
居着かない、気を晴らす
武道では居着くことを戒めます。武田信玄曰く、止まるべきときに止まることは必要「動かざること山の如し」ですが、居着けばそこを狙われます。「居着いてはいけない」、わかっているつもりでも、これが難しい。
後ろ髪惹かれて、なかなか先に進めないこと多し。気が付けば、手が、足が、止まっています。さらには思考だって、活き活きと動いているかといえば、さにあらず。同じところを堂々巡りしています。同じことを繰り返したところで答えは同じ。考えすぎはマイナスにしかならないことが多い。熟慮といえばそうかもしれないけれど、それも度が過ぎれば腐敗します。ゆく河の流れは絶えずして、しかしもとの水にあらず。
水が滞れば痰湿となり、気が滞れば気滞となります。天の気は一時として同じであることはありません。晴れの日も、雨の日もあるから、植物が育つし、動物は生きられる。気は動いてなんぼ、気晴らしが肝腎です。
読んでくれてありがとうございます。
考えすぎをやめよう、気を晴らそう。