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書く技術・伝える技術『読ませない文章』

私たちが書く文章は、大きく分けると二通り。
・楽しみのための文章
・ビジネスのための文章

楽しみのための文章ってどういうものか?
日記とかエッセイとか、小説が代表例ね。

ビジネスのための文章とはどういうものか?
情報伝達を効率的に行うための文章のこと。
分かりやすく、短いものが望まれるやつね。

小説とかエッセイを読むときって
私たちが自分で望んで読んでるよね。
「好きな作家さんの最新作だ!」
「ホラーノベル部門大賞作品!いいねぇ」
みたいに、ワクワクしながら読むよね。

読むスピードとかも自分のペースだし
気に入った個所は何度も繰り返して読むし
内容を味わいつくして没頭して読めるもの。
それこそが楽しみのための文章。

で、本題はこっち
『ビジネスのための文章』
これは楽しみのための文章とはまるで違う。
読みたくないけど、仕方なく読むもの。
議事録とか、興味ない機械の説明書とか
(嫌だけど仕事のために読むか)ってやつ。
これがビジネスのための文章ね。

そして、ビジネスのための文章にも
“悪い文章”がやっぱりあるわけですよ。

・タイトルが意味不明
・無駄に長い
・凝った表現が多すぎる
・感嘆符「!」「?」を使いまくり
・顔文字だって使いまくり

こんなビジネスのための文章は間違いなく
“悪い文章”。
読んでも何も分からない。伝わってこない。
しまいにはイライラしてきちゃうし
「必要なことだけ書けよ!」って思う。

まぁ、ここまで極端な例はないでしょうけど
意外とどの職場でも悪い文章は目にしがち。
それでも仕事だから読まなきゃ!と
「必要な数字」「大事な単語」とかに集中して
全体から大事なとこだけを読み取るんですね。

でもここで注意点がひとつ。

人によって読解力がまるで違うということ。
これを頭の片隅に置いておかないと
どえらい目に逢ってしまいます。

『デキる上司』だったら一度目を通しただけで
必要な情報をばっちり取得できちゃうどころか
「ここどうなってるの?」といった
的確な指示まで出してくれます。
文章全体の構造を把握する能力が高いんですね。

でもこれが新入社員とかだったら
果たして同じようなことができるか?
できるわけないですよね。
読み込むだけでやたらと時間がかかってしまい
その割には何も理解してないなんてザラです。

ビジネスのための文章っていうのは
誰か一人にだけ伝わればいいわけじゃなくて
できるだけ多くの人に伝わるように書くもの。

ビジネスのための文章をあなたが書く場合に
大事なポイントはここ。
『読み手に負担をかけない』ってことです。

具体的に言うと
・短く簡潔にまとめる
・一般的な表現を使う

これは必ず押さえておくべき最低条件。
これが意識できていると、おどろくほど
みんなが分かりやすい文章になっちゃいます。

これは意識をしながら何度も繰り返し
文章を書くことで地味に身についていく能力。
だからまぁ、一朝一夕でできるもんじゃない。

・・・ところがここで裏技があります。
chatGPTを使うという裏技が。

適当にダラダラと書いた文章を
chatGPTに「この文章を簡潔に直して」と
お願いすれば数秒で読みやすい文章が完成。
AIってすごいと心底震えること間違いなし。

だから、今後はこの技術が浸透するので
“悪い文章”というのは激減していきます。
ぶっちゃけてしまうと文章を書く技術を
意識的に磨かなくても良い時代になります。
ビジネスのための文章を嫌々書く人には
良い時代の到来です。

でもこれはあくまでも裏技。
自分のライティングスキル(文章力)は
あんまり上がらない技です。
ニフラムみたいなもの。ご使用は計画的に。

裏技はさておき、ビジネスのための文章では
『読ませない文章』の意識が大事。超大事。

なぜなら読み手によって読解力に差があるように
読み手によって有益な情報は違うものだから。
つまり、読みたい箇所は人によって違うんです。

上司だったら上司の求める情報があるし
新卒だったら新卒の求める情報があるので
・必要な所を必要な人に読ませるテクニック
・必要のない所を読ませないテクニック
この意識があると最強の文章ができちゃいます。

このテクニックを具体的に言うと
・内容を一読しただけで理解できるように書く
・内容を一読しただけで誤解されないよう書く
・重要な情報を記憶しやすいように書く

こんな感じのテクニックがあると最高なわけです。
繰り返しになりますけど
『読み手に負担をかけない』ってことが大事です。


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