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[Alexandros]〜9周年だから九州ツアー〜@ 沖縄ナムラホール 2020.1.19

客「追加公演しよ!」
洋平「追加公演いいね!あれ、また沖縄くる予定あったかな?」

これは去年行われた「Sleepless in Japan Tour」のライブハウス編のツアーファイナル、場所は同じく沖縄ナムラホール、アンコール後のMC中の客との会話であった。私はこの会話で「またドロス沖縄でライブやるな」と確信した。またドロスが沖縄でライブをするなら何がなんでも行く!と心に決めた瞬間だった。

デビュー9周年に因んで行われた「V.I.P Party 〜 9周年だから九州ツアー〜」。
ライブバンドのドロスにしては短い約2ヶ月で長崎、福岡、鹿児島、熊本、沖縄を回る計5箇所9公演のショートツアーであり、今回はそのツアーファイナル沖縄ナムラホールに行ってきた。

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ライブレポート

セットリストは鹿児島と若干変更あり。詳細は過去レポートにて。

映画風のSEからこどもの高らかな声が響き「I want U to love me」からスタート。「Dracula La」ではヒロが客席にマイクを向け、Cメロの変則的なクラップが鳴り響き一体感を生み出す。

リアドの4つ打ちバスドラムが力強く刻むとシャンペ時代からのキラーチューン「Kick&Spin」に突入、ダイバー続出のお馴染みの熱い光景が勃発した。そのまま鹿児島では「Under construction」だったのを人気曲「Thunder」に変更し、丸いポップナンバーと鋭いキラーチュンを上手く挟みつつ、初っ端からトップギアだったフロアの熱量はさらに上がっていく。

洋平「こんばんは[ALEXANDROS]です!沖縄はフェスでは来ましたが、ワンマンは久しぶりです。沖縄最高ですね!暑くてジャケット着てる場合じゃない!笑」

ヒロ「沖縄一番楽しい!なんかさ、いいにおいがするんだよね。」

洋平「いい匂いって?」

ヒロ「なんか焼いてる匂い」

洋平「空調じゃない?」

ヒロ「空調か〜」

洋平「どっかで何か焼いてるんだよ、暖房つけるか?って沖縄暖房ないのか笑」

ヒロ「みんな体調に気をつけて、具合悪い人いたら無理しないでくださいね。水飲んだり、後、、なんだっけ、、、ミネラル?」

洋平「ヒロ、大丈夫!?✨」※WCIPツアーのファイナルの同場所でアンコール時熱中症のためヒロがダウンし、アンコールをヒロ不在で行った事件があった

ヒロ「それ前のことじゃん!笑」

洋平「ここくると思い出しちゃうよね笑」

ヒロ「まーー知ってる人は知ってるけど!去年のツアーファイナルは無事終えましたから!」

洋平「えー、明日で我々デビュー10周年を迎えますが、今日は9歳最後の[ALEXANDROS]を楽しんでください」

もう2〜3年前の話で今となってはネタとして取り扱っているが、アンコール前にヒロがぶっ倒れて救急車で運ばれたという話を耳にしたときは本当に心配だった。(この時サポート・ロゼも熱中症のためダウンした)

「My Blueberry Mornig」「I Don't believe in You」と新旧のロック味の楽曲をドロップすると、ディズニーのカバー「supercalifragilisticexpialidocious」も披露(このトラックはオムニバス/ロック・イン・ディズニーに収録)。セリフ調の箇所では洋平とヒロがアナ雪のように交互に喋る貴重な場面もあった。

洋平「今やった『supercalifragilisticexpialidocious』はCDでしか販売されなかったりしてるんですよね。この曲みんな知ってるの?」

客(知ってるー!CD持ってるよー!)

洋平「本当に!?」(ちょっと客に歌わす)

洋平「おお〜!知ってるんだね!」
洋平「沖縄くるのみんな楽しみにしてました。ヒロも、リアドも、ロゼも、俺も。でも、まーくんほどじゃないけどね〜!!!羽田から歯茎見えてたしね!」

まーくん「デビューした年に沖縄にきて、個人的に俺の沖縄10周年も祝ってもらってる感じです」

洋平「シャツの色もさんぴん茶色だしね」

まーくん「ステージドリンクもさんぴん茶なんです。」

(洋平、勝手にまーくんのさんぴん茶を飲む)

まーくん「....え?」(気付いてない)

洋平「まさか、九州ツアーに沖縄入ると思わなかったでしょ?九州ツアーやるってなって、沖縄入れるか?って話になった時に、まーくんの押しで沖縄も回ることになりました!残された人ももちろん沖縄好きですよ」

客(泡盛のんだー?)

