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照らされた海のように

眼精疲労は、眼の精力が衰えて目が疲れます。結果、眼の働きが悪くなります。

五行説では眼(目)は肝に、精は腎に属します。眼精疲労とは、肝腎の病であり、眼精疲労をよくするためには、肝と腎の両方のお手当が必要です。精力とは全身を滋養するエネルギーのこと。

眼の疾患に多く用いられる「照海」というツボがあります。「照」はあかるくてらす、「海」は大きい、もしくは一つになる(海は川が集まってできる)という意味をもつこのツボは腎経上にあり、その名前からも根本治療の大切さがわかります。

なぜ眼が疲れるかといえば眼を使い過ぎるから。それはその通りですが、目が疲れたとき、眼にまつわるそれ以外の部分も結構疲れています。眼精疲労は頭痛や肩こりをともない、そしてそのとき、少なからず多からず全身が疲れています。つまりは眼の使い過ぎは全身のエネルギーを消耗させ、眼精疲労を回復させるためには全身の疲労を取り除くのが効果的ということ。

眼精疲労を軽減させるために、眼を休める(使い過ぎない)、眼を閉じて蒸しタオルをのせる、遠くを見るなどの対症療法もいいですが、さらには全身の精を補充できれば、あなたのこころと体も、照らされた海のように明るくなることでしょう。

読んでくれてありがとうございます。東洋医学はおもしろい。


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