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珈琲店に“自販機”を取り入れる利点はなにか【MEMO】

珈琲に関するニュース/情報をインプットし、
噛み砕いてアウトプットするマガジン。
「COFFEE_MEMO_365」のマガジン記事です。

2020.7.3

【今回の引用記事】

【概要】
日本中で見かける自動販売機だが、新たな試みとして飲料以外の利用法が増えている。
国内では2000年の560万台をピークに減少の一途をたどり、現在は約240万台になっている。
『taspo(タスポ)』の導入やコンビニの台頭。
駐車監視員制度の発足による、商品補充のオペレーションのリスクなどから、
売り上げの悪い自販機は淘汰されていった。
自販機は消費者の購買行動の変化と、人手不足の影響で減少していったのである。

対して、同じ飲料自販機でもビル内に置かれる「インロケーション」飲料自販機は着実に伸びてきているそうだ。
さらに、食品や生活用品などといったさまざまな商品を取りそろえた自販機のニーズも増えているという。
人手不足の波が訪れているコンビニでは24時間営業を行うのは難しくなり、自販機による販売を進めている。かつて目の敵だったコンビニが自販機を置いてくれる時代になり、同じように24時間営業を代替する形態の自販機は増えていくと思われる。

オペレーションが確立されていないという問題点はあるが、自動販売機が新たなビジネスチャンスであることは間違いない。
専用自販機など、ニッチな商品とも相性が良く、組み合わせによっては爆発的に売れる可能性も今後なくはない。
自販機は個人で設置することも可能で、「現物」に限らない自販機の活用も考えられるという。
例えば、自販機を通じてネット通販を行うという実験もされている。
自販機を介して持って帰れないものを購入し、自宅に届けるという形や、スマートフォンでは対応できない買いづらい商品と組み合わせれば、これまでとは違う自販機が登場するかもしれない。

時代にそぐわなくなったと思われた自販機だが、アイデア次第で思わぬ金脈になる可能性を秘めている。

【MEMO】
なんか自販機って、
ある意味で時代の象徴ですよね。

今でこそ、缶ジュースってラインナップも結構固定されてきてるけど、昔はもっとたくさん種類があって移り変わりも激しかった気がします。

ファンタにも色んな種類がありましたね。
スカッシュパンチとか知ってます??

ミスティオとか、きりりとか、ステビアとか、、

あとアンバサとか、、

今も買えることに衝撃。笑

こんな感じで、
ちょっとエモい記憶も蘇りつつ、
ここに来てまた“自販機”が見直されています。

特にコロナの影響もあり、
人を介さずに購入出来る手段としてもアドバンテージが見出されているのでしょう。

まぁ当然、
例のごとく今回も珈琲と絡めていくわけですが、
ここでは単純に「自販機で珈琲を売る」ということではなく、

自販機の持つ本質的な役割

をベースに話を進めていこうと思います。

じゃあまず、
自販機の持つ本質的な役割って何なのか。

・無人決済
・24時間365日稼働
・保温機能
・広告効果

ざっとこんな感じでしょうか。

まずは、無人決済
これは上にも書いた、
人を介さずに物の売買が完結することですね。
消費者は、例えばウイルス感染のリスクを避けることが出来ますが、それは売り手も同じこと。
その他に、売買に人手が不要になるため、人件費等のコストを減らす・その他のことに時間を割けるという面もあります。

次に、24時間365日稼働
これは、単純に販売機会を増やせる利点がありますね。今まで店の営業時間の前後で取りこぼしていた層を取り込むことが出来ます。
ただし、販売商品は消費者と売り手の間に複雑なやり取りの必要がないものに限られます。

次に、保温機能
往来の自販機でも、夏であろうと冬であろうと、アイスクリームからあったかいおしるこまで、最適な温度で保って販売出来るだけの、機内の保温機能が備わっているため、販売出来る商品の幅も広がります。

最後に、広告効果
現状まだ飲料以外の用途での自販機利用が少ない中で、その他の商品を販売することは「目を惹く」という意味で、
また、店がありつつ「敢えて自販機を使わせる」という体験を伴わせることで、
消費者に注目させるという効果もあります。

例えば、
「自販機で珈琲豆を販売する」という使い方ひとつとっても、上のような役割に注目すると、

テイクアウトやデリバリーと同様に、withコロナ対策の新たな販売方法。
お店は売買を自動化することで、コストの削減やその他の店舗業務に割ける時間を生み出せる。
時間を問わないので、営業時間中に来店出来ない層にもリーチでき、広告としても注目を集める。
扱う珈琲豆は最適な状態で管理され、消費者に届けられる。

といった内容を訴求して展開できますね。

ただし、
対面接客だからこそ生まれる会話ややり取りといったコミュニケーションの発生は当然ですが無くなり(減り)ます。

実際にいま現在でも、
「自販機で珈琲豆を販売する」というモデルは存在しています。
しかし、闇雲に導入するのではなく、

何のために導入するのか。
導入することで得るものと失うものは何なのか。

といったことを、
自販機が持つ役割と照らし合わせながら、
導入する利点があるかどうか?
ということを見極める必要がありますね。

そしてもう一つ面白いのが、
「現物」に限らない活用も考えられること。
これは例えば、
何かを購入したりサービスを受けたり出来る権利をあらかじめ料金を支払って(前払い)販売出来るということ。
購入実績を確認してから先に売上を上げつつ、商品を準備出来て、在庫ロスを防げる「受注生産」の仕組みはある意味、
ネットを使わないクラウドファンディングとも言えそうです。
すごーく練れば、なかなか面白いものに化けるかも知れません。笑

このように、
自販機という、どちらかというと古典的な販売方法が、見方を変えれば新しい販売方法として機能するかもしれません。
もちろん、ちゃんと役割を押さえれば珈琲店で置き換えることも出来るし、営業が好転する一助になるかもしれません。

まずは、
珈琲豆の販売を自動化したらどうなるかをイメージするところから、少しずつ始めてみましょう。

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