【C105】2回目のサークル参加で100部刷って叩きつけられたコミケの現実。
はじめましての方ははじめまして!
再訪の方はいつもありがとうございます!!
小昼えいです。
一昨年(2023年)の冬コミ(C103)にてコミケ初参加をしたのですが、それに続いて昨年(2024年)も冬コミ(C105)に1年ぶり2回目のサークル参加をしてきました!
これはその備忘録です。
今回も参加するきっかけ~用意・当日の様子や、収支報告、今回の参加に関する自己分析まで赤裸々に綴っています。
そして、本記事では特に頒布方法(価格の決め方)について詳細に記載してみました。
さらにおまけ程度ですが、印刷方法による印刷品質の違いも比べているので、楽しんでいただければ幸いです。
ちなみに… 前回の記事はこちら。
当記事では省略している「印刷所選び」をはじめとして、冬コミまでの期間の動きについても詳細に記載しているので、よろしければ一読していただけると嬉しいです!
遅すぎるスタートダッシュ
一昨年、冬コミ(C103)に参加した後…
忙しかったこともあるのですが、燃え尽き症候群のような状態になっており、半年以上イラストを描いていませんでした。
しかし、昨年の8月頃…夏コミのお品書きがX(旧Twitter)に流れてきたのを見て、C103に参加した際の楽しかったという感情や、応援してくださっている方々の存在を思い出しました。
また、私は私のイラストの一番最初のファンでもあるので、「推しイラストの供給がない。なぜ…?描いてくれ私…。」という心の声も聞こえてきました。
それらに後押しされ、今年もひっそりと参加することを決意しました!
しかし…
参加を決め、応募をした8月から時は過ぎ…ふと気がつくと11月に。
応募してから3ヶ月以上も経っているのにイラストは1枚も描き上げられていませんでした。
実は何度か筆を取ろうとしたものの「久々に描いてとっても下手になっていたら…」という恐怖が邪魔をしていました。
そして、C105の当落発表日である11月8日。
1枚もイラストがない状態で、私のサークルはスペースを頂くことになりました。
逃げられない状態になると何故か火がつきやすい私…。
これまで描いていなかったのにもかかわらず、発表の3日後には落書きを投稿、表紙イラストにも取り掛かり始めました。
何をつくるか、いくつ作るか
さて、スペースを頂いたということはなにか頒布物を作らなければいけません。
まず、私は普段一枚絵を描いているので、今回も前回同様イラスト本を作ろうということになりました。
印刷は前回もお願いしたSTARBOOKS様にお願いすることにしたのですが…
なんと!前回50部印刷して(自分や知り合い用も含め)完売したことを受けて、100部印刷しようということに…!
前回約50部完売したからって100部は浮かれすぎだろ!と思ったそこのあなた!!そのとおりです笑。
前回のイベント時からXのフォロワー様が多少増えたとはいえ、活動を全くしていなかったため、当時のフォロワー数は130人ほど…ほぼ確実にと言っていいほど完売する見込みはありません。
しかし、今回はどうしても試してみたいことが… 。
それは、オフセット印刷です!
本を自身で印刷したことがない方には、なんのことやらとお思いだと思います(実際、私も前回参加するまでは知りませんでした)。
細かいことは省きますが、印刷にはオンデマンド印刷とオフセット印刷があり、オンデマンド印刷は少部数向けで短納期、オフセット印刷は多部数向けで高品質という特徴があります。
そして、オフセット印刷は最小ロットが決まっており、STARBOOKS様では100部からとなっているのです。
前回約50部が完売して増刷したことから、「今回は今後のんびり頒布する分も含めて多めに刷っちゃおう!」と考えた私は、オフセット印刷で100部お願いしてみることにしました。
次にグッズ。
前回は初参加だったので、イラスト本とほんの少しアクスタを作ったのですが、やっぱりグッズをもう少し作りたいなぁと思っていました。
そこで、今回は前回同様のイラスト本に加えて、ポストカードとクリーニングクロスを作ってみることにしました!
