気に入った卵焼き

「ねえ、卵焼き作ろうか?」

今年の抱負で料理を3つ習得すると決めた。

ナポリタン、卵焼きと習得した私だけど
最近ことあるごとに卵焼きを焼いている。

自分のことながら驚きだけど、卵焼きの
お手軽さ&奥深さにハマっているらしい。

そんなわけで今朝も
寝起きの嫁ちゃんを揺さぶって
卵焼きを作らせてくれと申し出たのだ。

今まではプレーンの卵焼きだったけど
今日ははじめての具材入りだ。ネギだけど。

一つ工程が加わるだけで難易度が上がる。

(ネギくらいで大げさな)と思うかもしれないが
普段料理をしない者にとって
料理とはそういうものなのだ。

でも、なんか楽しい。
師匠(嫁ちゃん)の教えが上手いからだろうか。
いや、出来立てをすぐに食べてくれるからかも。

そんな感じで出来上がった今朝の卵焼き。
ネギが入ったためかいつもより少し焼き過ぎた。
それを嘆いたり悔しがったりするのもいい感じ。

料理はおもしろい。

ミシュラン星レベルの洗練された料理もいい。
栄養バランスを考慮した健康的な料理もいい。
夫婦で笑い合ってキッチンで作る料理もいい。

どれも素敵なことだ。
(ミシュラン料理なんて食べたことないけど)

毎日台所に立つ人にとっては
私の“気が向いたとき”に作る卵焼きは
お遊び程度のものに映るかもしれない。
たしかに遊びみたいに楽しんでるので正解だ。

でも、まあ、いいじゃない。
私が卵焼きを気に入ってしまったのだから。

ゆるくて、お遊びの要素だって
料理には欠かせない要素なんじゃないだろうか。

笑って見守ってくれる師匠(嫁ちゃん)を見て
そんなふうに思った朝だったのです。おしまい。


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