なぜ庭木に毛虫がつくのか?原因と対処法|雑木の庭の管理法
こんにちは。twins|コーヒーと庭 です。
梅雨が明けたと思ったら連日の猛暑日で庭木にも疲れが見えています。
木々が弱るとすかさずやってくるのが毛虫たち。今日は毛虫の発生に対する私の考え方と対処法についての記事です。
コハウチハカエデにイラガがついた!
庭パトロールをしていると、コハウチハカエデの異変に気づきました。なんか、葉っぱがスカスカしてるような…?
よくよく見てみると、なんとも立派なイラガの幼虫が数匹。葉っぱを勢いよく食べていました。
イラガを放っておくと数日で葉っぱがなくなってしまいます。また、イラガに刺されると相当痛いということで見つけ次第対処します。
私の方針で殺虫剤は使わずに管理しているこの庭ですが、毛虫は基本的に捕殺することにしています。
葉っぱごと切ってビニール袋にイン
ということで、手袋、アームカバーで刺されないように対策してから捕獲。
毛虫のついた葉っぱごとチョキンと切って、ビニール袋へイン!
わが家のコハウチハカエデはまだ小さいのでこのような対応が可能ですが、大きくなって手が届かなくなったらどうしようかなと思っているところです。
なぜ毛虫がつくのだろう?
ところで、どうしてその庭木に毛虫がつくのか、考えたことはありますか?
毛虫に限らず、いわゆる害虫と呼ばれる虫たち。
わが家ではだいたい特定の木々に彼らは集まってきます。
その特定の木々に共通しているのは、調子が悪いということ。つまり、元気がない木々に害虫が集まって来るのです。
ここからは私の考察ですが、あながち間違ってないのではと思っています。
║その木を淘汰する役割がある
自然界でも、木々が弱ることはありますよね。芽吹いた場所の環境に対応できなかったたり、あるいは寿命を迎えたり。
そうした木々はやがて枯れて分解され、土に還るわけですが、いわゆる害虫たちはその工程を促進する役割があるのではないかと思うのです。
弱って枯れかけている木の葉っぱを食べ、幹に穴を空け、根っこを食べ、その環境にそぐわない木を枯らすことでその場所の生態系のバランスを保つ。
つまり、木を淘汰する役割があるのではないでしょうか。
║過酷な庭と害虫対策
庭は、木々にとってはかなり過酷な環境と言えます。人の手によって勝手に植えられ、本来その木が好む環境とは異なる環境で生きていかなくてはいけません。
必然的にその木本来の健全な成長が阻まれ、弱ってしまう。そして生態系はそれを見逃さず、その木を淘汰するために色々な虫がやってくるのです。
そう考えると、害虫対策としてやるべきことは殺虫剤を撒くことではなく、その木を健全に育てるための環境を整えることではないでしょうか。
║どこまで環境を整えられるかが勝負
土壌に手を入れ、適切に剪定して風を通し、適度に日射を遮る。階層構造を作ってなるべくその木に適した環境を整える。
そしてその上で庭としての美観も考慮する必要があります。そう考えると狭い敷地で健康な雑木の庭を作るのって結構大変な作業ですね。
ですがこうした地味な作業をコツコツと続けることで、庭の生態系はバランスが取れ、害虫の大量発生もなくなってくるのだと思います。
その環境をどこまで整えられるか、それが勝負です。
参考になる書籍たち
害虫に対する私の考えをつらつらと書いてきましたが、最後に私がとっても参考にしている書籍を紹介します。
1つ目はこちら。『大地の再生実践マニュアル』です。この本は本当にすごいと思います。これを読んで私の環境や土壌に関する考え方が一変しました。
2つ目はこちら。『よくわかる土中環境』です。同じ筆者の土中環境という書籍よりも噛み砕いて書かれていて、自分の庭で実践できる内容がたくさん載っています。
みなさんもこれらを参考にぜひ心地良い雑木の庭を作ってみてください!