理由としては…
ポストカード
単価が安く、イベント後半でも手にとってもらいやすい上に、在庫を抱えてもあまり痛手にはならない。また、本では本文の紙を凝ることは難しいが、ポストカードなら自分の好みの紙を選べる。クリーニングクロス
まず、私自身が欲しかったということ!そして、表紙のイラストにカメラがあるため、イラストとのつながりも持てる。ポストカード同様比較的単価が安い。
ということで今回はこの2種類のグッズを作ることに。
また、グッズの印刷は、どちらも取り扱っている大阪印刷株式会社(OTACLUB)様にお願いすることにしました。
ポストカードは単価も安く場所をほとんど取らないグッズであるため、本を買わなくてもポストカードは購入してくださる方はいると考えました。
そこで、今後のイベントでも頒布することを見越してポストカードは4絵柄を各50枚作成しました。
クリーニングクロスは単品ではあまり売れないと考え、できるだけ今回のみの頒布で捌けるようにしたいと考えました。
そして、このクロスは後述する新刊セットに組み込む予定であり、新刊セットは新刊の3割ほど作成しているという内容をネット上で見たため、新刊の約3割となる30枚作成することにしました。
悩みに悩んだ頒布方法
さて、作るものは決まったのですが、次はどのように頒布するのかという壁が立ちふさがってきます。
結論から述べると、今回は下のお品書きのような形で頒布する事にしました。
なぜ、このような形になったのかというと… おわかりだとは思いますが印刷費との兼ね合いです。
➀ 新刊の頒布価格
後の収支報告にも記載していますが、今回、新刊の印刷費は1冊あたり約660円でした。一方、16pフルカラーイラスト本の即売会での相場は500円。
最初は相場での頒布も考えたのですが、今後より多くイベントに参加しようとすると、赤字頒布だと活動を続けることが難しくなると思い、まず100円単位で印刷費以上の価格としては一番安い700円にしようと考えました。
しかし、会場では多くの方が1,000円で払い、700円はお釣りで渡す100円の枚数のほうがピッタリ払ってもらった場合受け取る100円の枚数より多く、高速で100円玉がなくなってしまう可能性があります…。
一方で、1,000円となると前回の本と同じ価格であり、今回の本はそれよりページ数が少ないため、1,000円よりは安くする必要があるとも思いました。
そこで、間を取った800円で新刊単品を頒布しようということになりました。
これは、完売した場合にサークル参加費や袋代等を含めてもほぼとんとんにできる価格設定であり、今後もサークル活動を続けるという意味では、(完売を前提とすると)かなり理想的な価格でした。
➁ 新刊&グッズセットの頒布価格
今回、せっかく複数グッズを作ったのと、クリーニングクロスは自分が欲しくて作ったのが大きく、あまり売れないだろうなと踏んでいたことから、大手サークルさんがよく頒布している新刊セットを作ってみよう!ということになりました。
では、その頒布価格はどうするのか?
これは、即決で1000円にしよう!ということになりました。
理由としては払いやすい、こちらも会計しやすいというためです。
しかも、ちょうど新刊とグッズの単価の合計が約960円と原価を割らない価格で頒布できるので、即決で決めることができました。
その結果、グッズ単品も可能な限り100円単位で頒布しようとすると、新刊&グッズセットではグッズが一つ無料でつく状況になってしまったのですが…笑
③ 新刊2冊セットの頒布価格
前回参加した際、ありがたいことに新刊を2冊買ってくださる方が数名いらっしゃいました。
そして、新刊単品の価格(800円)だと2冊買った場合、1,600円となりお釣りで100円玉が多く出てしまうことになります。
そこで、新刊を2冊買っていただいた場合には100円引いた1,500円とすることで、買い手としては払いやすい上にお得に、私側からするとお釣りを減らすことができると考えました。
しかし、実際に今回のイベントで新刊を2冊買ってくださった方々は、新刊&グッズセットを2つか、新刊&グッズセットと新刊1冊というような買い方をされていたので、このセットで購入される方はいませんでした。
④ グッズの頒布価格
大手サークルさんの場合、新刊セットに封入されているグッズを個別で売ることは少ないのですが…。
グッズ単品でどれだけ頒布できるのかが気になったのと、ポストカードは単品でも売る予定だったことから、すべてのグッズを単品頒布もしようということになりました。
そして、頒布価格はできるだけ100円の倍数のほうが良いと思ったので、クリーニングクロス、ポストカードセットは印刷費以上でかつ最も安い100円の倍数である200円にすることにしました。
ちなみに…ポストカード単品で100円は流石に高すぎると感じたので50円で頒布することにしました。
