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【無料】細かいことは抜き、歌唱・合唱の発声練習パターン・ネタ(小・中・高・合唱部)
授業や練習の最初に必ず行うルーティンの「発声練習」ですが、
「今日どの音型でやろうかな」と迷うことありませんか?
発声練習に真面目に取り組もうとすると、
○まずは姿勢から
○まずは呼吸法から
と「そもそも論」にいってしまいそうになりますが(それはそれで大事だけど)、
ここでは細かいことはおいておいて、
今日のネタに困った時の発声練習音型をシェアします。
私コギトは学生時代に大学で声楽を学びましたが、主専攻ではなかったので、発声に超詳しいということはありません。
しかし、一応インターナショナルに活躍なさっている声楽家の先生に習うことができていたので、
その先生の指導のもと声楽や合唱の授業で行っていた発声練習を紹介します。
音型を7パターン、16個紹介していますが、
それぞれをただ練習すればいいというわけではなく、それぞれの音型で「何を意識して練習すれば良いのか」が定まっていますので、
●各練習音型について意識すべきポイント
●どんな声かけをして練習させるか
を載せていますので指導の参考にしてくださいね。
(オーソドックスな発声練習のように半音ずつ上げたり下げたりしながら練習してください)
もし「他にもこんなのが効果的!」とかいうネタがあれば私も参考になりますし、この教材もより良くアップデートできるのでコメントなどで教えてください
1:ロングトーンの練習
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声を十分に響かせる練習です。自分の声をよく聞きながら、
「5つの音の最後に行くにしたがって、声が前に出ていく」ようなイメージで発声します。
音程をとることなどは2の次、まずは声の響きに気をつけて。
よく響かせるためには喉や口の中の力を抜いて十分に開放することが必要なので、
「あくびをするような口」
「あっけに取られてポカーンとしている時の口」
で声を出すようにしましょう。
良い声を意識して「出ている声」だけに意識がいくと、余計な力を口や喉に与えてしまうので注意です。
のびやかに、リラックスしておこないます。
2:音の上下
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上下する音の音程をとりながら、音が高くなっても声の響きを維持する練習です。
音が高くなってくると、喉に力を入れて締めるように声を出したり、首や肩に力がはいったりしますが、これは基本NGです。
高い声を豊かな声で出すコツは「図々しく声をだすこと」です。
高い声を出すにはよりエネルギーがいるので、その分大きな声を出すことで出しやすくなります。
大きな声を出すことを怖がらず、恥ずかしがらず、高い声にいくに従って持っている力をウォーと出すつもりで発声するようにします。
高音域を出せる声を作る練習にも向いています。
3:低い声を楽に出す
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低い声を出すのも基本的に脱力が大事です。
自分の音域ギリギリの低い声を出す時には、喉に力を入れそうになりますがこれもNGです。
低くなればなるほど喉の力を抜いて、
「声が小さくなっても良いので喉をいっぱいに開いて発声しようとする」のがコツです。
低い音の音程が十分に取れなくても気にしないで喉を開けることに意識をしながら行います。
4:母音を変える
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「あ、え、い、お、う」と母音を変えます。
「あ、え、お」などは発声しやすいですが、
「い、う」はなかなか綺麗に響かせられず、声がつぶれてしまったりします。
「い」は「え」寄りの口の形に発声して、なるべく口の中を広く保って声が響くようにします。
「う」も同様に、「お」寄りでやってみましょう。
「あ、え、い、お、う」と続けて発声した時に一つの母音だけ急に音が響かなくなる、小さくなる、などにならないようになるとOKです。
5:唇を鍛える
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この音型を「まめまめまめまめ…」と速いテンポで行います。
マ行の発音は一回一回唇を閉じなければ発音できないので、唇を動かす良い訓練になります。
6:お腹で音程を取る
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音の上下で音程を取る時に喉に力を入れたり緊張させたりすることはNGです。高い音程は取りやすいのですが、「鶏の首を絞めたような声」になってしまいます。
「は」の音で声を出すことで、お腹が動くことがわかります。お腹の力のエネルギーによって音の上下を表現するイメージです。
喉や口はただただ「音の通過地点」で、ただ楽に空いているだけです。
7:5と6の総合練習(2023.8.21追加)
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5の唇をしっかり動かす練習と、16分音符でもしっかりお腹を使って発生する練習の総合です。
オペラの合唱に参加した時にトレーナーの方が毎回提示していた練習です。
全ての音にアクセントをつけるつもりで(喉を使わずに)お腹で歌う感覚で練習します。
ファイルは以下からダウンロード
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