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スペイン|フェルナンド&イサベル 2エクセレント

表面:フェルナンド5世とイサベル1世の向かい合った肖像。
裏面:スペイン王家盾紋章 
発行枚数:不明
直径:26mm 
重量:6.99g 

フェルナンド5世(アラゴン王としてはフェルナンド2世)とイザベル女王の2エクセレント金貨になります。

中世スペインのカスティーリャ王国で発行された2エクセレント金貨は、スペインの歴史上、最も重要な時代に発行されたコインです。

カスティーリャ王国のセビリア(Sevilla)の造幣所で造られました。

中世のスペインは、国家として統一されておりませんでした。

(フェルナンド5世)

二つのカトリック王国、アラゴン王国のフェルナンドとカスティーリャ王国のイサベルが1469年に結婚したことで、両国は事実上統一、現在のスペイン王国が基礎が形成されました。

(イザベル1世)

この頃、スペインとヨーロッパの歴史において、大変重要な時代になります。

当時のスペイン南部にイスラム系のナルス王朝が存在し、カトリック系の勢力は一致団結してその勢力を駆逐しようと、約800年近い争いを続けていました。

この戦いに終止符すなわち「レコンキスタ (国土回復運動)」を最終的に完結させたのがフェルナンドとイザベルでした。

レコンキスタ(スペイン語: Reconquista)は、718年から1492年までに行われた複数のキリスト教国家によるイベリア半島の再征服活動の総称のことです。

およそ800年続いたスペインのレコンキスタは終結し、カトリック王国による統一が達成されました。

1496年、当時のローマ教皇は二人に「カトリック両王」という称号を授与し、スペイン王国の基礎を築いていくこととなりました。

また、1492年イサベル女王の支援を受けていたクリストファー・コロンブスが、新大陸アメリカを発見という歴史的偉業を達成しました。 <

(コロンブスの帰還)

この発見は、ヨーロッパ社会に大きな変動をもたらし、スペインを飛躍させる大きな原動力になり、数多くの海外植民地を獲得しました。

カトリック両王の時代はスペイン黄金時代の幕開けであり、中世から近代へ、中世ヨーロッパの終わりの始まりになりました。

スペインの黄金時代をもたらしたカトリック両王の治世に造られ、「中世」から「近代」へと時代の節目に発行されたた歴史的価値が非常に高い金貨になります。

2エクセレント金貨も徐々に価格が上昇していますが、まだ安値に放置されている状態です。

4エクセレント金貨との価格差の乖離が信じられないほど開きすぎていますので、いずれ5ギニー金貨と2ギニー金貨のように多少でも乖離を埋めに来れば一気に価格が伸びるでしょう。

安値で入手して5年、10年と寝かせると非常に楽しみな一枚になると思います。

※こちらのコインのAUグレードはたまに見かけ価格も安いですが、発行枚数の点からもお勧めできません。

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