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高校生も知っておきたい就職活動の話①〜理系から民間企業に就職した経験から〜

大学進学をめざす高校生の皆さんには遠い話に感じられるかもしれませんが、入試を突破したあとの大きな難関の一つ、就職活動(就活)について今回はご紹介します。
大学入試は人生のゴールでは決してありません。社会人になるにあたって学生のあいだにどのような力を身につけることが大切なのかを考えるきっかけとして参考になればうれしく思います。

就職活動の基本的な流れ

私は民間企業に就職しました。以下はその経験に基づく一例です。就活(新卒採用:大学を卒業してすぐに就職すること)は基本的に⑴〜⑸の段階で進みます。

⑴ 企業の求人情報をみて受けたい企業を探す。

⑵ 受けたい企業に履歴書などを提出する。

⑶ 採用試験を受ける。

⑷ 採用内定をもらう。

⑸ 入社する。

本記事では上記の5つの場面のうち⑴について詳しく説明します。⑵以降は次回の記事で紹介します。

⑴ 企業探し

 ▶︎企業探しにはさまざまな方法がある

まずは自分がどのような仕事につきたいかを考え、それに合う企業を探します。探し方は就活サイト(リクナビ・マイナビなど)を利用するのが最近は一般的です。このほかにも、企業のwebサイトを見る、大学の就職相談課に相談するなどさまざまな方法があります。

高校生のうちは身近な職業(学校の先生やお医者さん、店員さんなどなど)に目が行きがちですが、社会には実にさまざまな職業があります。
私自身、高校生の頃には存在すら知らなかった職業に今、ついています。

さて、私がどのようにして今勤めている会社を知ったかを紹介しながら、企業探しについてもう少し詳しく紹介します。

⚫︎やりたいことがないのに就活の時期になってしまった!
私は大学に入った頃は生物学の研究者になりたかったです。しかし実際に大学・大学院で研究をしてみて。これを一生の仕事にするのはちょっと違うなと感じ就活を始めました。しかし特にやりたいことはない。大学の先輩がよく入っている会社にも興味がない。資格も何も持っていない。さて、どうしよう、と困ってしまいました。

 ▶︎自己分析

そこで、とりあえず就活サイトに登録して、関心のあるキーワードや適正チェックをみて、検索で出てきた企業を片っぱしから調べていきました。そうするうちに今まで自分がぼんやりと好きだなぁと思っていたことが明確になり「こういう仕事をやってみたい!」「こういう仕事なら自分の得意なことを生かせそう」との感じるようになりました。
こういうふうに、自分の本当にやりたいことを探していくことを自己分析と呼びます。

 ▶︎業界研究

自己分析で自分の夢や強み・弱みを見つけたら、次は業界研究を行いました。志望する業界にはどんな会社があり、それぞれどんな特色(規模、業績、独自色、働きやすさなど)があるのか。その業界にはどんな人材が求められているのか。そういったことを会社パンフレットなどをみながら分析し、会社を絞っていきます。

 ▶︎会社説明会

さらに、就活の時期が近づくと合同説明会などの会社説明会に参加して、その会社で働いている人の話を聞きました。説明会ではどんな仕事なのかの紹介を聞いたり、疑問に思ったことは質問したりできます。

また、先輩と少人数で会ってじっくりとお話を聞けるOB訪問や、実際にその企業で働く体験ができるインターンシップなども有効に活用するとよいでしょう。

今、将来やりたいことのイメージが湧かなかったり、夢が見つからず焦ったりしている高校生も多いのではないでしょうか。私は就活の直前になってもそんな状態でしたが、上記のような方法でなんとかやりたいことを見つけることができました。
高校生の皆さんにはぜひ今のうちから、身近な大人に仕事の話を聞いてみたり身近な商品・サービスがどのように提供されているのかを調べてみたりして、なるべく視野を広げるようにしていただきたいと思います。

次回以降の記事では、実際に企業に応募して採用試験を受け会社に入るまでを紹介したうえで、就活を通して私が感じたことや学生の皆さんに大切にしてほしいことについて述べる予定です。

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