英領インド|東インド会社 1835年(B)ウィリアム4世 モハール金貨 リストライク
表面:右向きのウィリアム4世の肖像
〈WILLIAM IIII KING〉(国王ウィリアム4世)の銘記
裏面:左向きのライオンとヤシの木、東インド会社の銘文
〈EAST INDIA COMPANY 〉(東インド会社)と額面〈ONE MOHUR〉の銘記
直径:25mm
重さ:11.66g
金品位:0.9170
発行枚数:不明
彫刻家:ウィリアム・ワイオン
ミント(造幣局)は(B)ボンベイ、ミントマークの刻印はございませんが、ボンベイ鋳造になります。
1835年ウィリアム4世のモハール金貨は、1841年のヴィクトリアモハールよりさらに稀少な金貨です。
後年に再鋳造されたPF(プルーフ)仕様の1モハール、2モハールがリストライク(Restrike:再鋳貨)版としてあります。
なんと、オリジナル版よりも更に高額で取引され、人気が高いのがウィリアムモハール、ヴィクトリアモハールだけになります!
特に、PF63以上になると市場出現率は極端に低く、希少性に優れた1枚になります。
ウィリアム4世の任期は7年(1831年から1837年)と短く、イギリス東インド会社がインドで使用するために貿易決済用に発行された金貨です。
イギリスは、1601年に東インド会社を創設、インドの本格的な植民地化に乗り出し、独自の貨幣発行を実施して経済の支配を進めて行きました。
今回ご紹介のコインも、世界一の天才彫刻家と言われたウィリアム・ワイオンの代表作の一つになります。
ウィリアム・ワイオンの作品には、代表的なものに下記があります。
ウィリアム4世(1830-1837)は、英国王及びドイツの北部に存在したハノーファー王国の国王でした。
ジョージ3世(1760-1820)、ジョージ4世(1820-1830)の後65歳で国王に就任しました。
派手な生活とスキャンダルまみれのまま生涯を終えた兄のジョージ4世と正反対の性格で質素な暮らしを好みました。
若い頃、身分を隠し海軍に入隊し一般の兵士と一緒に勤務したことから「船乗り王」と呼ばれ国民からも愛されました。
ヴィクトリア女王の叔父ウィリアム4世には子供がいなかったため、ウィリアム4世の弟の一人娘ヴィクトリアが後を継ぎ女王となりました。
入手する機会が極度に少ないこのウィリアムモハール金貨、大変おススメです。
PF(プルーフ)独特の極上の輝きを持った1枚になります。
将来素晴らしい資産になると思います。
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