ラムレーズンは…
「夫くん、これあげるよ」
嫁ちゃんがカルディで爆買いしてきたらしく
ご丁寧に私におみやげまで持ってきてくれた。
さて、嫁ちゃんが私に何を買ってくれたのかと
目を凝らしてみると…ラムレーズン?
果肉入りラムレーズンフレーバーコーヒー??
なんだろうこれ、初めて見る。新商品?
「うん、ぜひ夫くんに飲んでほしくてね!」
ああ、うん。ありがとう。でもこれさぁ…
なんでラムレーズン味のチョイスなの?
「夫くん、ラムレーズン好きでしょ?」
いや、好きじゃないよ?
「ええっΣ(・ω・ノ)ノ!」
“ええっ”じゃないよ。なんでそう思ったんだ。
「だってほら、北海道の…アレ…サンドの…」
うん、マルセイバターサンドは大好きだよ。
あれは神の食べ物!。全てが調和している。
私が苦手なラムレーズンも、あの商品だと
とっても美味しく食べれてしまうんだよね。
「あれ?でもアイスも好きじゃなかった?」
うん、ラムレーズン味のアイスも最高だよ。
あれは大人のアイス!。風味がたまらない。
私が苦手なラムレーズンも、あの商品だと
リッチでエレガントにいただけるんだよね。
「ええ…もう君ラムレーズン好きじゃん?」
いやあ、苦手だよ。干しブドウ感があると
なんだか一気に食べられなくなるんだよね。
「ああ…そう。でもあげるから。
ありがたく飲んでくれていいよ!」
ふーん、じゃあ一緒に飲んでみる?これ。
「私がレーズン苦手なの知ってるでしょ!」
(なんで買ったんだよ…)
・・・
そんなこんなで
嫁様の愛情が籠もった珈琲を頂くことに。
だが気になるのはフレーバーコーヒーという点。
みなさんはフレーバーコーヒーというものを
飲んだことがあるだろうか?
フレーバーコーヒーっていうのは
簡単に言ってしまうと
「香り」を付けた珈琲のこと。
バニラとかチョコレート、シナモンなど特定の
香りがマシマシになった珈琲と思ってくれてOK。
見も蓋もないことを言ってしまうと
私はフレーバーコーヒーが苦手である。
「香り」と「味」があまりに離れすぎていて
飲むと脳の認識機能がバグってしまうのだ。
まあでも、これは案外美味しいかもしれない。
人生なにごともチャレンジだ。
とぽとぽ(ドリップ中)。
「うわ!夫くん!ラムレーズンの匂い凄い!」
そりゃあラムレーズンフレーバーだもんね。
「はやく!飲んでみて!飲んでみてよ!」
急かさない、急かさない。
きみはぼくを芸人か何かと思っていやしないか。
「どう?どうなの?味は?」
…うん。
「うんじゃ分からないよ!」
そうだね。
非常におもしろい味だね。うん。
「それってマズいっ
それ以上いけない(口を塞ぐ)。
まあ待ちなよ。確かに珈琲の味はしない。
でも風味は抜群に良いんだよね、これ。
あ、飲んでみる?
「いらないって言ってるでしょッ!」
はい。
なんだか今日の嫁ちゃんは理不尽だな…。
ぐび。ぐび。ぐびび。
「夫くん」
なに?どしたの。
「なんだかんだ言って飲んでるじゃん」
うーん、それなんだけどね、嫁ちゃん。
これ、意外と美味しいんだよ。
あ、意外とか言っちゃった。
「えー!おもしろい味とか言ってたのに?」
分かったんだ。これは珈琲としてじゃなく
ラムレーズンティーとして飲んだら美味しい!
ちょっと大人の風味で焼き菓子に合うよ。
「へえ~。そうなんだ、良かった」
これは私じゃ絶対買わないシロモノだった。
だがときに、夫婦の好奇心(悪戯心?)が
功を奏することもある。美味しいうれしい。
私たち夫婦はカルディが大好きです\(^o^)/