アレルギーに対する東洋医学的治療
パン、パスタ、うどん、ピザ、お好み焼き、だけでなく、カレーやシチューのルゥ、ギョーザやシュウマイの皮、洋菓子類(ケーキ、クッキー、ドーナツ)など、小麦や加工食品にも含まれるグルテン。
グルテンがなぜ体によくないのかといえば、グルテンは腸壁を傷つけるから。
東洋医学的臓腑でいえば、腸壁は「大腸」に、皮膚は「肺」に属し、大腸と肺は表裏の関係にあります。腸も皮膚も、体の表面を覆うように、体の外と内の間に位置し、体内を守る働きをしています。
傷ついた腸壁は、本来、吸収してはいけない毒素、ウィルス、未消化物といったものを体内に入れてしまいます。これら体内に入った異物を除去しようと免疫反応が過剰に起こったものがアレルギーです。症状として多いのは、胃もたれ、下痢、便秘、鼻炎、眼のかゆみ、肌荒れ、冷え症、月経痛などなど、多いのが消化器官や肌、粘膜の症状です。
異物に対しての反応の一つである鼻水が出るのは血管が拡張することによって起こりますが、血管が拡張すると体温が放出するため、冷え症にもなります。冷え症は血流の低下を招き、月経不順や月経痛を起こします。
大腸などの消化器の働きを統括している臓が「脾」です。つまり、アレルギーをよくするためには、脾、肺、大腸を正常にしなければなりません。
大腸や肺を強くすることで異物の侵入を防ぎ、脾を強くすることで、異物が侵入しても、それに耐えられるようになります。合わせて冷えを改善することが、アレルギー疾患に対する東洋医学的治療ということになります。
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グルテンを摂取しても、何ら症状の出ない人もいます。しかし、体調をよくしようというとき、正しい食生活は不可欠なものです。
加工食品や食品添加物を多く含んだ食品を取り過ぎていないか(適量は人によって大きく異なります)、栄養が偏っていないか、取るべき栄養を取っているか。もし正すべき点があれば正します。
食事の管理は、鍼灸などの東洋医学や光線療法の効果を最大限発揮させるために、非常に重要です。