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おきものメモリアル③三浦屋「佐原張り子」
雑誌で見かけ、ビビビときて入手した招き猫。
千葉県佐原市の郷土玩具、佐原張り子です。
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このなんとも言えない表情。顔と手(脚)が一体化してるところも味わい深い。
鎌田芳朗さんの手がける佐原張り子は切手のデザインにも採用されていたので見覚えのある方も多いのではないでしょうか。
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人気でなかなか手に入らない品だと聞いていたけど、都内で展示販売会を行うと聞き大喜びで出かけていった。
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このとき2018年。
鎌田さん83歳にして初の大規模個展とのことだった。
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本当に…
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本当に大規模!
こんなにたくさんの作品を一度に見られると思ってなかったので驚いた。
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鎌田さんはこの道70年の大ベテラン職人。
ご本人いわく「図工が苦手で…」とのこと。謙虚がすぎるやろ。
一つとして同じもののない味わい深い作品ばかりで、人の手で作られたんだなあということがしみじみ伝わってくる。
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会場には鎌田さんご本人もいらして、記念撮影をしてもらってるお客さんもいたのだけど、
自分はどうも勇気が出ず(陰の者)、お目当ての招き猫を手に入れてそそくさと帰ってきてしまった。
「やっぱりお願いすればよかったかも…」と会社の後輩に話したら、「針さんはいつもそう!後悔するくらいならいっとくべき!」とぷりぷり説教されたりした。その通り過ぎてぐうの音も出ない…。
またいつかの機会があれば今度こそ…と思っていたけど、鎌田さんは2021年に亡くなってしまった。またいつかなんて来ないんだから、そのときを大事にしなきゃっていつも後悔するのに、どうして繰り返しちゃうんでしょうね。
もう鎌田さんの新作に出会えないと思うとさみしいけど、これまで手がけてきた多くの作品が、この先も見る人の心を和ませてくれるんだろうなと思う。
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我が家の招き猫も、見るたびに穏やかな気持ちになる。大げさではなく、この先も一生大事にしたい作品です。