ヒロ「そりゃ飲みましたよ〜!お酒はライブ前もほどほどに嗜んでますよ。」

洋平「うちらの曲100曲以上あって、九州ツアーではレア曲もやってます。次の曲もレアなんですけど『温度差』というアマチュア時代の、俺がまだ大学生だった時の曲です。みんなの反応次第で音源化します。」

ヒロ「それ熊本行った時も同じこと言ってるしね。音源化します!」

洋平「レコーディングしよう」

客(次は大きいところでやろう!)

洋平「それ今いうことじゃない!ラス曲ぐらいにもう一回言ってくれる???」

ドロスがカバーしてるのは知らなくても、さすがにあのディズニーの名曲・スカパリを知らない人はいないんじゃないかなあ?と、心の中で突っ込んだ。

そう話すと程よいミディアムテンポと初期衝動が残る「温度差」へ。この曲のタイプは音源とライブで映え方が違うと思うのだけど、「ライブ」で聴いてからレコーディングで「音源化」するという珍しいパターンに、どう曲の印象が変わるのかが今からとても楽しみである。

洋平さんが「次の曲はみんなに歌ってもらいます」と過去曲から3連発、緩急のある「Da la la la」「Yeah Yeah Yeah」、特徴的なドラムのイントロから洋平がアコギに持ち変えると「Waitress,Waitress!」では会場が一気に飛び跳ねると同時にヒロも客席を煽り、熱気と熱気がぶつかり合った。

洋平「中国、アメリカ、イギリスなんかもライブで行ったけど、日本って一番いいなって思います。みんな気遣いがあって。でも、周りに合わせてる感じもたまにして、あんまり好きじゃないんですよね。喋ってる時こんなに静かにならなくていいし、野次飛ばしてももらってもいいし...」

客(ワーキャー!!○×△※○×△※○×△※○×△※○×△※....)

洋平「んあうるせえええええ!!!」

洋平「今は静かにして!よくこうやってるじゃん?(目をハートにしてアイドルのコンサートで無理やりノッてる客のマネをする)これが本当に楽しんでたらいいんですけどね!みんながそう訳じゃないから。我々のライブは自由にしてくださいね」

鹿児島までは2曲ほどアコースティックバージョンを披露したが、今回は無し。その代わりに「次の曲は歌ってもらいたいです!」と少々練習をして18祭で話題沸騰中の最新曲「Philosophy」へ。歌声が堂々と響く曲はアリーナ向きの楽曲かと思っていたが、ライブハウスの「Philosophy」は青春が凝縮されているようでどこか眩しく、どこか青春の甘酸っぱい良さを感じた。

続けてロゼのピアノの旋律が美しい「ムーンソング」、「好きな曲やってもいいですか!」と昨年夏に発表したばかりの「月色ホライズン」に繋ぐ。アウトロからあの曲のサビ終わりの変拍子を刻むと洋平のホワイトのストラトキャスターが嘆き、沖縄での「Starrrrrrr」は炭酸水の弾ける浮遊感よりも、一粒一粒が意思を持っているようで一層力強さを感じた。この繋ぎ、めちゃくちゃ最高じゃないか。

「Stimulator」という爆弾を落とすと、研ぎ澄まされた完璧なロックサウンドが各々の力を爆発させ、フロアの熱は下がるはずもなく沸騰を続ける。間を入れず人気曲「city」を鳴らすとさらにライブハウスを我がものの空間にし、沖縄という美しい街に落とす「city」は格別美しく、荒れ狂ったフロアが曲に対するリスペクトを表していた。

「Mosquito Bite」では洋平さんが歓声を煽り、ハードロック調の重音がなり、ラストは「PARTY IS OVER」でまったりとV.I.P Partyの本編を終えた。

アンコール

沖縄のライブのアンコールは独特である。「ハイヤイヤササ」とエイサーのような掛け声で呼び込むのだ。

すぐにアンコールでライブは再開、初期インスト曲「BugerQueen」が鳴り、各々が楽器を持つとSE音源から一気に生音に切り替えわる。待ってたんだ、この音を!

