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【イタリア旅行記🇮🇹6日目:フィレンツェ①】空いてるウッフィツィ美術館を堪能する秘策

*3週間のイタリア周遊記の6日目です。6泊するフィレンツェの初日でフィレンツェ市内で観光します。

6:00 起床

相変わらず時差ボケなのか普段より早めの起床。
ヨーロッパ旅は日本に戻ってからの時差ボケがつらすぎるけど、
滞在中のこの早く起きちゃう時差ボケはすごい便利〜

今日から泊まってるホテルは朝食がついてないので
前日にスーパーで買っておいたハムとパンとヨーグルトを部屋で食べて、
のんびり支度します。

なんせ今日は待ちに待ったウッフィツィ美術館に行く日!
だいぶ前から予約もバッチリ済ませて観る気みなぎってます。

7:30 出発〜

ホテルからは徒歩10分くらいだけど余裕を持って、
散歩をしながら美術館に向かいます。

霧のフィレンツェ

いざ外に出ると、あたり一面が霧〜
これぞ冬の北イタリア〜!
11月だとそこまで寒くないのにこの景色が見れるの本当に最高です。

霧のドゥオモ
威厳が増してる
ジョットの鐘楼も霞むけど
やっぱりクーポラのほうが霧隠れ率高い
霧のマッジョーレ宮
朝早いから人気も少ないのがいいよね
朝散歩は旅の醍醐味
ネプチューンの噴水も霧のせいか雰囲気ある

8:15 ウッフィツィ美術館

到着。したけど、ソワソワしすぎて入口とか何も写真撮ってなかった、、ので、
まず、今回この美術館を見るにあたっての意気込みを。
とにかくずっと見たかった絵画たちがひしめき合ってるのに、
すっごい混んでるという前情報があったり。
そもそもチケットすら数日前にはsoldout状態。

見学の秘策①

そこで個人的秘策として事前準備したのが、
「空いてると噂の早朝の予約を公式サイトから勝ち取る」こと。
そしてゲットしたのがこのチケット。

公式サイトのチケット
一ヶ月前くらいに予約完了

このチケットを入口向かいにあるチケットセンターで当日券と引き換えて、いざ美術館内へ。

空いてる〜

狙いどおり。空いてたーーー!
自分天才と褒めながらいざ美術館内へ〜

荷物チェックを終えてここを登るとー
美術館内へ!
ガラガラ〜最高〜

見学の秘策②

そしてもう一つこの美術館を堪能するためにこの時間なりの秘策があります!
それは人気が高いものを先に観に行く
一見空いてるから安心と思いつつ、この何十分後にはすぐにツアーの団体さんで美術館が満杯になります。
なのでのんびり観てると追いつかれ、追い抜かされ、
気がつけば人越しで絵を見る状態になるので、
ツアーの人たちが群がる人気作品を先に観に行きます!
大好きなシエナ派の作品たちにはまた戻ってくるね〜って通り過ぎ
いざこの部屋へ。

まだ人がまばらな美術館内

この美術館の1番人気といえば

もちろん、ボッティチェッリです!
知らない人はいないくらい有名ですよね。
そしてすごく謎めいていて、この絵を解こうとする研究者も多いことから、
ガイドさんもここぞとばかりにこの絵の前に来ると張り切ります。
なので常に人だかりが絶えないという。

この絵を独占できるのはこの早朝の時間だけなので、
タイムリミット付きの念願の対面です。

ボッティチェッリ《プリマヴェーラ》
タイトルのプリマヴェーラは《春》という意味だけど、
この絵の中に春の女神プリマヴェーラが存在するわけではなく
この絵全体で春の訪れを表現しています。
左にいるのは死の使徒ヘルメス。
一度死に、また甦り訪れる春の絵です。
この指の上に草花の柄が重なってるこの部分が見たかった
ミスとかではなくて、
この2人の女性は変身前と変身後の姿。
まさにその姿が変わる瞬間をこの細部で表現しています。
変身中
纏う布にもだんだんと植物が現れてきてる。
細かな仕事が得意なボッティチェルリらしく
絵解きの要素が至るとこに描かれているのがたまらないです。
ボッティチェッリ《ヴィーナスの誕生》
これも有名すぎる作品ですね
ヴィーナスといっても天上のヴィーナスと地上のヴィーナスという
2種類のヴィーナスが存在します。
ここに描かれるのは地上のヴィーナスで
今まさに海から生まれ出たところ描いてる作品
繊細な描写のわりに、木の立体感はこの金彩で表現するという
意外な大胆さ
こういう背景に目をやると
レオナルド・ダ・ヴィンチとの考えの違いがよくわかります

三大ルネサンス前夜作品

激混み作品を先に堪能できたので、
さっき飛ばしてきてしまった最初の部屋に戻ります。
そしてやっぱりだいぶ混んできた〜

本当はシエナ派も大好きなのでゆっくり見たっかたけどしょうがない…
後日シエナにもいくし、シエナでゆっくり堪能することにして
混雑の波を掻き分けサラーっと鑑賞します。

チマブーエ《荘厳の聖母》
ルネサンスの幕開けといわれるジョットの師匠で
現存する作品はとても少ないからとても貴重な一枚
布の表現はジョットよりも触り心地はリアルに感じる
ドゥッチョ《ルチェッライの聖母》
シエナ派の祖
個人的には後にシエナで見るマエスタに感動
やっぱり宗教画はその時代の建物内で見るに越したことないよね
でも布の表現はジョットよりも柔らかそうだな〜って
ジョット《玉座の聖母子》
好き好き言いながらなかなか誰の作品か見分けるの難しいこの時代の聖母子像
人の立体感や表情、リアルな布の表現への挑戦を見ると
ジョットだなーってじわじわわかってくる

この3つも楽しみにしてた作品だったけど、
違いを見分けようと思うと混乱する
まだまだ修行が足りないですね。。

個人的注目作品

好きなもの全部記録してるとすごい長くなるからサクッと少しだけ。
(詳細な作品についてはまた別の記事書こうかな)

ピエロ・デッラ・フランチェスカ《ウルビーノ公夫妻の肖像》
有名な名作ではあるんだけど、
上手さとかではなく謎の魅了があるんだよね
ポッライオーロ《婦人の肖像》
昔、日本に来日した時に美しさに衝撃を受けた作品
その時は図録でしか見なかったから後悔してて
ここで実物に会えて感動〜やっぱりすごく美しい
ウッチェロ《サン・ロマーノの戦》
大好きなウッチェロ
遠近法に取り憑かれた遠近法マニアな人で
その修得も叶わずだったことで有名だけど
そのおかげで(?)この平面的なパース表現が魅力的に映る名作
デザインの仕事をするものとしては学ぶことが多い一枚
そしてとてもおしゃれ

休憩〜

まだまだ先は長いから一度休憩〜
ルーブル美術館とか大英博物館ほどではないけど、
ウッフィツィ美術館もなかなかのボリュームの美術館
一部屋見ては廊下に出ての繰り返しだから、
そのタイミングで気分転換に外を眺めたりして。

少しずつ霧が晴れてきた
廊下には彫像もたくさん
西洋の美術館はこういう自然光の中の美術品が美しいよね

この後はお楽しみのレオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロが待ってるからね。
ツアーに追い越されないようにすることだけ注意しながら
また気合を入れて鑑賞できるように、
目を休めたり、水分補給もちゃんとします。

そしてここからウッフィツィ美術館後半戦。
また次回に続きます。

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