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缶コーヒーの持つ「差し入れ」としての価値【MEMO】

珈琲に関するニュース/情報をインプットし、
噛み砕いてアウトプットするマガジン。
「COFFEE_MEMO_365」のマガジン記事です。

2020.7.11

【今回の引用記事】

【概要】
日産自動車とダイドードリンコ、助太刀の3社は、極寒の建設現場で働く職人たちに「ドラム缶コーヒー」を差し入れするプロジェクトを実施。

2020年3月2日、
企画に応募した建設現場のひとつ、三菱地所による「東京駅前常盤橋プロジェクトA棟新築工事他」に差し入れが行われ、報道陣に公開された。
建設現場にラッピングが施された日産『キャラバン・プレミアムGX』が到着。
そして車内から差し入れ人員が降車すると、手際よく2本の「ドラム缶コーヒー」のセッティングが行われた。ドラム缶コーヒーの中には58度以上のお湯が入っており、ダイドーブレンド『デミタスブラック』と同『デミタス微糖』が保温されていた。
差し入れを受けた職人は、
「コーヒーは毎日飲むくらい好き。現場に差し入れが来ることはめったにないので、こうやって差し入れをしていただけるのは嬉しいですね」と笑顔で歓迎していた。

【MEMO】
こんな取り組みあったんだ。
初めて知りました。笑

この、
「缶コーヒー+思いやり=差し入れ」
って方程式はいつから出来たんでしょうね。

主に働く人への缶コーヒーの差し入れ。
色んなシチュエーションがありますが、
とてもポジティブな光景です。

かく言う僕も、
まさに今日、実際に仕事中に先輩から缶コーヒーを頂きました。

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またこれが嬉しいタイミングだったんです!

今日の記事のテーマチョイスの要因は、
間違いなくこの感動体験からですね。笑

僕は仕事中はいつも、ドリップで淹れた珈琲をタンブラーに入れて持ち歩きます。
休日に飲むのも、基本的には家でドリップする珈琲なので、普段は自ら進んで缶コーヒーを買うということはほぼありません。

理由はシンプルで、
缶コーヒーよりもドリップした珈琲の方が自分的に好みだから。
(※決して缶コーヒー自体やそれを普段購入する人たちを批判する意図はありません)

しかし、
「差し入れ」として缶コーヒーを頂くと、
そんなことはそっちのけで
とにかくとてもHAPPYなのです。

これはなぜか?

それは、
差し入れの缶コーヒーには、
「おつかれさん」
「ちょっと休もう」
「頑張ってるね」
「ありがとう」
など、

缶コーヒーには、
それを渡す人の思いやりが乗っているからです。

そしてもうひとつ、

缶コーヒーは、
その場ですぐに飲めるからでもあります。

差し入れで缶コーヒーをもらったとき、
多くの場合はその場でそれを飲みますよね。

「ありがとうございます!戴きます!」

つまり、
感謝の対象が目の前にいる状況で、
その場を一緒に過ごす時間に価値を与えています。

僕の経験上、多くの珈琲好きに聞けば、
スペシャルティコーヒーをドリップした珈琲のほうが、缶コーヒーよりも味や香りが優れている。という意見が過半を占めるとは思います。

しかし、
「差し入れ」という切り口で珈琲を見るとどうなるか。

それを楽しむ、あるいは誰かに届けるためには、淹れたてのスペシャルティコーヒーでは、
場所(お店)と時間が必要です。

その点、
缶コーヒーはスペシャルティコーヒーほどの味や香りは持たないにせよ、
「差し入れ」という切り口で見ると以下のような価値を持っています。

保温性・保冷性に優れ、持ち運びもしやすい缶コーヒーは場所を選びません。
一緒にお店に入り、珈琲をオーダーして出来上がりを待つ必要もありません。

差し入れする人の「思いやり」を見れば、
その場ですぐに共有出来るこちらの方が、
鮮度は上だと言えるんじゃないでしょうか。

珈琲を「飲料」としての視点だけで見れば、
スペシャルティコーヒー < 缶コーヒー
という評価はあまり考えられないかもしれません。

でも、
「珈琲」という大きなカテゴリーの中で、
その価値の付け方や、それを伝え届ける商品としてのカタチは実にさまざまです。

今回は、
缶コーヒーを差し入れされた感動から、
改めて学んだ教訓でした。

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