洋平さんだけ「あまりにも素敵な夜だから」のPVで着用していた水色のオーバーサイズのスーツに着替え、そのまま「あまりにも素敵な夜だから」を披露。「Hi-Five」のフレーズで最前列の観客とハイタッチしていたのだが、ハイタッチの雑さに笑ってしまった。

洋平「アンコールありがとう!沖縄楽しいですね。九州ツアー楽しかった、寂しい帰りたくないな〜」

ヒロ「洋平、鹿児島のラーメン美味しいって言ってたよね」

洋平「そうそう!福岡はよく行くから正直博多ラーメンとか飽きてたんだけど、鹿児島のラーメンは本当に美味しかった。九州でライブやるって言ってもいけるの福岡とかが多いからね。他のバンドにも熊本や鹿児島行く様に言っときます。本当にどこも思い入れの強いツアーになりました。」
洋平「やっぱ沖縄ファイナルっていいよね。毎回沖縄ファイナル!今後もツアーファイナルは発表しといて、本当のファイナルは沖縄でした、みたいな(笑)」

客(柏きて!)

洋平「柏?千葉の?なんだ、沖縄に柏ってとこがあると思ったじゃん!笑」

客(〇〇きて!〇〇も!)

洋平「え...10周年については、近々発表します!次は沖縄コンベンションセンターで会いましょう!....(さっき大きいところでやろうと言ってた子を指して)言うの忘れてたでしょ!」
洋平「いつまでも心は若くいたいよね。みんなも知ってると思うんだけどさ、俺らの先輩ってみんな若いんだよね。フェスのケータリングであったりするんだけど、本当に若いよ!あの人たちは年々若返ってる。あれで45歳なの?って思う。そういう気持ちが大事なんだと思う。お父さんに、おじいちゃんになっても続けます!」

若く見える45歳のバンドマンって多分細○武士のことなんだろうけどまさにあの方は「Forever Young」だと思う。今だから歌う「Forever Young」はこれからのドロスの意思表明のようだった。

「最後に爽やかな曲をやって終わります!」と「Don't Fuck with Yoohei Kawakami」をかまし、まーくんのギターソロはいつもより格段にキマっていて、まーくんが「帰りたくねえ!また会う日まで!」と叫ぶとラストサビに入り、ダイバーが一気に畳み掛ける。曲は終わらず、そのままThe Who 「My Generation」をカバーしてからライブは終了した。

keyboard,ROSE,
Drums,fromBIGMAMA Riad,
Bass,Hiroyuki Isobe,
Guiter,Masaki Shirai,
Vocal,Yoohei Kawakami」

This is [ALEXANDROS]
This is [ALEXANDROS]!
This is [ALEXANDROS]!!

完全燃焼という言葉そのまま、焼け跡すらない燃え尽きたカラッカラの熱気を残して彼らはステージから去り、V.I.P Partyは終了した。

ツアーファイナルなのに全く寂しくなかった。私はこのドロスの「完全燃焼」の[ALEXANDROS]のライブが見たかったんだ。

去年のSleepless in Japan Tourの沖縄は「元[Champagne]の皆さんです」の紹介からの「For Freedom」で号泣してたし、アリーナ編のたまアリはサトヤス活休前だと知らずに寂しそうな感傷的なワタリドリで終了したし、今一つ私の心は晴れずにツアーが終わっていたが、今回のツアーファイナルは全て吹き飛ばしてくれるラストにふさわしすぎるライブだった。

まーくんをはじめメンバー皆さんとても楽しそうで、終始熱いステージだった。

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年末下北沢のライブハウスの現場で「今はギターを入れない曲が売れるんだ」という話をした。確かに昨今のブレイクしているバンドたちはシンセサイザを取り入れたり、ポップバンドが飛ぶ鳥を落とす勢いでブレイクしている。

「ギターがない曲は売れる」果たして、そうなのだろうか?ライブハウスでドロスを見て関係ないと思った。時代は変わる、その時流行った音楽に背伸びして手をつけたら終焉なのだ。言葉を選べはらしさはなくなり、言葉を選ばなければダサくなる、ファッションと同じである。結局は自分を信じ切った音楽が根強く生き残り勝つのだ。私はジャンルに固執するわけではなく、その時作りたい曲を作る、その代表が[ALEXANDROS]だと思うのだ。

