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娘と散歩。親と娘の反比例な関係。

 今年の正月は、コロナもあって基本的に寝正月。
 こたつでだらだら過ごして時間を無駄にすごしておりました。

 でも、今日は娘と年賀状を出しがてら、近くのスーパーマーケットに行くことになりました。

 娘は今中学1年生。
 近頃、反抗的になってきた彼女ではありますが、

「たまには外の空気を吸わんと」

 と声をかけると、思いのほか素直に一緒に行ってくれることになりました。

 ぼくは娘と散歩するのが好きなんです。車か歩いてか、どっちにするか、という時にはできる限り歩く方を選びます。
 一緒に歩く方が、ぼくも娘もゆっくりとおしゃべりができるからです。

 最近は、娘もスマホを持ち出したので、車で移動するときには、たいていスマホを見ているか、好きなアーティストの音楽を聴いているだけで、ほとんどしゃべってくれません。

 でも、今日は散歩のような、ぶらぶら歩きながらの買い物でした。

 いい天気で、気温も暖かめで、歩くのにちょうどいい感じ。

 娘が学校で習っている縄文時代のこと、アウストラロピテクスなどの原人のことなどをしゃべりながらスーパーまで行きました。

 なんだか、家にいるときよりも、散歩しているときの方が沢山話してくれるんですよね。

 娘が3歳くらいのころ、職場の女性の先輩が言った言葉を思い出します。

 ぼくが、

「ずっと3歳くらいでいてほしいですね。今が一番かわいいですもん」

 と言うと、その先輩は、

「そんなことないで。小学生になったら小学生の、中学生になったら中学生のかわいさがあるねん。もうずっとかわいいで」

 と言っていました。

 確かに3歳くらいの時から今まで、ずっとかわいいですね。

 それは散歩の時もおんなじです。

 3歳の頃の散歩も楽しかったけれど、それから今まで、一緒に歩くのはいつも楽しくて、だんだん生意気にもなってくるけど、それはそれでかわいいな、と感じるものなんですね。

 親の気持ちは、多分これからもずっと同じなんでしょうね。

 そして、今日も彼女は、歩きながらいっぱいおしゃべりをしてくれました。
 帰り道では、学校の男子がアホなことばっかりして遊んでいることを、おかしそうに話してくれました。

 まぁ、その時代の男子は、ぼくも含めて基本的にアホですからね。

 彼女たちは、今はどんなことでも面白い世代なんでしょうね。
 うらやましいです。

 彼女も、ぼくと歩くのは、きっと楽しかったと思います。なのに、いつもは誘っても一緒に行ってくれないことが多いんですよね。

 今はまだ、中学生といってもまだまだ子どもって感じですが、これからもっともっと成長していくんだな。

 親の気持ちと反比例するかのように、彼女の方は親から離れていくんだろうな。

 いつまで一緒に歩いてくれるんでしょうね。

 まあ、まだ当分は大丈夫かな。
 とにかく今日は、外に出て気分転換もできたし、娘と歩いて、いっぱいおしゃべりもできたし、楽しい散歩になりました。

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