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まだまだなワタシ

「次郎くんの好きな人の名前は~?」

年末。夕暮れ。固めのソファー。
我が家に遊びに来た可愛い甥っ子兄弟と
マリオカートをしていたときのこと。

甥っ子(兄・小学校高学年)がだしぬけに
私の好きな人の名前を聞いてきたのだ。

えっ…と固まってしまう私。
私の操るクッパは豪快にコースアウトした。

「ねえねえ、好きな人の名前は?
〇〇さん?〇〇さんなの?ねえ?」

〇〇さんとは私の嫁の名前である。
そして甥っ子たちは嫁が大好きである。

この甥っ子!言わせたがっているΣ(・ω・ノ)ノ!
私に!嫁が好きだと!言わせたがっている!

『その通り!ぼくが好きなのは〇〇さんだよ。
いや好きなんてもんじゃない、大好きさ!』

嗚呼、私はなぜ、これが言えなかったのか!
思い返すと悔しさが込み上げてくる。
そのとき、私はこう答えてしまったのだ。

「ぼくが好きなのは君たち(甥っ子)だよ~」

えー、と不満の声が甥っ子兄弟から噴出する。
そうじゃないでしょ、〇〇さんでしょ~と。

「いやあ、やっぱり君たちだよ。ハハハ」

有耶無耶うやむやにして話題を変える私。

どうして私は日和ってしまったのだろう。
普段から嫁大好きアピールをしているのに。
甥っ子たちにもさんざん話していたというのに。

私はまだまだだな、と反省した。

「〇〇さんが好きだよ」と
相手が誰だろうと
どんなシチュエーションだろうと
分け隔てなく言えるようになろう。
来年の課題がひとつできた。

・・・

しかし、それにしても…
親戚の夫婦の恋愛事情のようなものに
興味を持つものなのだろうか?
小学生高学年の男の子が。
(女の子なら分からないでもない)

もし私が逆の立場だったら、たぶん聞かない。
全く興味が湧かないどころか
他意はなくとも“不潔”な感情が湧き上がるから。

親戚は皆清廉潔白の好人物で居てほしい。
私は、親戚とはそうあるべきであると
思い込んでいるフシがある。

私は私、甥っ子は甥っ子ではないか。
思い込みを押し付けてはいけないね。反省。

・・・

さて、今年もおしまいですね。

noteを毎日書いてるおかげで
一年の密度が濃くなり、それに伴って
時間の経過も遅くなった気がします。
非常に充実した一年だったと思います。
来年も同じかそれ以上に、楽しくnoteを
続けていきたいと思っています。

それでは、みなさま。良いお年を。


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