さてさて、今これを書いている9歳の[ALEXANDROS]は既に跡形は無く、ドロスデビュー10周年イヤーに突入した。青学での凱旋ライブ、ベストアルバムの発売も発表された。
終わりは始まり、私はこれからも進み続ける[ALEXANDROS]に絶対的な信頼を置いて、ついていきたい。

セットリスト

1.I want U to love me
2.Dracula La
3.Kick&Spin
4.Thunder
5.My Blueberry Morning
6.I Don't Believe in You
7.supercalifragilisticexpialidocious
8.温度差(未音源化)
9.Da la la la
10.Yeah Yeah Yeah
11.Waitress,Waitress!
12.Philosophy
13.ムーンソング
14.月色ホライズン
15.Starrrrrrrr
16.Stimlator
17.city
18.Mosquito Bite
19.PARTY IS OVER

アンコール
en1.Buger Queen
en2.あまりにも素敵な夜だから
en3.Forever Young
en4.Don't Fuck with Yoohei Kawakami
en.5 My Generation(バンドセットカバー)

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▶︎MCはニュアンスです
▶︎順番間違えてたらゴメンネ

雑感・余談

まずはツアーお疲れ様でした!

ちょうど「Philosophy」のMVが公開されたのでPV貼り付けたらPVある曲全部貼り付けたくなり、なんだか凄いことになってしまった。

●この時期に多い「インフルエンザでライブ延期」とか言われたらどうしようっと思っていたけど、フェスやMV収録も挟みつつ9公演無事完走。
鹿児島で偶然洋平さん、ヒロさん、リアドさんに会ったのだけど(以前のnote参照)、その時ヒロさんに「沖縄も行きますので楽しみにしてます」と伝えたら「気をつけてきてください」と言われまして、いやまずメンバーが無事にきてねーー!?と思いましたが耐えました。皆さん多忙スケジュールのなか、無事で何よりです。

●今日の「Kick&Spin」こそは聴くぞー!と思ってたけど暴れろ!で起こったモッシュピットが楽しすぎて結局テンション上がりすぎてラスサビでリフトしてもらってしまった。直後転がった場所が穴で、背中から落ちたけど近くのお姉さんが助けてくれました。お兄さんせっかく上げてくれたのにごめんね!助けてくれたお姉さんありがとう!以前、 Starrrrrrrで飛んだ時さらにダイバーが上から降ってきて下敷きになって落ちたことを思い出した。

●友達が誰かが投げたペットボトルを取ったんだけど、誰もペットボトルを投げた瞬間を見てなくて誰が投げたかわからないという事件発生で爆笑(笑)おそらくタイミング的にヒロさんの水だろう、という結論になりました。

●終演後のドリカンが大混雑で(前回もそうだけどここはドリカンの回転が悪すぎる)結果ドリンクは交換せず、ドリンクチケットは持ち帰ることに。もはやチケットと同じぐらいナムラホールの記念品となっている。それが下の写真。

●「 Starrrrrrr」のときリフトした女の子が、ダイブ帰りにわざわざ私のところに戻ってきて「ありがとうございました」ってお礼言いにきてくれたんだよね。
その子と次の日偶然那覇空港の駅で会ってお互い「あー昨日の!」って顔合わせてびっくり!「昨日、カッコいいお姉さんが上げてくれたのすごく覚えてて...!」って言われて脳みそ噴火しそうなくらい嬉しい、、、ライブハウスの私はどうやら補正がかかるみたいです。飛びたかったら肩叩いてください、喜んで上げますので◎(女の子限定になっちゃうけどさ)ダイブしてるところカッコ良かったよ!名前もSNS聞くタイミングなかったなー。また会おうね!

●今回もライブ中いつもの場所でいつものメンバーに会い、終演後は興奮冷めやらぬままわちゃわちゃして、国際通りを歩けばポケモンのように友達を捕まえ、いく先々の飲み屋では同じドロス仲間がいて、はじめてカチャーシーを踊り、とてもとても楽しい遠征でした。

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ドロスの遠征って本当に楽しい!こうやって沖縄に来れたのもドロスのおかげだし、こんなに楽しいと思えたのもドロスが繋いだ友達のおかげです。九州ツアーに沖縄ぶっ込んでくれてありがとうまーくん!友達には本当にお世話になったなあ。ずっと飲んだくれててごめんねえ(笑)空港から空港までいてくれてありがとう!

このnote読んでくださった方も、次回はライブ会場で会いましょう!

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