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あったかい布団にくるまって

美容院でパラパラと見ていた雑誌には、北欧テイストのおしゃれな部屋が掲載されていて、うっとりした。
こんなおしゃれな部屋に、すごく憧れる。

だがしかし、我が家は純和風住宅だし、家具たちもそれなりに長い年月をともに過ごし、愛着も湧いていて一掃なんてできない。
しかも、自分におしゃれを徹底する自信もセンスもないし、北欧って言っても、ムーミンくらいしか知らない。

素敵だなぁ。
ずっと可愛いカフェにいるみたいだろうなぁ。

そう思いつつ、あるページに載っていた寝室の写真を見ながら、ひとつ名案が浮かんだ。

そうだ!せめて、我が家の布団カバーを新調しよう!


浮かれた気持ちで我が家に帰り、いきなり庶民の現実に引き戻されて名案がシナシナとしぼみそうになった。でも、気を取り直して寝室へ行き、布団カバーがわりと色褪せてヨレヨレなのを再確認し、気持ちが固まった!

よーし!新年に向けて、布団カバーを買うぞ!


後日、布団カバーを買いに出かけ、あれこれと店内の品物をじっくり見てまわった。
頭の中でイメージを膨らませる。

花柄かぁ、新婚の時はがっつり花柄だったなぁ。もう、ないな。

ボーダーかぁ、ずっとボーダーみたいな柄ばかりだったけど、ちょっと趣向を変えたいな。

チェックとか、大胆な柄とか、目移りするけれど、やっぱりこれこれ!そう、無地!あの雑誌の北欧テイストに近いイメージ。
無地こそおしゃれ。

ほんとうは雑誌で見たように、白で全部統一するのがいいのかなぁって思ったけど、全部一緒にしたら、洗った後、誰が誰のかわからなくなりそうな気がする。

かと言って、品質表示のタグに、名前の一番最初の文字を、例えば娘の名前の「ゆう」なら「ゆ」みたいにひらがなで書くのは、あるある過ぎてやりたくないし。

娘のカバーならば私のものと共有してもいいけど、夫のものとは100歩譲っても共有不可だし。

ずいぶん迷った末に、夫、娘、私の3人の布団カバーを、色違いで3色購入した。
もちろん、淡い系のナチュラルな色ばかり。ちょっと北欧風から離れたが、ギリ、北欧風味な味がする気がした。


きれいに洗濯し、真新しいカバーをつけた羽毛布団は、新品に甦ったようで気持ちいい!

その日の夜、それぞれの布団をワクワクで敷いてみた。
我が家は諸事情あって、ベッド派ではなくマットレス派なので、毎晩いちいち布団を敷いている。

いつもの手順で布団を敷いていて、大変なことに気づいた。

無地って、上か下か、表か裏かがわからない。
柄があれば、だいたい表と裏が違うのでそこは一目でわかりやすいし、上下もファスナーの場所さえ意識したらすぐにわかる。

ところが無地は目印がなくて、パッと見ただけでは定位置の方向に布団が定まらない。
それはちょっと困ってしまう。

夫は上下裏表は気にしないらしいが、
私は気になる人だ。
だって、いくら風呂上がりの自分の足でも、上下が逆さまになって、いつもの足の側に顔を埋めて眠るのはやっぱりちょっと嫌だからだ。

たしか、実家は「下裏」って、全ての布団カバーに油性ペンで母が書いていたなぁ。
一番目立たない場所だけど、かなりダサかった。

「下裏」を布団カバーの布地に記入かぁ、それだけは嫌だ。
北欧もオシャレもあったもんじゃない!

「ファスナーの引き手を左下にして敷くって決めたらいいんじゃないか?」

めずらしく夫がいいことを言うので、そうしよう!って話になった。

が、ファスナーが爪楊枝の三分の一くらいに細くて小さくて、探しにくい。
老眼には優しくないのだ。

「そんなら、ファスナーにタブをつけたらいいやん!」

またまた夫がいいアイデアを出してくる。
どうしたことか、この日の彼は冴え冴えだ。

早速ネットで、ファスナーにつけるジッパータブをポチッとした。
色は様々あったが、わかりやすいので赤にした。


写真を撮るため、無理に布団を重ねてみたら、座布団感が強い…笑
こんな感じで、赤いタブをつけてます


ありゃ、ダサっ!と思ったけど、まぁ、ワンポイントになってちょっと愛おしい。
それにとってもわかりやすくて、布団がサクサクと敷ける。

ジッパータブ、なかなかいい仕事をしてくれるやん!って、無地の新品布団カバー以上に満足した。


そんなこんなで、我が家の寝具はちょっとだけ北欧風になりました!って、どこがやねん!




*****
夫が2年連続で、クリスマスにインフルエンザになりまして、年末の我が家はなかなか大変な日々でした。

夫を隔離して、私もなるべく昼寝して免疫力を高め、今のところ、どうにか娘への感染を食い止めることができています。

お正月には予定通り家族が集まり、目に入れても痛くないどころか、目に入れたいくらい可愛い孫にも会えそうです。


今年は孫が生まれ、大切なものや大切にしたいことがさらに増えました。

来年はもう少し自分の世界を広げて、やりたかったことに向けて力を入れていこうと思っています。


今年のnoteは、今回が最後になります。

もうすぐnoteが100週連続投稿に届きます。それがクリアできたら、毎週投稿をいったん無視して、気ままに、書きたいタイミングで投稿していこうかな、と考えています。

読むことも書くことも楽しいし、あたたかい交流が嬉しいので、心が動いたことを私らしく、来年もnoteで書いていけたらなぁって思っています。

来年もまた、仲良くしてくださいね。


それでは皆さま、良いお年をお迎えください。



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