そのため、4枚セットであってもお得ではなく、セットの意味がなくなってしまいました。
➂ 色紙の頒布価格
最後に色紙について。
よくある頒布方法としては、固定額にする、オークション(シークレット・公開)形式、抽選にするなど様々あります。
しかし、私は自分の直筆イラストの価値が未だにわからなかったため、前回同様に逆オークション形式(時間とともに価格が下がる)をとることにしました。
ただ、前回ありがたいことに想像よりかなり早く捌けてしまったことから、今回は試しにスタートの価格を前回より1,000円上げた4,000円から始めてみることにしました。
当日に向けた用意 -追加で購入したもの-
今回のサークル参加では、前回よりディスプレイに高さを持たせてみようと考えました。
理由としては…
通りがかった方の目を引きやすくする
通りがかった方の目の高さになるべく近いところに頒布物を設置することで、少ない目の動き・視界の端で頒布物を見てもらうことができる。前回より頒布物が増えたこと
ディスプレイに高さを出すことで、その下に頒布物の在庫やお金を置いておくことができる。
がありました。
そのため、追加で主に以下のものを購入しました。(吊り下げタイプPP収納は今回ひっくり返して使用しました)
ただ、これらは上面が平らでなく、安定して物を置くことができなかったため、他のものを購入することをおすすめします。
折りたたみ式整理棚(Can★Do:110円)
吊り下げタイプPP収納(ダイソー:330円)
また、前回「ポスタースタンドは床置きにしたほうがいい!」と感じたので、今回は床置き用のポスタースタンドを購入しました。
こちらは、有名なマルダイさんのPO.SU.TAを購入させていただきました。
発送までに少し時間がかかるため、ある程度余裕を持って購入しておくことをおすすめします。
その他に、今回は新刊&グッズセットを作ったことや、グッズの納品期間を早めるためから、梱包・持ち運び用の袋を購入しました。
今回購入させていただいた袋の王国様は、様々な大きさのOPP袋があり、100袋単位で購入できるためおすすめです。
恐怖の当日
さて、前回完売という成功を収めてしまったため、コミケの日が近づくに連れ、「成功したら次は失敗しがちだし、今回1冊も売れなかったらどうしよう…」という恐怖が日に日に私を支配して行っていました。
そして迎えたC105の当日である12月30日。
今回はやや寝坊し、ビッグサイトに到着するのが9時ごろになってしまい、急いで準備することに…。
この時間だと多くのサークルさんが設営を行っている or ほぼ完了している状態で、両隣のサークルさんももう準備を終えていたので、かなり狭いスペースで設営することになりました。
そして、時刻は10:20過ぎごろ…
なんとかある程度設営を終えることができました。
設営完了ポストをし、バタバタしているうちに気づくと時刻は10:30。
開場の時間となってしまいました。
前回は、最初の購入者の方は10:33に購入してくださったのですが…
なんと今回は、開場と同時に私のスペースに一直線で向かってきてくださる方が!
とっても驚き、まだ準備(特にセット組み)が終わっていなかったので、本当に申し訳なかったのですがバタバタと対応することになりました。
その後も多くの方が買いに来てくださいました。
今回もタイムスタンプのメモをとっていたので、下にそれを掲載しておきます。
なお、忙しいタイミングや忘れていた可能性のあるタイミングもあり、一部抜けがあります。
さて、今回の新刊の頒布数の時間推移と今回の新刊の頒布数の時間変化はどのようになっていたのでしょうか。
それがこちらになります。
とてもありがたいことに、今回も購入してくださった方が沢山いてくださったのですが…
今回は思っていたよりも頒布数が伸びず、完売に至ることはできませんでした。
時間推移を見ると、最初の20分ほどは前回とほとんど変わらないペースで買ってくださる方がいらしたのですが、11時~13時頃の頒布ペースはかなりゆったりとしたものになり、概ねそのペースでの頒布となってしまいました。
また、立ち読みをしてくださる方も前回同様多々いらしたのですが、前回よりも購入までつながった方は少なかった印象を受けました。
そして、これは予想通りだったのですが、午後入場や当日のリストバンドで入場される方が多くなる14時以降は、本ではなくポストカードを買ってくださる方が多くなりました。
グッズだけでも購入してくださることで、自分を知ってくださるきっかけになるので、ポストカードは作って良かったなと思いました。
細かい分析・考察や感想はこの後に記載したいと思います。
収支報告
ありがたいことに多くの方に手にとって頂けたものの、完売することはできなかったC105。
気になる収支はどのようになったのでしょうか?
