唯一無二
日本人はお酒に強くありません。日本人の中にも酒豪はいますが、ヨーロッパ人やロシア人に比べるととても弱い。まったく飲めない下戸もいます。
牛乳を飲むとお腹をこわす人もいれば、大丈夫な人もいます。マラソンが得意な人もいれば、短距離走が得意な人もいます。タバコを吸っていても癌にならない人もいれば、生まれてからタバコを1本も吸ったことがないのに肺ガンになる人もいます。
規則正しい生活とか、栄養バランスのとれた食事とか、おそらく万人に共通する「いいもの、いいこと」はあるでしょうが、体質というものは百人百様、千差万別です。
実験の結果もしくはデータから、鍼灸はその効果が認められています。しかし鍼灸を受けて、みるみる体調が良くなる人がいる一方で、なかなか良くならない人もいます。
体調が良くなった人は、鍼灸以外にもいろいろやったのかもしれない。なかなか良くならない人は、家庭環境や職場の環境が悪くてストレスがいっぱいあるのかもしれない。
五十肩にはならなかったけど、癌になった人がいて、五十肩にはなったけど、癌にはならずに、ピンピンコロリとあの世に行った人もいます。
どんなときでも同じ結果が出るのが科学であるのならば、鍼灸も含めて医学は科学ではない。鍼灸にも医学にも、いわゆる科学的な検証は必要なことではあります。が、生物が相手である以上、科学だけで解明できるわけがない。
少しでも多く、鍼灸の治癒率が上がりますように。
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