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夫婦喧嘩について
他のご夫婦の話を記してあるnoteを
いくつか読んでいて気付いたんですけど
夫婦って三タイプに分かれるっぽいんですね。
夫婦喧嘩を「する」
夫婦喧嘩を「しない」
夫婦喧嘩を「がまん」
あ、ちなみにウチは
夫婦喧嘩を「(頻繁に)する」タイプです。
私は実の両親が喧嘩するところを見てるので
夫婦といえどもそりゃ喧嘩くらいするだろう
って認識で育って、結婚したわけなんですよ。
・・・
私の目から見て
母は従順で耐え忍ぶタイプに映っていました。
耐え忍ぶと言えば聞こえがいいかも。
ちょっと露骨に言うとサンドバッグ。
父の嫌味や決めつけ言葉をなんでも「はい」。
とにかく肯定。受け止めていた感じです。
おそらくそれが、母にとっての処世術。
一番手っ取り早く場を収める方法だったのかな。
今となってはそう思えます。
でもサンドバッグは完全無敵じゃありません。
ずっと殴られ続ければ裂けて、中身が出ます。
母も我慢の限界が来るとブチキレていました。
私が子どものころの母に対する感想は
なんで言われるがままなのだろう??
溜めないでちょくちょく怒ればいいのに
って不思議で、不満が募っていました。
嫌なことを言う父も
それをハイハイと受ける母も
だんだん好きではなくなっていきました。
子どもの愛も無限じゃないんですよ。
あ、なんか私の父がひどい男のようですけど
別に父を断罪させたいとか
そういうことじゃないのです。
今となっては、父もかわいそうな人かなって。
ちょくちょく嫌味を言ったり
無根拠な決めつけ言葉をよく使うのは
自分に自信がないからだって
ようやく分かるようになりました。
マウントを取って、かりそめの上下関係を作って
自分の場所を確保したかったんだと思います。
・・・
ちょっと話は逸れますけど
私、こう見えても
亭主関白って割と好きなんですよ。
もちろん、現代の認識である
「時代錯誤な男尊女卑のモラハラ夫」
のような意味ではなく、昔の意味合いのほう。
一家の大黒柱のほうです。
亭主関白のイメージとしては大型船の船長。
船長って船の進路を
ビシッと決めるじゃないですか。
船員があれこれモメていても
「うるせえ!いいからやれ!」って
進路を導くじゃないですか。あれがいい。
そりゃ、船員から多少の不満は出ますけど
それら全ての責任を自分で負い、船を守る。
カッコイイと思います。
要するに
家族の安全はオレが守る!っていう気概があれば
亭主関白な人でも私は好きなんです。
これを逆に言うと
とりあえずオレが夫だからオレの言うこと聞け!
みたいなエセ亭主関白な人は大嫌いなのです。
高倉健さんは渋くてカッコいいけど
それを真似(?)してコミュニケーションを
放棄しただけの男は超絶カッコ悪い、みたいな。
上手く伝わるでしょうか。
・・・
話を戻します。
夫婦の喧嘩するタイプについて、です。
私が思うに
夫婦喧嘩を「する」タイプと
夫婦喧嘩を「しない」タイプというのは
結構良い夫婦なのかなって感じています。
なぜなら
夫婦喧嘩を「する」タイプは
適度にガス抜きができて大爆発を起こさない。
都度意見をぶつけて擦り合わせもできるので
関係性も徐々に良くなっていくと思うのです。
現に、ウチもそんな感じです。
喧嘩はするけど小競り合いで終わるし
そのときにしっかり謝罪すればむしろ
喧嘩はいいものとすら思っているんです。
夫婦喧嘩を「しない」タイプは
(私はこのタイプではないので想像を交えます)
夫婦お互いの精神性が成熟していて
一人の人間として自立しているので
そもそも喧嘩が起きようもない状態。
つまり夫婦としての一つの理想形なのかな、と。
一番怖いと思うのが
夫婦喧嘩を「がまん」するタイプです。
お互い目につく不満点があるけど
(私が我慢すればいい)という気持ちで
不満点を押し殺し続けるタイプのことです。
夫が我慢するケースもあるし
妻が我慢するケースもある。
夫婦揃って我慢をしているケースもあります。
私の両親の場合「妻が我慢するケース」ですね。
それで、とても大事なことなんですけど
夫婦喧嘩を「がまん」するタイプって
誰も幸せにならないと思うんです。
夫婦だって、その子どもだって。
・・・
だから私は、結婚するにあたって
妻に「がまん」させるような夫婦には
ならないようにしようって思っていました。
気軽に喧嘩ができる夫婦がいいなって。
意見を言い合えるって、とっても大事。
私はいやだよ
何も言いたいこと言えない夫婦なんて。
絶対にいや。
時を経てそれに気付かせてくれた私の両親には
なんだか知らないけど感謝が芽生えてるのです。
あんなに嫌だったのにねぇ。人生は不思議だね。