旦那のまくら
ここだけの話ですけど
私はかなり健康体です。
インフルエンザは未だに罹ったことがないし
運の良いことに、コロナにも罹っていません。
ついでに言うと5年位風邪もひいていません。
(え?何とかは風邪をひかないって?)
ほとんど毎日身体を動かしているためか
筋肉もほどほどついてますしお腹だって
(まだ)出っ張って来てはいないのです。
これもひとえに丈夫な体に産んでくれた
両親のおかげ。特に母。ありがたいです。
そして日々、最高な食事を作ってくれる
嫁様のおかげ。毎日感謝しても足りない。
私は心も身体も、かなり恵まれています。
・・・
そんな私の身体にも、定期的に不調が来ます。
先日は私の股関節が悲鳴を上げました。
股関節とはつまり、おまたのことです。
どうしておまたが痛くなったかというと
嫁ちゃんが寝るからです。私のおまたで。
「このまくらは最高じゃのうウヒヒ」
本当にこんなエロおやじみたいな台詞で
嫁ちゃんは私のおまたで寝始めるのです。
一度や二度ではありません。何度でもッ。
昔、デカい野良猫を可愛がっていました。
その猫も私の股間でぐうぐう眠りました。
もしかして嫁ちゃんは猫の生まれ変わり?
・・・
「痛っ。なんか痛みが引かないんだけど」
とにかく度重なる股間まくら状態が続き
私のおまたは限界突破。痛みの到来です。
「マジで!いったいどうしたの夫くん!」
どう考えても君のせいだよ、この猫嫁ッ。
しかも痛みで脚が上がらなくなってきた。
これは本当にマズいかもしれない・・・。
痛みに詳しい同僚に相談したところ
評判の鍼灸接骨院を紹介してくれました。
いよいよ私も鍼灸接骨院デビューですね。
でもまてよ、鍼灸接骨院って、どんな所?
というわけで善は急げ。
行ってきました鍼灸接骨院。たのもう!
・・・
「今日はどうしました?」
「おま・・・股関節が痛むんです」
「どうして痛むようになったんですか?」
「えっ!」
「えっ?」
「・・・ええっと、重いものを、乗せて」
「重いものを?股間に?乗せたんですか?」
「は、はい」
「いったい何を乗せたんですか?股間に」
「ええっと・・・ボウリングの球みたいな」
「ボウリングの球あッ!?」
「いや、いや、球みたいな、ですよ」
「球みたいな・・・何を乗せたんですか?」
「あ、頭です。嫁の」
「はい?」
「だから、嫁が、寝るんですよ!私の股間で!」
「・・・はい?」
こんなに説明に苦労するとは思わなかった。
なんかすごく、先生に爆笑された。ぐぬう。
しかし評判の鍼灸接骨院の先生だけあって
腕はとんでもなく良かったのですよ奥さん。
なんと電気針をちょちょいと刺しただけで
ウソみたいに股関節の痛みが消滅したのだ。
針ってすごい。いや先生の腕がすごいのか。
「やったよ嫁ちゃん!おまたが治ったよ!」
「やった!これでまた寝ていいんだよね!」
「いいわけないだろ!」
我が家につかの間の平和が訪れましたとさ。