売上
$$
\begin{array}{l|cc|c} \hline
頒布物&価格(円)&頒布数&売上\\ \hline
新刊&グッズセット&1,000&25&25,000\\
新刊2冊セット&1,500&0&0\\
新刊単品&800&15&12,000\\
既刊単品&1,000&9&9,000\\
ポストカードセット&200&3&600\\
ポストカード単品&50&5&250\\
クリーニングクロス&200&1&200\\
色紙&4,000&4&16,000\\\hline
合計&&&\bm{63,050}\\\hline
\end{array}
$$
支出
$$
\begin{array}{l|cc|c} \hline
頒布物&単価&発注数&費用(円)\\ \hline
新刊&657.45\hspace{5pt}(597.68)&100\hspace{5pt}(+10)&65,745\\
既刊^{※1}&1177.75&9&10,600\\
ポストカード&30\hspace{5pt}(27.78)&200\hspace{5pt}(+16)&6,000\\
クリーニングクロス&180\hspace{5pt}(174.19)&30\hspace{5pt}(+1)&5,400\\
ポスター&-&1&1,750\\
サークル参加費&-&-&8,000\\\hline
合計&&&\bm{97,495}\\\hline
\end{array}
$$
※1:既刊に関しては再販時に発注したものなので、その際の金額から単価を計算して、今回頒布した分のみ計算対象としました。(厳密には10,599.75円)
はい。約3万4千円の赤字です。(実際には交通費や、袋代等の当日用に買った物などがあるのでさらにマイナスです。)
前回が約2万2千円の赤字だったので、今回の方が赤字額は大きくなってしまいました。
また、前回は新刊46部完売したのですが、今回は新刊&グッズセットと新刊を合わせても頒布数は40部と、前回よりも少ない頒布数になってしまいました。
C105の反省点
さて、今回は前回よりもイベント全体の参加者数が多かったのにもかかわらず、新刊の頒布数が少なくなってしまいました。
今後より多くの方に私の好きを届けていくためにも、今回のサークル参加を分析し、より良くできる部分を探していかなければなりません。
今回の敗因は…端的に言うと「準備不足」が大きかったと思います。
せっかく前回参加した後に分析を行ったのに、今回はそれをほとんど活かせていませんでした。
➀ ディスプレイの準備不足
前回の記事で、「手に取りやすいスペース作りをする」ことが大事だと記載したのですが…今回のディスプレイはその工夫があまりできていなかったと考えられます。
これを見ると、以下のようなことに気が付きます。
値札がない
値札がないため、いちいちお品書きを見ないと価格がわからない。
これでは、特に当日見つけてくださっても「いくらだろう…」と探す手間が存在してしまう。お品書きが見づらい
スマホやディスプレイ上では見えるような文字の大きさや太さでも、印刷して遠くから見ると見づらい。
そして、上の値札がないことも合わさり、近づかないと頒布価格などがよくわからない。ディスプレイにまとまりがない
色紙がまとまって置かれていないや、ポストカードの置き方や高さを出すための台がバラバラなどディスプレイの仕方に統一感がなく、雑然としたスペースとなってしまっている。
やはり、雑然としていたり、価格やセット内容などが見づらかったりすると、時間がない中では手に取りづらくなるのではないかなと思います。
前回は頒布物が少なかったため気づかなかったディスプレイの問題点。
今後、頒布物の種類が増えていく可能性を考えるとこれらを意識することは非常に大事だなと感じました。
そして、今回、ディスプレイ用のものを吟味をする時間や、事前にリハーサルするなどの準備が足りておらず、その大切さに気付かされました。
② 新刊の価格が中途半端 and 高い
今回の収支報告を見ると、新刊&グッズセットは25部とほぼ完売することができたのですが、新刊単品では15部ほどと新刊&グッズセットの6割ほどしか頒布することができませんでした。
これは、やはり頒布価格の問題があるかなと思います。
先述した通り、16pフルカラーイラスト本の相場は500円であり、今回の私の本(800円)は相場に比べて少し高めの設定になっています。
