勉強の楽しさに気づいたのは35歳。「時間がない」という人へ。
高校の劣等感
まだ人生35年しか生きていない私ですが、後悔していることが1つあります。それは行きたい高校にいけなかったこと。
小学生の頃は頭が良かった私。中学受験をして合格。この中学からは半分以上の生徒が県で偏差値1番のトップ進学高校に進みます。
中学3年の時の模試。私も1番の高校を狙うも、志望高合格判定はいつもB。確実に合格できるAがなかなか出せなかった。
2番手の高校を受験して無事合格。今思えばチャレンジしたら1番の高校にもギリギリ合格できる点数でした。私は落ちるのが怖かったのです。
大学受験から逃げた
高校1年の2学期あたりから、私は学校をサボるようになりました。
仲が良かった中学時代の同級生たちはみんな1番の高校でキラキラ輝いているように見えて、羨ましかったな。
自由な校風で規則がゆるく、茶髪OK、ピアスOK、服装自由。でも偏差値はめちゃめちゃ高い。
それに比べてうちの制服はなんだこれ。ダサい。かっこ悪い。どうせ2番だし。負け組か。
授業をサボり、勉強もしなかったので、成績はどんどんどんどん落ちる。県内でもトップレベルの進学高校なので、みんな大学に進学します。大学に行かないのは学年で片手で数えるくらい。
私はというと、高校3年から受験勉強に目覚めたけど、結局受験すらせず…。何やかんや言い訳してたけど、あの時も落ちるのが怖かっただけだったんですよね。
頑張らないようにする癖
結局大人になっても、メンタルが弱くなってくると思い出すのは、行きたい高校に行かなかった自分の不甲斐なさ・後悔の気持ち・腐って勉強しないで大学に行かなかったこと。
いつからか、傷つかないために、頑張らないようにしてきた自分がいました。そのかわり「できる風」に見せることはうまくなっていく。
勉強の楽しさがわかったのは30歳を過ぎてから
社会人になっても、親になっても、努力しないで幸せになれる方法はないかと、ずるく生きてきたような気がします。頑張りたくはないけど、うまくやっていきたい、良く見られたい。
今の仕事をするようになってから、自分がいかに甘ったれていたか、世の中の厳しさを痛感しました。
そんな時、転機が。33歳の夏。バレないように「できる人」になりきっていたのに、全部丸裸になりました。
やっと自分の汚い部分を認められるようになり、1から…むしろマイナスから、もう一度勉強し直そうと気づく。数学とか現代文とかじゃなく、社会勉強のスタート。
勉強を始めた頃はしんどかったですね。あれから2年半。こんなに勉強が楽しいなんて、35歳で初めての経験をしている真っ最中です。
その理由は?
経済、経営、金融、法律、世界情勢、歴史、心理学、IT…。一つのことを勉強すると、知らないことが山ほど出てきます。
「これを理解するためにはあれを知らないと」と、どんな知識が足りないのか、だんだん自分でわかってくるようになってきました。
今まで学んだ知識の点が、ここ最近になって繋がってきた実感があります。
それは知識と知識を組み合わせるのに必要な経験値も上がってきたからだ、ということにも自分で気づきました。
「これかー!」って気づく瞬間がたまらない。なんだ、勉強ってこんなにおもしろいもんだったんだ!って。
「勉強する時間がない」と言う人へ
たぶんそう思うのは、本当は勉強したくないんじゃないかな?勉強したくないのに、無理してやろうとしてるんじゃないでしょうか?
自らやりたいのか、やらされているのか、どっちなのか、本当の本当の自分の心に聞いてみた方がいい。
わたしも無理して勉強しなきゃ!と思うと、生活や仕事に影響が出て、パフォーマンスが落ちます。勉強したくない時はしない。
確かにこの歳になると、自分一人の問題ではないことも出てきます。育児、介護、家事、仕事…。でも「◯◯で時間がないんです」と口にでちゃうのは、今はアクションを起こすタイミングではないのかも。
私も人並みに忙しい方だと思います。暇ではない。だから、音声で聴く勉強環境を大事にしています。
忙しい時の勉強方法
例えば。食器を洗う4分間、髪を乾かす9分間、メイクをする7分間、家をでてから目的地までの20分間。帰宅の20分。
平日は1日1時間。週末はまとまった勉強時間がとりやすいから1日2時間。一週間で9時間くらいは勉強時間に当てられますよね。
1時間のオンライン授業なら9講座うけているようなかんじ。
もうすぐ8歳になる息子へ
毎日お母さんが勉強してる姿を目にしてどう思ってるのかな?あなたに「勉強しなさい」と言ったことはないけど、夢中になって勉強してるあたしの姿を見て、自分でその意味をみつけてほしいと思ってる。
パソコンが大好きならどんどんパソコンを触っていいよ。それも勉強だから。
お母さんも知らないことがたくさんあるから、教えてほしい。これも勉強。