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子育てのステージチェンジを実感した一泊旅行

家族4人で滋賀県へ一泊旅行に行ってきた。大阪に住む私たち家族にとって、滋賀はとてもいいショートトリップ先だ。

今回は、午前中に家を出た。車中で歌いながら滋賀方面へ。ちなみに、双子の娘たち(6歳)がずっと歌っていてくれたのはいきものがかりの『笑顔』。

たぬきが焼き物だと信じられない様子。

お手洗い休憩に寄った菩提寺パーキングエリア(上り)。信楽焼の親子たぬきが出迎えてくれる。娘たちがよちよち歩きだった頃にも来たことがあるのだけれど、当時に比べるとお手洗いでの介助がまったくいらなくなったことに気づいた。ああ、感慨深い。

「このお花はなに? これは?」と
楽しそうです。

まずは日野町の「ブルーメの丘」へ。チケットを買っている間にちょこちょこ走りまわっていた二人も「戻っておいで」と声をかけるとターンして帰ってくる。うん、成長。

緑が目に優しすぎて、疲れた大人は泣けてきます。

ラ コリーナ近江八幡。バームクーヘンや和菓子がスイーツ好きに根強い人気を誇る、たねやのフラッグシップショップだ。自然を満喫できるつくりで、娘たちも大喜び。館内ではバームクーヘンづくりの様子を食い入るように見つめていた。

その後、2階のカフェで「どらケーキ」セットをいただく。どら焼きの材料でふわふわに焼き上げられたパンケーキを口に入れ、「おいしいね」と顔を見合わせる。カフェでの時間をのんびり満喫できるようになった。うーん、これも成長。

中盤、近江牛の肉寿司とステーキ。

夕食はホテルで。少しだけランクアップして近江牛のフルコースを予約していた。ボリュームたっぷり。「そろそろ終わりかな」と思ったところでしゃぶしゃぶと柳川鍋が登場した。

ひえー、もう食べられないと私たち夫婦が震えたのもつかの間、ポン酢の味わいと香りでするするとお腹におさまっていく近江牛たち。ポン酢に満腹中枢を支配されているなんて、私は根っから日本人なのだ。

娘たちは土鍋炊きの近江米がおいしいと言って、何杯もおかわりをしていた。唐揚げより海老フライより、白いごはん。うんうん、それもよかろうと、微笑ましく思った。

琵琶湖を目の前にして
圧倒されているらしい二人。

朝は琵琶湖畔を散歩。穏やかな湖面はクリアな陽光をはね返してきらきら輝いていた。

「湖と池、どっちが大きいんやったっけ?」とか会話しながら歩く。5年前にここを訪れたときは、あっちこっちとそれぞれ別の方向へ駆け出そうとする双子を追いかけるのにてんやわんやで、散歩ってこんなんじゃないと途方に暮れていたのに。これもまた成長だなあ。

広い敷地でのびのび遊べます。楽しかった!

最後は「びわ湖こどもの国」へ。滋賀県立の大型児童館で、屋外・屋内ともに子どもが遊べるスペースが充実している。娘たちもフルスロットルで遊んでいた。

前は子ども用シート。
二人は「きゃー」と甲高い声をあげて騒いでいました。

ファミリー自転車にも乗ってみた。漕ぐのは後部座席の大人。ハンドルキープは夫に任せて、私はできるだけ漕ぐ(もちろん夫も漕ぐ)。これがけっこうキツい……!

次女がときどき振り返っては「ママ、しんどくない?」と聞いてくれる。うーん、気づかわなければならないくらい私がへばっているように見えたのか、彼女の成長によるものなのか……?

しこたま遊んで、親も子もヘトヘト。こじゃれたランチにしようと意気ごんでいたにもかかわらず、手近なレストランで昼食を済ませて帰路についた。

今回の旅行は、娘たちの成長を味わう旅だったと思う。彼女たちの世話にてんてこまいしていた頃に比べ、私自身がゆっくりと旅を楽しめるようになっている。半年前、冬の終わりに小旅行したときにも同じようなことを感じたけれど、改めてその感慨をかみしめる時間だった。

たぶん、我が子の世話をしてまわる役はそろそろ降りる頃だ。彼女たちは幼稚園に登園するための身支度も、前日の準備もできるようになっている。一から十まで母のサポートを必要とする子育てステージはもう卒業間近。

来年、娘たちは小学校に入学する。母親のいない世界を大きく広げるステージへと上がる。私が介入しないところで友達をつくり、新しい知識を身につけていく。彼女たち一人ひとりのスタイルや考え方も醸成されていくことだろう。そのとき私にはどんな景色が見えるのだろうか。楽しみでもあり、ほんの少し寂しくもある。

終わりに向かって突き進むもの、それが子育てなんだなあと感じている。

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