そして、即売会のような環境では、推している方の頒布物を除いて、高いものを少しずつよりも安いものを色々と買うという方が多い印象を受けます。
また、価格が中途半端だと買い手からすると、自身が小銭を出すか小銭を受け取るかをしないといけないため、手間が増えます。
そのため、たまたま通りがかった方に手にとっていただくことが難しかったのかなと思います。
そして、この頒布価格を下げるためには大量生産・大量頒布できるようにする必要があります。
そのためには… 手にとってくださる方を増やす必要があります。
③ イラストを描いていなかった
これこそ、今回頒布数が伸びなかったほぼ最大といっていい理由だと思います…。
そう、普段からの「準備不足」です。
まず、前回も述べた通り、昨今SNSのフォロワーが多いことは、即売会においても大量生産・大量頒布をするための非常に大きな武器になります。
前回はたまたまフォロワーの多い方にお品書きをリツイートしていただけたので、SNS上で多くの方に見て頂けたのですが、今後を考えると自力でフォロワーを増やす必要があると考えられます。
そして、そのためにはきちんと目を引くイラストをある程度コンスタントに投稿する必要があると思います。
また、イラストを半年以上描いていなかったことから、自分の可愛いと思っている感覚をイラストに反映できるようになるまでに時間がかかってしまいました。
やはり当たり前のことではありますが、イラストを描いていないと自分の好きを伝えられるイラストを描き、それを多くの人に伝えていくことは難しいと身を持って痛感しました。
④ お金・頒布記録に関する準備不足
恥ずかしいことに、今回イベントが終わった後に手元に残っているものの数とタイムスタンプ、手元に残っているお金の計算のすべてに於いて頒布数や収支が合わないという事態が起きてしまいました。
(収支報告のものは手元に残っているものの数から計算しています)
タイムスタンプは、スマホのメモ帳で行っており、購入していただいた後に自分でメモをする・離席している際には売り子の方に連絡してもらうという方法を取っていました。
しかし、この方法では複数名の方が同時・連続でスペースに訪れてくださった場合などに、メモのミスが発生してしまう可能性があります(実際今回起きました)。
そこで今後は、事前にメモをより簡単に行うための用紙やアプリを用意しておく必要があるなと感じました。
そして、お金について。
お釣り用のお金を用意はしていたのですが…前回のものを使いまわしており、その金額を事前に数えていませんでした。
基本的にイベントが終わった後の差額で収支を計算するので、当たり前のことですが金額の事前の確認は大事です。
また、ありがたいことに前回同様、今回も何名かの方と新刊交換をさせていただいたのですが、収支計算の際に若干手間取る原因となりました(私のメモ不足ではあるのですが)。
そのため、今後は基本的に新刊交換は行わずに、購入して頂くことでのみ新刊をお渡しする形にします(逆に私も欲しいと感じた御本は購入という形を取らせていただきます。なお、無料でも渡したい!と思ってくださる方の御本はありがたく受け取らせていただき、大切にします)。
嬉しかったことも沢山ありました
ここまで、「完売できなかった… うぅ……(泣)」というようなテンションで進めてきましたが…笑
今回のサークル参加も、前回同様… いや前回よりもとっても楽しいサークル参加となりました!
➀ 多くの方に手を取って頂けたこと
まず、今回は前回と違って2回目の参加なので、ビギナーズラックはほとんど存在しないわけです。
それにもかかわらず、合計40人以上の方が私の頒布物を購入してくださいました。
あまり声を大にして言えることではないのですが、これはオリジナルイラスト本の島中としては悪くない結果に入ると思います。
リピートの方だけではなく、おそらく今回のサークルチェックで見つけてくださった新規の方や、たまたま通りがかって購入してくださった方など、様々な方のお手にとって頂けてとっても嬉しかったです!
② 前回のnoteを見て声をかけてくださった方が居たこと
なんと、私の本を買ってくださった方の中に
「C103のnoteを見て今回のサークル参加時に参考にさせてもらいました!ありがとうございました!」
と言ってくださった方が居ました。
まさか自分の駄文を見て参考にしていただけていたとは思っていなかったのでとっても嬉しかったです!
