おいしい記念日
夫婦たるもの「記念日」のひとつやふたつ
持っているのではないだろうか。
たとえばこんな記念日である。
さて、この記念日だけど
今でも大切に夫婦のイベントとして
活用しているだろうか?
「アタシは大事にしたいんだけどぉー
カレが記念日なんか全然興味無くてぇー」
今から大事なことを言おう。
私を含めた男性のほとんどは
結婚してしまうと記念日への興味が薄れる。
「は?記念日?…いつまでやるの、それ。
結婚して十年以上だよね。もういいよね」
ここまでストレートに拒絶はしないだろうけど
おおむねこんな感じの思いを抱いている。
世の「夫」になった男性というものは
記念日がすでにメンドクサイのだ…。
逆に言うと、結婚してからもずっとずっと
「記念日」を大切にしている男性はすごい。
女性の心理を分かっているデキる男。神だ。
崇め奉ってもいい存在だ。
今日は「記念日」における男女の捉え方を
少し書いてみようと思う。
・・・
多くの女性は記念日を喜ぶ傾向がある。
知っての通り女性は男性に比べると
圧倒的に感情や情緒が優れている。
どのくらい優れているかというと
「初めての記念日」の感動や嬉しさを
いつでも思い出し再体験ができるほど優れている。
これは感情と記憶が紐づいて絡み合っているため
過去の記憶と感情にアクセスし易い脳の構造を
持っているから、と言われている。
だから女性にとって
素敵な思い出は本当の意味で宝物なのだ。
一生、何度でも、大切に愛でることができる。
「記念日」が好きなのもうなづける話である。
その一方で
多くの男性は記念日を面倒と思う傾向がある。
非日常の少し洒落たお店を予約するかぁ
少し気の利いたデートプランを考るかぁ
独りよがりにならないように気を付けて…
(ああ、めんどくさい)
(ラーメンでいいじゃん。二郎系でさぁ)
(一人でエステにでも行けばいいじゃん)
付き合っているときは、相手のハッピーが
ダイレクトに自分のハッピーに繋がるから
記念日は「二人が盛り上がる日!」として
テンション高く望むことができた。
でも徐々に、つり合いがとれないと感じる。
「準備」と「成果」のつり合いがとれない。
「ハッピーウレピー」よりも
「しんどい」が先に来るのだ。
陸に打ち上げられたトドのように寝たいのだ。
「休息」の方を優先したくなってしまうのだ。
・・・
基本的に男女で
「記念日」の捉え方はちがう。
一見すると絶望的な噛み合わなさだけど
実はこれは強烈無比なチャンスでもある。
特に男性。男性にとって大チャンス到来。
なにが大チャンスなのかというと
「記念日」を妻と一緒に楽しむことができたら
夫の株は急上昇間違いなし、ということなのだ。
考えても見てほしい。
世のほとんどの夫というのは
「記念日」にあきれている。うんざりしている。
よしんば毎回「記念日」をプランしたところで
そんなマインドでは妻に即刻見破られてしまう。
(貴方は私と一緒に喜んでくれないのね…)と
思いとは裏腹に夫婦の溝が出来上がってしまう。
だが、ここであなた(夫)が
「記念日」を一か月も前から
妻と一緒に心待ちにしていたらどうだろうか。
「ねぇねぇ今度の記念日さぁ
新しくできたカフェに行ってみない?
なんか凄い人気店だけど個室取れるみたい」
「あ、あの店、予約取れたよ。楽しみだね」
「あの店に着ていく服少し見てくれない?」
「混雑する人気店行くなんて久しぶりだね」
「あと二週間かぁ、テンション上がるね!」
溝ができるどころかアスファルトに舗装され
快適な心のやり取りが実現しそうではないか。
男性が
「めんどくさいマインド」で挑めば
ただの記念日になってしまうけど
「一緒に楽しんじゃうもんねマインド」で
挑めば素敵な記念日になることもあるのだ。
前述した通り、女性は「素敵な記念日」を
男性が思う以上に大変うれしく思ってくれる。
言い方は悪いかもしれないけど、記念日は
「妻ポイント」獲得の絶好の稼ぎ時なのだ。
記念日は「うんざり」ではなく「おいしい」。
夫婦の仲良し大チャンスなのである。
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