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台湾ドラマ『結婚って、幸せですか』 原題:犀利人妻

台湾/テレビドラマ/2010

前に記事を書いた『白色月光』の”不倫”で、かなり前にみたドラマを思い出した。

調べてみると、私がこのドラマを見たのは2012年前後だったようだ。10年以上も前?!
1話1時間番組で全34話と、割とボリュームがあったことに驚いた。
このドラマを見ていた頃は温昇豪(ウェン・シェンハオ)や隋棠(ソニア・スイ)が大好きで(今も好きだが)、ソニアに温昇豪が振られる設定のドラマを何作か見た後だったので、この二人がいよいよドラマで夫婦役かぁとなんだか嬉しかったのに、蓋を開けてみたら痴情もつれる大変な物語だった。
不倫ものは見ていて楽しいことはなく、精神衛生上よろしくないので好きではないが、この二人の共演ということで最後まで見続けた。

自分のことなど二の次で家庭を守る良き妻シエ・アンジェンが主人公。そんな妻に支えられ、仕事もできて見た目も素敵な優しい夫ウェン・ルイファンは、ある日居候することになったアンジェンの従妹と不倫関係に陥ってしまう。夫との家庭が崩壊していく中、アンジェンは自分の人生をどういきるのか、という物語。

割と長いドラマなので、詳しい物語の筋書きはどこかで探してご覧いただくとして、私の感想を。

隋棠(ソニア・スイ)が綺麗すぎる

このドラマでは、家庭を切り盛りして夫を支え幸せな家庭を守ることこそが自分の役割と疑わない良妻賢母型専業主婦の役だった。普段はあまり自分自身の身なりなどにかまう事もなく、ちょっと垢抜けない設定だったと思うが、どう転んでもソニアは美しすぎた。化粧っ気がなくても、ちょっと髪が乱れていても、服装が多少野暮ったくても、眩しいほど美しい・・・。
このドラマの前にも、初めは野暮ったいのに恋をして美しく変わる女性役を演じるソニアを見たが、やはりなんとかして彼女を野暮ったくしようとしても綺麗さを隠せなかった。ソニアを垢抜けなく見せるのは至難の技だと改めて実感した。

不倫夫役もこなす温昇豪(ウェン・シェンハオ)はやはりいい

私が彼をこの作品の前に見たときは、見た目も頭脳も財力も申し分ないのに、主人公の恋人の当て馬役で報われない登場人物だった。それらの作品ではかっこよさを前面に出した役でいわゆる”イケメン俳優”という感じだったが、当時彼に興味を持って調べてみると、台湾では実力派映画俳優として活躍していると知りますます好きになった。
このドラマでは、おそらく視聴者から総スカンを食うような不倫夫の役だった。弱さ、身勝手さ、幼稚さ、情けなさ全開のこういう役もやってしまう彼が私はやはり好きだし、その後もずっと活躍しているので、いつまでも目が離せない俳優だと思う。さすが実力派俳優!

それはちょっと・・・と引いてしまうエピソード満載

記憶に残っているものだけ書いてみると・・・

1.まぜまぜカレー
ルイファンの不倫が元でアンジェンとルイファンの中がこじれ、夫婦喧嘩をしていた中で、夫ルイファンが「カレーとご飯を混ぜて出されるのが嫌だった。俺は別々が好きなんだ」みたいなことを言っていた。怪しい私の記憶では、優しい笑顔でお皿の中のカレーとご飯をスプーンで丁寧に混ぜ混ぜしてから夫に渡す妻アンジェンを見た気がする。もう今では記憶が曖昧で、本当はどうだったのか気になる。もしこれが間違いでなければ、まぜまぜカレーは私も嫌だ。ルイファンの肩を持つ気はさらさらないが、ルイファンの気持ちはわかる。ここまでやる奥さんって、いるのかしら?

2.自宅のベッドが不倫現場 
アンジェンとルイファンと不倫相手のアンジェンの従妹の3人が自宅で鉢合わせになり、口論の末アンジェンが出て行ってしまう。しばらくしてアンジェンが帰宅すると、乱れたベッドが残されていた・・・。事態を理解し、憤然として穢れたシーツやマットレスを片付ける妻・アンジェン。最悪の仕打ちだ。

3.入院中の妻に病室で離婚届を突きつける夫
交通事故で入院した妻アンジェンのもとに、不倫夫のルイファンがきて、離婚届にサインしろと迫る。これ、スタッフの知り合いの実話だとか。酷すぎる。

後日談が2013年に映画化

どうしようもない不倫夫ルイファンは破滅に向かい、妻アンジェンは自立のために本格的に始めた仕事で頭角を現し、また新しい恋も見つける。不倫カップルの呆れた言動満載なのでドラマを見ている時はかなりイラついたが、終わりは勧善懲悪な決着だったので、少しは気持ちも落ち着いた。

ただ、最終回でアンジェンは新しい恋にどう向き合うのかペンディング状態で終わってしまったなぁ・・・と思ったら、その後2013年に映画が作られたのだ。そして、この記事を書いていて映画を見そびれていたことに気づいた。彼らがその後どうなったのか気になるので、あとでストーリーを調べるかレンタルで見たい。





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