このようにお声がけしていただけたことで、この記事を書く際にもやる気に繋がりました。
③ ファンの方々の存在
これまでの➀・②どちらもとても嬉しかったのですが…
開場に入場して一番最初に私のスペースに来てくださる方、サインを求めてくださる方、応援の言葉をかけてくださる方など、私が想像している以上にファンの方が訪れてくださいました。
特に、サインを求めてくださる方が想像以上にいらしたのには驚きました(前回はポスターをお渡しする時のみ書いたので笑)。
そして、このファンの方々の存在を知れたこと・交流することができたことが今回参加して一番嬉しかった・参加して良かったなと思ったことです!
前回、「自分の作品を作ってそれを実際に手にとってもらえるのはすごい楽しいよ」と伝えたのですが、このファンの方々が居てくれるんだという実感はそれ以上に感慨深いものでした。
そして、この応援してくださる方々への一番の恩返しは、活動を続けてもっと素敵なイラストを沢山お見せすることだと思います。
今回はそのことに気づくことができるとても良い機会となりました。
その他気づいたこと
その他に今回のサークル参加で気づいたことをまとめておきます。
➀ お気に入り数は2回目以降はあまり参考にならない
今回もコミケウェブカタログのお気に入り数は気に留めていたのですが、登録数に比べて頒布数は少ないという結果になりました。
これは、前回登録したものの今回のコミケでは参加しなかったり、お気に入り登録をそのままにしたりする方がいらっしゃるからだと思います。
なので、今後は部数を考えるのにお気に入り数を参考にするのは難しいなと感じました。
なお、前回の参加から今回の参加までに増えたお気に入り数分は頒布できたので、参加する回とその前の回の差はある程度参考になるかもしれません。
➁ オフセット印刷とオンデマンド印刷の品質の違い
今回、赤字覚悟でオフセット印刷にしてみたのですが、実際にオフセット印刷とオンデマンド印刷で違いはあるのでしょうか?
オフセット印刷の本文(新刊)とオンデマンド印刷の本文(既刊)を並べてみると下のような感じになりました。
よく見ると、オンデマンド印刷の方では細かい線が見えます。
また、実際に手にとって見てみるとわかるのですが、発色や均一性もオフセット印刷のほうが良いように感じました。
一方で、表紙を並べて見ると…
紙や加工法が異なるので一概には比べられませんが、オンデマンド印刷でもオフセット印刷と遜色ないレベルに感じました。
このことから、
紙の自由度がほとんどない本文ではオンデマンド印刷では印刷の粗さが目立ってしまう
一方で、紙や加工が比較的自由に行える表紙では、紙や加工を上手に選択することで、オンデマンド印刷でもオフセット印刷と遜色ないレベルにできる
と言うことができます。
そして、これは印刷をゆっくりじっくり比べながら見た場合にわかることであり、即売会のような時間がない環境ではほとんどの方がわからないだろうなと感じました。
ただ、せっかく自分の本を作るのであればいいものを作りたい!届けたい!と思うのは事実であり、できる限りオフセット印刷を利用したいなと思う結果となりました。
まぁ入稿プランにもよりますが、100部だとオンデマンド印刷のほうが安いので、頒布価格と相談という形にはなってしまうのですけど…。
おわりに
今回は前回のように長文にならないようにしよう!
と、書き始めたものの、書きたいことを書いていたらなぜか1万字を超える長文となってしまいました。
長々と私の備忘録にお付き合いくださり、ありがとうございました。
少しでも参考や、読み物として面白いものになっていましたら幸いです。
改めて声を大にして言わせてください。
自分の本を作って、即売会に参加するのとっっっても楽しいよ!!!!
私自身、今後もできる限りこの活動は続けていきたいと思える素敵なコミックマーケットとなりました。
お越しくださった方々も本当にありがとうございました。
これからも活動頑張ります!!
最後に少しばかり宣伝をさせてください。
今回のC105で頒布した本の通販を開始しました!
boothとメロンブックスさんで行っておりますが、手元の余部が少ないため、boothではごく少数です。ご了承ください。
また、前回のC103で頒布した本の通販もboothの方で再開しております。
こちらも少数ではありますが、お手にとっていただけると幸いです。
↓新刊通販(メロンブックス)
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2745374
それでは、また次の記事で!!