、真新しいカーペットに張り替えられ、机も椅子もすべて新品で揃えられていました。さらに、教卓の後ろにはいつもの黒板の代わりにホワイトボードが設置されていました。もうそれだけで近未来。ニアーザフューチャー。当時小学5年生だった私は「えらいことになったぞ」と、興奮したことを覚えています。
コンピュータ・ルームは、授業以外での入室は禁止。授業中以外は、鍵を掛けられていました。授業以外で部屋に入れるのは、6年生の掃除当番だけ。その禁断の密室っぷりも、私の心を掴むのでした。
『一太郎』 そして・・・レミングスとの出会い
はじめてのコンピュータの授業は、ホワイトボードに書かれた文字を、同じようにコンピュータで打つというモノでした。確か、ソフトウェアは『一太郎』だったと思います。
「この近未来的なコンピュータ・ルームで何ができるのかと思ったら、お父さんのワープロと同じじゃん!」
と、ガッカリしたのを覚えています。
しかしそのガッカリも束の間。
先生が一言。
先生「では、次はレミングスをやってみましょう」
『レミングス』 (Lemmings) は、1991年2月14日にイギリスのPsygnosisから発売されたAmiga用アクションパズルゲーム。
天井にある蓋から落ちてくるレミングスに指令を与えて出口へと導く内容となっている。
コンビニもない田舎の小学生が、生まれてはじめて出会ったPC。そしてゲーム。
ハマらないわけがありません。
『レミングス』は、上から落ちてくるレミングスに様々な指示を与えて、ゴールへと導くゲームです。レミングスに意思はなく、ひたすら上から落ちてきて左から右へと歩くだけ。レミングスが歩く先に落とし穴があったら、先にその落とし穴を埋めておかないと、レミングスたちは落とし穴に真っ逆さま。そしてゲームオーバー、というシンプルなゲームです。
今思えば、プログラミングの考え方ですね。
間違えた指令をしたり、タイミングがズレたりするとレミングスたちは集団で火の海に飛び込んだり、一家離散して先頭集団だけゴールするなんてことも。
それからというもの
すっかりレミングスの虜になった小学生がその後取った行動がこちら。
1. 小六になり、コンピュータ・ルームの掃除当番に立候補する(しかし、掃除だけで、レミングスはおろかPC電源を入れることすら出来ないことに後から気が付く)
2. コンピュータ・ルームの責任者の先生と仲良くなる(あわよくば触らせてくれるかもしれないと目論んでいたが、撃沈)
3. 校長室の掃除当番となり、校長との距離をつめ、校長に「コンピュータ・クラブを作ろう」と直訴する(成功)
というわけで、3の行動が功を奏し、コンピュータ・クラブを設立しました。1年くらいかけたロビー活動の成果です。
コンピュータ・クラブその後
これで「レミングスを自由にできる!!!」と息巻いていた私でしたが、実はすぐにコンピュータ・クラブを辞めています。コンピュータ・クラブの顧問となった先生は、私には面白くない課題ばかり(ロクに覚えていないですが、確か「図形を描こう」とかそんな感じのもの)を出してくるし、話も面白くないしで、すぐに興味を失ってしまいました。
私はただレミングスをやりたかっただけなのに。
「PCで三角とか四角を組み合わせて絵を描くくらいだったら、自分で絵を描いてた方が楽しいわ〜」ってことで、マンガクラブに入り直し、大好きだった少女漫画の模写をして遊んだのでした。