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2024.12.4 デート

12月2日です。
彼からの話で、忙しくなっていることは知っていたんだけど、12月の土日、私の方にも予定がてんこ盛りで、デート、4日にしようか、という話にまとまりつつあります。
それでも、やっぱり彼は半休で、午前中出勤してからのデートになりそうです。
明日のお昼に、また電話くれるので、それで決定します。

3日です。
お昼に彼から電話があって、明日は下町デートになりそうです。
何を食べるかは決まっていませんが、もしかしたら、お好み焼き&もんじゃ焼きになるかもしれません。前にお好み焼きを食べたとき、いつものお店じゃないところへ入ってみて、お店のひとがお好み焼きを焼いてくれたのですが、半生で、私も彼もお腹をこわしたので、今度行くなら、いつものお店にしようねって話し合いました。

はい、4日です。
12時半に待ち合わせ。
いつも通り、お掃除、ウォーキングは済ませて、皆さまのnoteの記事を読ませていただいて、デート用の服に着替えて、準備OKです。
それにしても、暖かいなぁ。
上着は羽織らずに、持っていくことにしました。

待ち合わせ場所に7分前に到着。
彼にLINEして、待ちます。私たちは二人とも遅刻をしない人間なので、安心して待っていられます。

お昼ご飯は、お寿司になりました。
なんとなく、私もお寿司の予感がしていたので、彼の「お寿司にしよっか?」という言葉に肯いてお店に向かいました。
お寿司、美味しかったです。
私がイクラが好きなのを彼は知っていて、自分の握りのなかから、イクラの軍艦を、「これも食べな」と言って分けてくれました。優しい。
私が「美味しい美味しい」と言って食べているのが彼は嬉しいらしくて、にこにこ笑って見ていてくれました。

その後、和菓子屋さんに寄って、お団子やきんつばを買って、お家に帰って来ました。

彼と一緒にお布団にくるまってくぅくぅ寝て、しばらくしてから甘いものを食べて、またお布団にくるまって動画を観て、のんびりと過ごしました。

またひと眠りした後、私が、「彼さん、会社辞めないの?」と訊くと、彼は「辞め⋯⋯たい」と小さく応えました。
「その方が良いと思う?」と彼。
「うん。来年、〇〇区に移るって言ってたじゃん?それが、あんまり良い感じしない」
「うん、オレもそう思ってる」
そのあと、彼とひとしきり、会社とお仕事の話をしました。
その間、彼はずっと私を強く抱きしめていて、私は、私が彼のなかの深い深いところで光源になっていることを感じ取りました。
少しほっとしました。
彼のなかで私が光を放っている間は、彼は大丈夫なように思えたからです。
でも、これまで感じ取ったことがない、不思議な重低音を伴った高速の振動を彼から受けました。
それは彼のなかの迷いや葛藤の現れであるように感じられました。彼が私に聞かせないようにしている胸の内の言葉の数々が、その振動になっている⋯。
でも、彼が言おうとしない以上、私は深堀る必要はないな、と判断しました。いずれ出てくるものもあるだろうし、形になるものもあるでしょう。


帰り道、彼を駅まで見送って、いつもは土日だからひとがそんなに居ないのだけれど、今日は平日で、ちょうどみなさんの帰宅の時間帯と重なって、駅にはたくさんのひとが溢れていました。
いつも階段の途中で彼は振り返って、私も手を振るのですが、今日はあっという間に彼の姿がひとに紛れて見えなくなってしまいました。
私は心のなかで彼に手を振り、彼が階段を降りて駅構内へ入っていくであろう辺りまで、見えない彼にエネルギーを送り、家に帰ってきました。
家に帰って来てから、彼に今日のお礼LINEを送りました。
少ししてから彼からも返信が来て、そこには、こう書かれていました。

「いつも振り返って手を振るのですが、ひとが多く見失ってしまいました。でも最後の最後に振り返ったとき、手を振ってくれていましたよね?」

驚きでした。ひとが多くて私の姿は見えなかっただろうと思っていたし、私が手を振ったのは心のなかで、だったからです。
良かった。
彼には見えたんだ。
良かった。
私たちはちゃんと繋がっている。

たぶん、大丈夫。
彼が私を胸の中央の深くに置いてくれているから、私はただ、今までと同様に光っていられれば彼を支えられる。
彼を護るなんて、ちょっとおこがましかったかもしれない。改めて、彼と私の関わり合い方、私の在り方、それを教えられた気がしました。

今度いつ逢えるかはわかりません。
彼のお仕事が繁忙期に入るので、ふた月くらい逢えないかもしれません。
私はただ、彼の光であり続けようと思います。


読んでくださって、ありがとうございました。
また明日。
おやすみなさい。


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