AD67-68 ユダヤ シケル銀貨
発行枚数:不明
構成:銀
直径: 21.9mm
重量: 14.16g
第一次ユダヤ戦争(A.D.66-70)は、ユダヤ人、ローマ人、そしてキリスト教ににとってどんな意味をもっていたのでしょうか。
貨幣を通してユダヤ戦争が何であったか、この戦争中に鋳造・発行したこのシュケル銀貨に見出すことができると思います。
戦争が勃発したA.D.66からエルサレムとその神殿が炎上し陥落したA.D.70までの間に鋳造、発行された貨幣は12種類と言われています。
イスラエルは、A.D.70年頃に国を失いました。
ところが、第二次世界大戦後、1948年建国され、ユダヤ人による国家が成立。
1967年の第三次中東戦争の6日戦争でイスラエルがヨルダン川西岸、ガザ地区、ゴラン高原、シナイ半島を占領。
この戦争でユダヤ教徒がイスラム教徒の土地を含め、およそ2000年ぶりにエルサレムを完全に占領,戻ってきた形になりました。
アメリカも、中東の安定化を図るためにイスラエルが首都だと主張するエルサレムの位置づけを曖昧にしてきた経緯があります。
また、国際社会はトラブルのもとになるために「イスラエルの首都はテルアビブ」としていました。
しかし、トランプ大統領の時に、中東紛争の仲介役のアメリカがイスラエルに味方する形で「エルサレム首都認定」、在イスラエル米大使館をテルアビブからエルサレムに移す決定を下したしてしまったのがざっくりとした流れです。
ユダヤ戦争は
第一年(A.D.66-67)
第二年(A.D.67-68)
第三年(A.D.68-69)
第四年(A.D.69-70)
第五年(A.D.70)
に分けられます
今回のコインは第二年(A.D.67-68)のものになります。
意匠は、表が3個のざくろの実をつけた枝、裏がカリスと呼ばれる聖杯
表の刻銘「聖なるエルサレム」(ヘブライ語)
裏の刻銘「イスラエルのシェケル」(ヘブライ語)
現在の世界の混乱の原点は、間違いなくこの第一次ユダヤ戦争(A.D.66-70)からです。
当店では古代コインは初めてのご案内になります。
この歴史的に重みのあるコインをコレクションに加えて頂けたら嬉しいです。
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