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【プロって、】

 先日、オンラインを使ったとある勉強会で「感染症対策の専門家」の方にお話をお伺いする機会がありました。

 約3時間の50人程が参加した勉強でありましたが、それはとても為になる会で、今後我々が afterコロナ の環境とどのように接していくべきなのか、という指針を見出すことが出来る会でありました。

 そんな勉強会の最中に、昔から授業といわれる場においてどうしても上の空になりがちなボクは(ほんと、ごめんなさい非常識で)その方の言葉を聞きながら、思っていたことがあります。

「この人は真のプロだなぁ」って。

 いや、そりゃ専門家なのだから当たり前にプロなのですが、その方の言葉は一言一句全て、この脳足りんなボクの耳にもすんなり入って来たのです。

 「その分野のプロ」なので、勿論その分野に詳しい訳ですが、その方は、ただ、その分野のことを説明する「専門知識を伝える」ということだけをせずに、今、目の前にいる「迷える子羊たち」がさらなる不安を抱かぬように、我々のための言葉を選び、なんなら時にはへりくだって「専門家の私だってそれはしませんよ」などと砕けて応え、目の前の対象者の為に、一言一言、丁寧に話をされたのです。

 「知識」や「事実」をただ伝えるだけではなく、対象者の立場を理解しようと努めた上で、その上で、その人個人の「自分の言葉」を用いて、会話をする。これって、実は難しいことです。たやすくないんです。

 ともすると「プロのオレは凄い」とひけらかしてしまう部分だってあると思います。

 でも、その方は目の前の「心配している人」に対して、その人が『出来うる範囲のこと』のみを助言し、その人の不安を煽ることなく、少しでも気が楽になるように、言葉を選び対話をしていたのです。

 これ、めちゃくちゃプロフェッショナルですよね?

 「知識」をひけらかすことなんて、全く意味を持たないんです。その対象者に届いてはじめて「意味」が始まるのです。

 今後の具体的な「感染症対策」を見出すとともに、これが「真のプロ」のあるべき姿だよなぁと、小さいながらも組織をまとめる身として、自己反省する時間でもありました。

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