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驕るより奢りたい

おごる。」という言葉がある。
皆さんはこの言葉の意味を知っているだろうか。

私はぼんやりと自慢めいた言葉だと思っていた。
そこで何の気なしに調べてみたら
結構えげつない意味の言葉でびっくりした。

驕る(おごる)
才能・家柄・地位などを誇る。
また、それを頼ってわがままな振る舞いをする。

自分の家が金持ちアピールをする人や
自分の家系が由緒正しきものである人。
または機運に乗って大成功を収めるが
初志の謙虚な心を無くしてしまった人。
おれは偉い!お前らとは違うぜ!な人。

こういう人のことを驕り高ぶった人と言う。
なるほどこれは恥ずかしい。あさましい。

百歩譲って自分の才覚が上手くハマり
社会的に成功して地位を確立した人は
ある程度驕っても仕方ない、と感じる。

ただ、自分は何も成し遂げていないのに
親類縁者に成功者がいるというだけで
「おれは特別だ!偉いんだ!」と振る舞う人は
どうにも擁護が出来ない。正気を疑ってしまう。

そしてこういう驕った人は、けっこう目にする。

身近な例で言うと
店員に横柄な態度をとる客だ。
「おれは客だぞ!無礼なことをするなよ!」と
自身が無礼を働くさまはなかなかに寒気がする。

同様に「わたし可哀想でしょ、かまって」と
私はこんだけ不幸なんだから優しくしろ的に
アピールする人も苦手すぎる。

うーん、ここまで来ると「驕る」とはすこし
意味合いがが違うのかもしれないけど…。

どうやら私は、立場を利用して安全な位置から
相手を一方的に攻撃する人のことがたまらなく
嫌いらしい。ブワッと嫌悪感が湧き出る。

でもゆめゆめ忘れるなかれ。
私自身が驕り高ぶらないように。
もしかしたら自分でも気づかないうちに
驕っているのかもしれない。
私はぼんやりしているので案外自分が見えない。
立ち止まって、自分を振り返る時間は必要だ。

「驕る」という言葉を調べてみたら
案外おもしろい方向に事が進んで良かった。
日本語はおもしろい。おもしろい。

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