ほんとうの「ていねいなくらし」とは?
インスタグラムで #ていねいなくらし というタグを検索すると20万以上のポストと衣食住に関する画像が出てくる。もちろん、「あこがれ」というニュアンスも多いとも思うけど、それだけ多くの人が目指すライフスタイルなんだろう。
私も、もれなく憧れている人のひとりだ。だって響きが素敵だし、人生を楽しんでいる感じが滲み出ている。
でも「ていねいなくらし」ってなんなのだろう?
見た目の良い、一見ヘルシーなワンプレート料理を作ること?断捨離をして部屋の中をモノクロに統一すること?たくさんのタッパーにおかずを作り置きすること?(どれも全部私がトライしたこと・・・)
結婚をして、夫と賃貸マンションで2人暮らし、そんなに広くないけれど今の私たちにはちょうどいい大きさ。今までは、共働きで、平日に自宅で過ごす時間は朝の30分と夜の20時ぐらいから朝起きるまで。週末もどこかに出かけるのが常だったので、1日中自宅にいるなんてほとんどなかった。
ところが、私は平日は在宅勤務をすることになり(旦那はエッセンシャルワーカーなので毎日職場へ)、さらに週末もどこにも出かけられないではないか。もともと、通勤電車が大嫌いな私は嬉々としてリモートワークに励み、合間に家事をこなしながら過ごしていた。週末も、大好きな読書が心置きなくできるように、閉鎖される前の図書館からたくさん借りてきた本を読みまくっていた。
自宅にいることが多く、今までにやりたいと思っていたことがたくさんできるようになった。平日に洗濯をしたり、宅配便の再配達を依頼しなくて良くなったり。海外旅行先で買い集めたけど飲めていなかったコーヒー豆を毎日挽いて淹れたり。
なんとなく、こういうことかな・・・?と思い始めたのは3ヶ月以上の在宅勤務が続いた最近のこと。「ていねいなくらし」って、結局は自分の心がヘルシーでいられることなんじゃないかな、と。そうすることで気持ちに余裕ができて、周りのことも考えられるし、少し優しくなれる。
毎日時間に追われ、その場だけインスタグラムに投稿して満足して継続しない(できない)。そんな生活は地に足がついていない生活。目指しているものとは真逆じゃないか。
ちょっとたくさん作りすぎた夕飯のおかずを翌日の昼食でいただく。毎食、作りたてのお味噌汁をいただく。野菜がまだまだ元気なうちに食べきる。そういう当たり前のことが、毎日の生活で積み重なって、気持ちが豊かになるんだ。
毎日窓の外を眺めながら季節の移り変わりを実感し、自宅で長く過ごすことで日々のルーティンが出来上がる。そういう毎日の連続で「ていねいなくらし」は作られる。
そして、「ていねいなくらし」に最も必要なものは【時間】である。
時間は私たちを変える。良くも悪くも。
これからは、自分で時間をコントロールしていくことがとても重要になってくる。会社にコントロールされたくない、と強く思うようになった。そして、そこに気づいた人も多いんじゃないかな?
さあ、どうやって生きていこうか。コントロールするのは自分だ。