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1928年(B)スイス 5フラン銀貨(ウィリアム・テル)

超!希少 1928年(B)スイス 5フラン銀貨(ウィリアム・テル)【MS62】のご案内です。

直径:37 mm
重量:25 g
発行枚数:24000枚(現存50枚~100枚)
銀含有率:90%(10%銅)

こちらの銀貨は大きく分けて3種類あります。
・1922~1969年の間で発行されています。
・裏面のフラン表記が「FR」と大文字になったのは1924年発行から。その前は「Fr」という表記でした。
・1922~1928年発行はLarge Typeで直径37㎜、重量25g。
 1931年~1969年はSmall Typeで直径31.45mm、重量15g。

◆発行枚数(同サイズ、同デザインの1924年~1928年のみ抜粋)
1924年 182,000枚
1925年 2,830,000枚
1926年 2,000,000枚
1928年 24,000枚

1928年に銀の地金相場で大きな変動が発生したため製造が24,000枚で終了しました。
さらに、当時の政府により回収溶解され、50枚~100枚しか残らなかったと言われています。
そのため、他の年度が安値で取引されるのに対し、1928年のみ非常に高値が付きます。

ウィリアム・テルは、現在のスイス ウーリ州、ビュルグレンの村に住む猟師で弓矢の達人でした。

スイスで絶大な人気を誇る英雄 ウィリアム・テル

物語はテルがウーリ州の村アルトドルフに行ったことから始まりました。

アルトドルフの広場に柱の上に帽子が掲げられていましたが、テルはこれを素通りしてしまいました。 
 
ハプスブルク家から同地方に派遣されていたゲスラー代官は、アルトドルフの広場に神聖ローマ帝国皇帝の象徴として帽子を広場に掲げていました。

ここを通る者には、必ず帽子にお辞儀などして敬意を示すよう強制していました。

違反する者は、皇帝への反逆者として、死刑または全財産没収の刑に処せられるという決まりになっていました。 

テルは帽子に敬礼しなかったため翌日、ゲスラー代官に広場への出頭を命じられ、人々の前で弁明を強いられることになりました。

ゲスラー代官はテルの息子の頭上に乗せたりんごをテルが撃ち抜けば命は保証するという条件を出しました。

弓矢はりんごに見事命中しましたが、テルが上着の中に隠していたもう1本の弓矢が見つかってしまいました。

万が一、失敗したらテルはゲスラーを殺すつもりだったのです。

テルは逮捕され、舟で牢屋へ運ばれて行きました。

しかし、湖が荒れ、テルを縛っていた縄が緩んだので、テルは、舟から飛び降り、逃亡を図りました。

チューリヒへ行く道にあるホーレガッセの木の陰に隠れていたテルは、そこを通ったゲスラーを殺し、物語は終了になります。

スイス人はテルが好きで、テルやテルの息子は様々な絵やイラストになり、スイスを象徴するモチーフとして使われることが多いです。

矢の突き刺さったリンゴも同様にモチーフとして使われています。

ウィリアム・テルは現実に存在したかもしれないし、存在しなかったかもしれません。

彼の物語はかなり説得力があるため、スイスの起源の物語となり、西洋文化全体に組み込まれています。

『群盗』で有名なシラーは、『ヴィルヘルム=テル』という戯曲を書き、それにイタリアの作曲家ロッシーニが音楽をつけたのが『ウィリアム=テル』で、その序曲は有名で誰もが一度は聴いたことがあるはずです。

今回ご紹介のコインは、現存枚数が少ないこともあり、市場で見かけることはほぼない、桁違いの希少性を誇ります。

このクラスの希少性になってきますと、美術品的な資産として、家宝として、保有一択だと思います。

コレクターとしては、まさに垂涎の1枚ではないでしょうか。

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