エリザベス女王のコインについて④「戴冠メダルについて」
今回は、エリザベス女王の戴冠メダルに関しての具体的な考察の前に、「イギリス王室系の戴冠メダル」について簡単に考察したいと思います。
そもそも「戴冠メダル」は新しい君主が誕生した際に一番最初に作成されるメダル(コイン)です。
メダルを購入される時は一番無難な選択ですし、非常に有望なジャンルだと思います。
〇1661年 チャールズ2世 戴冠記念 金メダル
彫刻家トーマス・サイモンによってデザインされました。
イニシャル「TS」がチャールズ2世の左下に小さく刻印が見られます。
戴冠メダルの中でも滅多にマーケットで見かけません。
--- オークションレコード ------
2020年8月 SP62が約634万円で落札歴あり
37,200ドル(BP込)×1.1×155円=6,342,600円
〇1685年 ジェームス2世 戴冠記念 銀メダル
カトリックであったために国王の地位を追われました。
ジェームズ2世は5ギニー金貨などに描かれていますが、こちらはそれらとは逆の右向きです。
金メダルは見たことないのでシルバーメダルを掲載しました。
--- オークションレコード ------
2024年2月 AU58が約7万円で落札歴あり
384ドル(BP込)×1.1×155円=65,472円
〇1689年 ウィリアム&メアリー戴冠記念 金メダル
彫刻家ジョブ・ロッターによってデザインされました。
裏面はウィリアム3世が実使用していた戦闘用の馬車が描がかれています。
非常に美しいメダルです。
--- オークションレコード ------
2023年8月 SP63が約1,020万円で悪札歴あり
60,000ドル(BP込)×1.1×155円=10,230,000円
〇1702年 アン女王 戴冠記念 金メダル
すばらしい希少なメダルです。
抜群の人気を誇るアン女王の金メダルは鉄板メダルだと思います。
抜群の安定感、資産性は抜群です!
--- オークションレコード ------
2023年1月 MS63が約860万円で落札歴あり
50,400ドル(BP込)×1.1×155円=8,593,200円
〇1714年 ジョージ1世 戴冠記念 金メダル
5ギニー金貨でも最も入手困難と言われるジョージ1世。
戴冠記念 金メダルも激レアです。
--- オークションレコード ------
2023年8月 MS62が約470万円で落札歴あり
27,600ドル(BP込)×1.1×155円=4,705,800円
〇1727年 ジョージ2世 戴冠記念 金メダル
5ギニー金貨の中では比較的見かけます。
戴冠記念 金メダルは、市場ではあまり見かけないです。
--- オークションレコード ------
2023年1月 MS63が約531万円で落札歴あり
31,200ドル(BP込)×1.1×155円=5,319,600円
〇1761年 ジョージ3世 戴冠記念 金メダル
5ギニー金貨は幻の域で、試鋳貨で10枚ほどしかなく、ギニー収集家は2ギニーを集めるしかない状態です。
またハイグレードの2ギニー金貨もかなりの高値で取引されています。
ジョージ3世のメダルに関しては良い状態の物がほとんど見つかっておりません。
現実的に、戴冠記念 金メダル(発行枚数:858枚)がお勧めです。
--- オークションレコード ------
2023年1月 MS64が約532万円で落札歴あり
31,200ドル(BP込)×1.1×155円=5,319,600円
〇1821年 ジョージ4世 戴冠記念 金メダル
美しい仕上がりで、刻印の立体感が特徴で非常に人気があります。
発行枚数:1,060枚
市場ではたまに見かけるお勧めのメダルです。
--- オークションレコード ------
2023年8月 MS62が約410万円で落札歴あり
24,000ドル(BP込)×1.1×155円=4,092,000円
〇1831年 ウィリアム4世戴冠記念 金メダル
天才彫刻家 ウィリアムワイオンがデザインしたメダルです。
発行枚数:1203枚(238枚が溶解されており、965枚が残存していると言われています。)
ワイオンのデザイン、その希少性から資産性が十分に見込める一枚です。
--- オークションレコード ------
2023年8月 PR62CAMEOが約286万円で落札歴あり
16,800ドル(BP込)×1.1×155円=2,864,400円
〇1838年 ヴィクトリア女王 戴冠記念 金メダル
ベネディット・ピストルッチによるデザインです。
マーケットではたまに見かけますが非常に人気があります。
保有して損はないと思います。
--- オークションレコード ------
2023年8月 MS61が約327万円で落札歴あり
19,200ドル(BP込)×1.1×155円=3,273,600円
〇1902年 エドワード7世 戴冠記念 金メダル
発行枚数:878枚(1902年に717枚、1903年に161枚)
こちらは重量約100g/直径55.00mmの大型メダルになります。
エドワード7世は、あまり人気がなく5ポンド金貨も他の王様の5ポンドと比べて安価です。
エドワード7世なら、最高鑑定、準最高鑑定を安価なうちに保有したいですね。
--- オークションレコード ------
2024年1月 SP62が約246万円で落札歴あり
14,400ドル(BP込)×1.1×155円=2,455,200円
〇 1911年 ジョージ5世 戴冠記念 メダル
発行枚数:719枚
種類は多く出ておりますが、こちらのメダルが個人的にお勧めです。
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2023年11月 SP62が約266万円で落札歴あり
15,600ドル(BP込)×1.1×155円=2,659,800円
〇1936年 エドワード8世 退位記念 金メダル
発行枚数:100枚
エドワード8世は、ジョージ6世の兄にあたり、1936年にイギリス国王として即位するも、歴代最短の在任期間(326日)で退位。
戴冠記念メダルが造られた際には既に「退位」が決まっており、「退位」記念メダルとなってしまいました。
退位したエピソードなど映画「王冠を賭けた恋」にも描かれ有名ですよね。
2021年5月、エドワード8世5ポンド金貨(試鋳貨)PR67DC約4億円で落札の記録があります。
エドワード8世に関しては、退位記念 金メダルしか現実的に入手は無理です。
入手最難関。入手したら手放したらダメです。
物凄いポテンシャルを感じます。
--- オークションレコード ------
2022年5月 MS66が約417万円で落札歴あり
20,400ドル×1.2×1.1×155円=4,173,840円
〇1937年 ジョージ6世 戴冠記念 金メダル
大きいサイズ(51mm 発行枚数274枚)と小さいサイズ(31mm、発行数422枚)の2種類発行されています
ジョージ6世夫婦の肖像が描かれ豪華な1枚です。
--- オークションレコード ------
2022年8月 PR67 ULTRA CAMEOが約307万円で落札歴あり
18,000ドル(BP込)×1.1×155円=3,069,000円
メダルをこれから検討される方は、是非ブログを参考にされてください。
戴冠メダルも、よほどレアでない限り、できるだけハイグレード品の購入をお勧めします。
ブログでご紹介したメダル、戴冠メダルは、資産性も抜群だと思います。
アンティークコインより値段も上がっておらず注目だと思います。
長くなりましたので、次回はメダル編最終として「エリザベス2世 戴冠記念 金メダル」について次回続きを書きたいと思います。
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