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ビザンチン帝国 フォカス皇帝ソリダス金貨(AD602~610)【Choice MS 5/5-4/5】

1400年以上前の歴史と背景を誇り、抜群な状態を保持しています。

表面:フォカス皇帝
裏面:右手に杖、左手に十字架を持つ天使、下に「CONOB」
※CONOB(コンスタンティノープル製の純金)

発行国: ビザンツ帝国
発行年:AD 602-610年
発行枚数:不明
構成:金
直径: 約20mm
重量: 約4.49g

ソリダス金貨は、4世紀のローマ皇帝・コンスタンティヌス1世の時代よりローマ帝国・東ローマ帝国で鋳造された金貨の総称になります。

ゴールドの純度はかなり高く、11世紀頃まで東ローマ帝国の内外で流通していたため「中世のドル」とも呼ばれています。

中世フランスや南米などで使われた通貨のソル(Sol)、中世イタリアで使われたソルド(soldo)、中世スペインで使われたスエルド(sueldo)はソリダスに由来しています。
また、現在もペルーではヌエボ・ソルという通貨が使われています。

ソリダスの頭文字「S」は、現在の米ドルの$の記号の原点とも言われています。

ビザンツ帝国は、東西に分割統治されたローマ帝国の東側の継承国になります。

330年にコンスタンティノポリス(現在のイスタンブール)を首都として建国、約1100年余りにわたって存続しました。

「ビザンツ帝国」と呼ばれるようになったのは7世紀ごろからと言われています。

ビザンツ帝国はキリスト教を国教とし、その後の東方正教会の発展に重要な役割を果たしました。

幾多の戦争や外交によって領土を拡大し、その領土は現代のギリシャ、トルコ、イタリア、エジプト、シリア、イスラエルなどにまで及びました。

しかし、次第に弱体化し、1453年にはオスマン帝国によって征服されてしまいました。

その後もビザンツの文化や遺産は、東方正教会や西洋文化の発展に影響を与えました。

今回ご紹介のコインは、フォカス皇帝の統治の時代に鋳造されたソリダス金貨です。

フォカスは602年から610年までビザンチン皇帝を務めました。

その統治は混乱と脆弱さに満ちていました。

アフリカ総督ヘラクレイオス大王が反逆し、フォカスの統治は崩れ始めました。

最終的には、フォカスを処刑して自らを皇帝として宣言。

内外の問題に適切に対処できなかった統治の甘さが、自らの失脚を招ねいた形になりました。

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