根拠を求めるほど、オーダーメイドの再生が遠のく認知リハビリテーションのジレンマ
失語症を除外した認知機能障害の根拠に基づく治療は、当たり前のことや受診が容易ではないものが多い
脳卒中発症後に、認知機能障害の有無や程度を評価することは勧められる（推奨度A、エビデンスレベル中）
評価結果を患者の家族に伝えることは妥当である（推奨度B、エビデンスレベル中）
半側空間無視に対して「反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)、経頭蓋直流電気刺激(tDCS)、視覚探索訓練、プリズム眼鏡」を用いた訓練を行うことは妥当である（推奨度B、エビデンスレベル中）
「鏡像を用いた訓練、冷水・振動・電気刺激を用いた訓練、アイパッチを用いた訓練」を行うことを考慮しても良い（推奨度C、エビデンスレベル低）
記憶障害に対して、記憶訓練を行うことは妥当である（推奨度B、エビデンスレベル中）
注意障害に対して「代償法の指導、身体活動や余暇活動を行うこと」は妥当である（推奨度B、エビデンスレベル中）
失行に対して「戦略的訓練や身振りを用いた訓練を行うこと」は、妥当である（推奨度B、エビデンスレベル中）
認知機能障害に対して「有酸素運動を行うことや身体活動を増やすこと」は、妥当である（推奨度B、エビデンスレベル中）
脳卒中患者において、認知機能障害の有無や程度を評価することは重要である
認知機能障害の情報を患者家族に伝えることで、家族の介護負担が軽減される傾向がある
全般的な認知機能障害に対して、ニューロフィードバック療法、バーチャルリアリティを用いた訓練、減治療などの有効性が報告されているが、十分なエビデンスはそろっていない
認知機能改善を目指した訓練が日常生活動作に与える影響については、質の高い報告は知られていない
半側空間無視に関するシステマティックレビューによると、訓練を行うことで即時的な無視症状の改善は得られるが、その長期的効果やADLへの影響は確認されていない
反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)や経頭蓋直流電気刺激(tDCS)が、半側空間無視を改善させることが報告されている
視覚探索訓練、プリズム眼鏡を用いた訓練の有効性も確認されている
「鏡像を用いた訓練、冷水、振動、電気刺激を用いた訓練、アイパッチを用いた訓練」が無視症状やADLを改善するとの報告もある
記憶障害に対する記憶訓練は、主観的な評価の短期的な改善をもたらすが、長期的な改善はもたらさないとされている
脳卒中患者に対する記憶訓練が、ワーキングメモリーを改善させることを示したメタ解析がある
記憶訓練は、患者の日常生活における記憶力の向上に寄与する可能性がある
注意障害に対する代償法の指導は、患者の日常生活の効率を向上させる可能性がある
身体活動や余暇活動の増加は、注意障害の改善に寄与する可能性がある
失行に対する戦略的訓練は、患者の動作計画能力を向上させる可能性がある
身振りを用いた訓練は、失行患者の動作実行能力を改善する可能性がある
有酸素運動は、認知機能全般の改善に寄与する可能性がある
身体活動の増加は、認知機能障害の進行を遅らせる可能性がある
ニューロフィードバック療法は、認知機能障害の改善に寄与する可能性があるが、エビデンスは限定的
バーチャルリアリティを用いた訓練は、認知機能障害の改善に寄与する可能性があるが、エビデンスは限定的
減治療は、認知機能障害の改善に寄与する可能性があるが、エビデンスは限定的
半側空間無視に対するrTMSの効果は、短期的な改善が確認されている
半側空間無視に対するtDCSの効果は、短期的な改善が確認されている
視覚探索訓練は、半側空間無視の症状を軽減する可能性がある
プリズム眼鏡を用いた訓練は、半側空間無視の症状を軽減する可能性がある
鏡像を用いた訓練は、半側空間無視の症状を軽減する可能性がある
冷水、振動、電気刺激を用いた訓練は、半側空間無視の症状を軽減する可能性がある
アイパッチを用いた訓練は、半側空間無視の症状を軽減する可能性がある
記憶訓練は、患者の主観的な記憶力の向上に寄与する可能性がある
記憶訓練は、患者の日常生活における記憶力の向上に寄与する可能性がある
注意障害に対する代償法の指導は、患者の日常生活の効率を向上させる可能性がある
身体活動や余暇活動の増加は、注意障害の改善に寄与する可能性がある
失行に対する戦略的訓練は、患者の動作計画能力を向上させる可能性がある
身振りを用いた訓練は、失行患者の動作実行能力を改善する可能性がある
有酸素運動は、認知機能全般の改善に寄与する可能性がある
身体活動の増加は、認知機能障害の進行を遅らせる可能性がある
ニューロフィードバック療法は、認知機能障害の改善に寄与する可能性があるが、エビデンスは限定的
バーチャルリアリティを用いた訓練は、認知機能障害の改善に寄与する可能性があるが、エビデンスは限定的
認知リハビリテーションの根拠治療は、認知機能障害の改善に寄与する可能性があるが、エビデンスを求めるほど個人因子から遠ざかる